47都道府県を詠む(37)
昨日は、三重県の短歌を詠んだ。
志摩スペイン村、鳥羽水族館など他にも見どころたくさんの県である。伊勢うどんも珍しいし、赤福はお土産に買う人も多いだろう。
さて、近畿地方であと一つ残っている県がある。ここへも、近鉄に乗って向かおう。
鳥羽駅から大和高田駅まで、特急ビスタカーに乗り、大和高田駅から終点に向かってJR桜井線に乗る。
【短歌】
蹴まりする 貴族の暮らし 目に浮かべ
若草山で 鹿とたわむる
《解説》
平城京の遺跡、東大寺の大仏、正倉院など飛鳥時代と奈良時代の庶民の生活の状況が、1300年後の今でも、なにがしかの形見から伝わってくるのは感慨深いものだ。
柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
これは、正岡子規が詠んだ俳句である。
若草山でのんびり過ごしている鹿を見ていると、時間がゆっくりと流れていく気がする。
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