シューカツはマニュアルで動くな⑳【最終回】

このシリーズを完結するにあたって、「精神的自立」「経済的自立」「バックキャスティング」「フォアキャスティング」の4つのキーワードを改めて示したい。

前者の2つ、後者の2つは、どちらかが欠けてもいけないし、二者択一で選ぶものでもない。

それぞれがちょうどよいバランスで釣り合っていることが必要であり、例えば、バックキャスティング思考でうまくいかない部分を、フォアキャスティング思考で解決できるようにすることが成功の秘訣である。

将来の自分をイメージし、それに向かって計画を立てて突き進んでいく(バックキャスティング)ことは、ごく自然なことである。

もし計画倒れになったときは、現状の課題を洗い出し、すぐに解決できそうなことから、ひとつずつ障壁を取り除いていく(フォアキャスティング)。

就職後の当面の一人暮らしに対して不安があるのなら、不安の原因を突き止めて、それが精神的なもの(地元を離れるのがさびしい、孤独に耐えられるか自信がないなど)であれば、働き場所(=勤務地)を検討しつつ、なるべく一人でやっていけるだけのメンタルトレーニングを積んでいくとよいだろう。

それが「精神的自立」につながっていく。

また、人間関係の整理によって、外食費や交際費を就職が決まるまでに抑制できるようにし、スマホの買い替えによって、通信料の抑制も図っていく。

そうすれば、就職後、当面の間は少ない給料であっても、余裕のある生活が少しはできるようになるだろう。(=経済的自立)

このシリーズが、新卒の就活生だけでなく、既卒の就活生、再就職を目指している方、転職を考えている方に、少しでもお役に立てたら幸いである。

全20回のシリーズを、最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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