現代版・芭蕉の旅(35~39日目)

福島の県境を越え、宮城県にようやく芭蕉が入ったのは、出発してから35日目であった。

栃木県の黒羽町に13泊、福島県の須賀川に7泊したこともあり、約3週間遅れの到着となった。

もし、今の私たちが、整備された国道を歩きながら東京から宮城県まで行くなら、約2週間で到着するだろう。

【5/3(35日目)】白石泊

飯坂温泉に浸かった後の芭蕉は、泊めてもらった民家で大変な思いをしたが、福島の桑折(こおり)町まで馬で移動し、そこから白石に向かった。

桑折から白石まで20㎞ほどで、今では、JR東北本線で約20分、電車に乗っていれば到着する。

芭蕉も通りすぎた白石城は、今でも見応えのある立派な城である。

【5/4~7(36~39日目)】仙台泊

白石から岩沼経由で仙台に向かった芭蕉は、東西に流れる名取川を越えて5月4日の夕方、国分町に到着した。

今では、繁華街で有名であり、東京でいう歌舞伎町にあたるだろうか。

白石から仙台までは45㎞ほどで、電車に乗れば各駅停車でも50分で到着する。

芭蕉がほとんどの距離を歩いたとしたら、おそらく朝早く出発したのではないだろうか。

仙台に、芭蕉は4泊した。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?