法の下に生きる人間〈第60日〉

昨日の記事で紹介した「バイオマスプラ」(BP)マークと、バイオマスマークについて、ナンバーが意味するものは何か分かるだろうか。

まずは、セブンイレブンとファミマのレジ袋に付いていたバイオマスプラマークのNo.395とNo.436を見てみよう。

このナンバーは、日本バイオプラスチック協会(JBPA)のホームページで公表されているが、バイオマスプラマーク取得製品として、No.395は「バイオマスレジ袋」という製品名が登録されている

また、No.436は「ポリ製買物袋」という製品名が登録されている。

これら2つの製品の提供元である企業名も、同じ一覧表に掲載されているので、確認するとよいだろう。

次に、四つ葉のクローバーデザインのバイオマスマークについて見てみよう。

地球のデザインの右半分に表示されている「30」や「25」の数字は、何を意味するのだろうか。

これは、一般社団法人日本有機資源協会(JORA)が認定するものであり、バイオマス度を表している。

「バイオマス度」って何かと思うだろうが、まず、バイオマスとは、生物由来の資源のことである。

小学校の理科で勉強する内容であるが、植物は太陽光をエネルギーとした光合成により大気中のCO2を吸収して成長することは、多くの人がご存じだろう。

私たちが、例えば、車を運転することで排気ガスを出して、それがCO2の増加につながり、地球温暖化の一因となることは、よく知られた事例である。

しかし、光合成によりCO2を吸収している植物などのバイオマスから作られる商品は、不用となった際に廃棄されて燃やされても、CO2の増減に影響を与えることがないとされている。いわゆる「カーボン・ニュートラル」である。

バイオマス度が「25」とか「30」というのは、そういった生物由来の資源が、この商品には25%もしくは30%含まれていますよという意味なのである。

バイオマス度の下限値は10%であり、最大100%まで5%刻みで設定されている。だから、19種類のバイオマスマークがある。

最後に、バイオマスマークの下の6桁の数字は、何を表しているのかというと、一般社団法人日本有機資源協会(JORA)が認定する際に割り当てた認定番号である。

一般社団法人日本有機資源協会(JORA)のホームページを見ると、バイオマスマーク認定商品の検索ができる。

その検索欄で、認定番号「190266」「190291」「190105」を入れて検索すると、セブンイレブン・ファミマ・ローソンが消費者に提供しているレジ袋の製品情報(提供企業名など)がすぐに分かるようになっている。

来週も、第61日を引き続きお楽しみください。








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