摂食障害~二股の恋Ⅲ 体験記⑥
昼休憩に社員Kに誘われて、 安い焼肉屋『安○亭』に入った。
焼き肉かあ、内心思った。
過食なんかしてなければ、普通にガッツリ食べたかったけど、
普段隠れて過食してた私は、人前ではガツガツ食べる事が出来ず、少なめの定食を仕方なく食べた。
向かい席で、大盛りの定食を美味しそうに食べる社員Kが羨ましかった。
バイト先から帰ってきて、携帯を見たら既に彼から着信があった。
嫌な予感がした。
案の定彼に昼間の事を聞かれ、正直に話した。
彼は、私にしつこく連絡してくるようになった。
急に私が離れていく不安にかられたようだった。
良い気味だ。
彼に会いたいと言われ、仕方なくデートする自分が居た。映画を見るのも、遊園地に行くのも苦痛になっていた。
私の彼への気持ちは、急速に冷めていった。
3月のバイト最後の日
主婦Yが、私に「一緒にご飯でも食べない?」と言ってきた。
「○時に近くのレストランで待ってるね」と言われ、私は戸惑ったが、確か「はい」と返事をしてしまった気がする。
その後すぐに彼に電話して、
主婦Yに誘われたとはなしたら「行くな」と言われた。
「何をされるか、わからないから」と。
大袈裟だけどヤンキー上がりだった主婦Yは、やっぱり怖かった。
その日、私は行かなかった。
行かなくて良かった。
私が辞めた後
社員Kから主婦Yがパートを辞めたと聞いた。
辞めさせられたのだ。
つづく
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