政令指定都市めぐり【第5回】

山陽新幹線の小倉駅の西隣の駅は、終点の博多駅である。今日は、福岡県最大の都市である福岡市を紹介しよう。

福岡市は、政令指定都市20の中で、人口が5番目に多く、横浜市→大阪市→名古屋市→札幌市に次ぐ人口160万人の大都市である。

福岡市は、博多区・中央区・東区・南区・西区・城南区・早良(さわら)区の7区で構成されている。

実は、1972年に政令指定都市に指定されたときは、城南区と早良区は存在していなかった。この2つの区は当時は西区だったのだが、1982年に西区が3分割されて、今の7つの行政区ができたのである。

博多区には、東海道・山陽新幹線の終点の博多駅があり、博多駅は九州新幹線の起点でもある。

また、博多区には「中洲」があり、そこは、東京の歌舞伎町や札幌のすすきのと並ぶ日本三大歓楽街の一つである。

昔ながらの屋台がたくさん並び、仲間との飲み歩きには良い場所である。

一人呑みがしたい方は、天神エリアがオススメである。天神エリアは、中央区にあるのだが、中洲川端駅から福岡市地下鉄に乗ると、天神駅まで1分である。

歩いて移動しても、川を越えたらすぐである。

少し離れた西区には、鎌倉時代に元寇の襲来に備えて築いた土塁が、今も海岸線に沿って残っている。

福岡の鉄道といえば、西鉄が有名である。西鉄とは、西日本鉄道株式会社のことであり、九州随一の大手私鉄である。

東京・名古屋・大阪に比べると、旅客人員数は少ないが、西鉄福岡駅から徒歩1分のところには、西鉄天神高速バスターミナルがある。

ここから新宿バスタまで行ける西鉄高速バスが、1日1本運行しているが、14〜15時間かかる。新幹線で博多から東京に行くと、「のぞみ」で5時間で到着する。

最後に、早良区は、高さ234メートルの福岡タワーがあることで有名である。平成元年に、福岡市制100年を記念してアジア太平洋博覧会が開かれたのだが、そのときにモニュメントとして建設されたものである。

スカイツリーより400メートルも低く、東京タワーにも100メートル差で負けているのだが、「海浜タワー」としては日本一の高さだと言われている。

高さ123メートルのところにある最上階の展望室では、博多湾や福岡市街が一望できて、デートスポットにもなっているようだ。

福岡県に来たら、福岡市と北九州市の2つの政令指定都市の観光を楽しめる。

毎年5月の連休に開催されている「博多どんたく港まつり」に合わせて観光するのもよいだろう。

次週は、九州新幹線で福岡市から移動して、最新の政令指定都市・熊本市へ向かう。

ぜひお楽しみに!















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