駆け込み申請の目的は?

テレビのニュースで、昨日から話題になっているのが、マイナカードの申請に並ぶ行列である。

ポイントをもらえないから、あわてて申請しに行ったという人がほとんどだろうと思うが、そもそも今まで申請しなかったのはなぜなのか、自分の胸の内に問いかけたのだろうか。

あれだけ昨年、舘ひろしや新庄監督、松坂大輔がマイナカードのコマーシャルに出てPRしていたのに効果はなく、期限を延長して、さらに延長して、今日まで来たのである。

勘違いしている人もいるが、マイナカードの取得後に、マイナカードを使って買い物をしないとポイントは付与されない。

また、健康保険証として登録、公金振込口座と紐付け申請で、最大2万ポイントもらえますよという話である。

そもそも、キャッシュレスで買い物しない人が、チャージや決済サービスの手続きの手間までかけて、わざわざやるほどのことか?と個人的に思う。

2万ポイントは、急に言い出されたことではない。ずっと前から、PRされていることである。

だから、こういった人たちへの対応で、ここ数日忙殺されている自治体職員の方や携帯ショップの店員さんが、本当に気の毒でならない。

いわれのないクレームもつけられて、メンタル不調をきたしたら、かわいそうだ。我が子や孫がそういう立場だったらという想像力はないのだろうか。

それで、いつものことであるが、私も聞かれる。
「ねえねえ、マイナカードの申請終わった?」と。

私は、さらっとこう答える。

「7年前の平成28年に、とっくに取得してますがね。」

相手は、「はやっ‥‥」と言ったきり、あとの言葉が続かない。文字どおりの絶句である。

「なんでワクチンは打たないのに、マイナは早いの?」

「いや、関係ないでしょ」という言葉を呑み込みつつ、「いずれ取得せざるを得なくなるだろうことが目に見えていたからね。」と答えた。

ワクチンの接種は、法律で努力義務とされているから、絶対に打たなければならないわけではないのだ。

マイナカードのそもそもの目的は、行政サービスが当時はあちこち窓口を行き来しなきゃいけないくらい分けられていたから、行政側も住民側も手続きがスリム化して楽になるように、個人番号が割り振られたところが出発点なのである。

現に、私はその恩恵を受けている。何事においても、原点に立ち返って捉え直すことが大切なのである。



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