ピンピンコロリとネンネンコロリ【序章②】
作曲家のフランツ・リストは、「人生は、死への前奏曲である」とする考え方を、『レ・プレリュード』という交響詩で表現した。
章立ては、「1.人生の始まり〜愛」「2.嵐」「3.田園」「4.戦い」である。
実際にこの曲を聴いてみると分かるが、曲のイメージは、楽章ごとに緩急を繰り返す。
最後の戦いの後に、死が待っているという設定なのかもしれない。
死の前奏曲であるから、死の場面は入っていないわけである。
ピンピンコロリとネンネンコロリは、死の直前に穏やかに生きていれば実現可能である。
自分との戦い(病気との戦いを含む)に勝とうが負けようが、納得して戦いを終えれば良いのである。
しかし、それをあらかじめ見越した準備は、やはり必要である。
なぜなら、あっけなく死ぬからである。
いつ死ぬかは分からないが、「ああ、これでいつ死んでも大丈夫だ」と思えるような状態に持っていく。
次週から、本題に入ることにしよう。
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