ゼロからのヴァイオリンマスター(19)

いよいよシリーズ後半のスタートである。

先週も話したように、「移弦」について初歩的なところから説明しよう。

ヴァイオリンには、G線、D線、A線、E線の4本の弦があり、それぞれの弦での縦の音の並びについては理解できていることだろう。それを前提に解説していく。

例えば、D線の縦の音の並びは、低い音から順に、

レ→レ#(ミ♭)→ミ→ファ→ファ#(ソ♭)→ソ→ソ#(ラ♭)→ラ

となっている。

ここで、問題である。

ソと同じ横のライン上にある音は何か?G線、A線、E線のそれぞれの音を答えなさい。

答えがスッと出てきた人は、実際の演奏でも迷いなく指を移動できるだろう。

答えは、G線は低音のド、A線は高音のレ、E線は高音のラである。

そして、同じ横のライン上にある音は、基本的に同じ指で押さえて弾く。

この場合で言えば、薬指である。薬指を平行移動できていれば、微妙に音がずれることはない。

この並びを、他の音でもしっかりとイメージできていれば大丈夫だろう。

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