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#みらいの校則

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「校則」をテーマに生徒や先生、そしてかつて子どもだった大人たちがそれぞれの想いを綴った記事をまとめています。また、2021年9月27日から12月31日までの約3ヶ月の間、校則につ… もっと読む
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NPOカタリバ・経産省とnoteで開催した「#みらいの校則」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2021年9月27日から12月31日までの約3ヶ月の間、校則についての考えやユニークなアイディアを募集した「#みらいの校則」投稿コンテスト。 投稿期間中には、316件もの作品をご応募いただきました! 校則についてのご自身の体験やこうあってほしいというアイディア、校則見直しに取り組んでいる方々の思いなど…素敵な作品を投稿いただき、ありがとうございました。 「#みらいの校則」の応募作品は、こちらをご覧ください。 投稿期間終了後、つぎの審査員のみなさんと審査会を開催しました。

「意外と難しい…」 生徒と教師の”対話”| “校則が厳しい学校”の改革日記②

NHKで報道番組のディレクターをしている藤田といいます。去年の春から栃木県の高校で行われている校則見直しの活動にボランティアで参加中。その日々をつづった前回のnoteにはたくさんのリアクションをいただき、驚きと感謝でいっぱいです。 しかもその記事がnoteで行われていた「#みらいの校則」投稿コンテストで、なんと審査員特別賞を!! 学校の先生や生徒の皆さんと一緒に喜びました。 現在も週1のペースで引き続き活動を続けています。その日々の中では、いろんな課題も見えてきます。

服装(髪型)とiPadのルールを考えることに決定!! (小津中2年ルールメイカー K)

(RMP)とは?  今年度7月、生徒会会長の力強い呼びかけでスタートした「ルールメイキングプロジェクト」。その中心として活動しているのが、「生徒会+有志メンバー」20人弱の私たちルールメイカーです。私たちは、『生徒の生徒による生徒のための校則』というコンセプトを打ち出し、これまで小津中の校則・ルールについて、考えてきました。全校の意見をどのように集めるか悩んだ結果、9月22日に「全校クラス会議」を実施しました。「全校クラス会議」では、制服、髪型、スマートフォン、自転車通学など

校則って、何だったんだろう。

昭和生まれの私が心から、「女の子でよかった」と思ったのは中学生になる数ヶ月前だった。 小さな町の中学校は、男子生徒は、全員丸刈りにしなくてはいけなかったからだ。 小学6年の三学期くらいになると、男子はボチボチその状況を悟り、散髪してきた。いつも短髪スポーツ刈りの野球少年たちは、さほど抵抗はなかったように見えた。 女の子はさっぱりしたその頭を見て 「触らせてー」 と、言って無邪気に笑ってもいた。 けれど中には、ピアノが上手くて後に音大に行ったAくんもいて、6年生当時はち

未来の校則は《自律の歴史書》 (エッセイ)

 制服は一応あるけれど、私服で通学しても「お咎め」はない、という高校に3年通った。生徒手帳にあったのかどうなのか、「校則」箇所を読んだことのある生徒は身近にいなかった。  ただ、噂では、校則はひとつだけ存在し、「下駄通学禁止」だとのこと。「禁止」と言われるとやりたくなるのは人の常で、ある日、裸足に下駄で通学した。  いつものように遅刻して既に1時間目が始まっていたこともあり、油の塗られた木製の廊下を歩く私の足音は、とてつもなく大きく響き渡り、何事かと教室から顔を出す先生や生徒

いかにルールを減らせるか

 「生徒手帳っているのかな?」  僕は中学生の時こんなことを考えたことがあった。そもそも中学生になって突然現れた『生徒手帳』にはびっしりとルールが書き込まれていた。  「先生。何で白い靴じゃないとあかんの?」  中学1年の時に担任の先生に聞いてみた。大して納得の行く答えは返ってこなかった。他の先生にも色々と聞いてみたがあんまり納得の行く答えが返って来ない。  世の中がお洒落だと言う反町隆史はシャツのボタンをどんどん開けていても、中学生は第一ボタンまで閉めないといけない

校則のかわりに「心得」がある母校 【 #みらいの校則 】

■ 参加企画 #みらいの校則  私の出身高校には校則がありません。それは高校時代の誇りの1つでもありました。今回は、そんな学生時代の思い出を書いてみようと思います。 ■ 校則がない!1 この学校に入りたい  校則がないことを知ったのは、中学生のとき。受験に備えて学校説明会に参加すると「校則がないこと」の説明を受けました。「校則がないことは学校の教育方針に従えば当たり前のことです」というような趣旨でした。  自由と自立の校風。高校生を子ども扱いしません。社会的ルールは法

公立中の「生徒による校則改定」。中間地点の今、こんな感じです(教員視点)

ルールメイキングプロジェクトとは…?「校則やルールについて『おかしいな』と思うことはありませんか? 私は、生徒手帳に書いていることがあやふやで、わからないことがあります。」 「私たち生徒会と校則を変えてみませんか?」 本校生徒会長の力強い呼びかけでスタートした小津中学校の「ルールメイキングプロジェクト」。 NPO法人カタリバや経済産業省「未来の教室」実証事業の支援のもと、コーディネーターや有識者のサポートを受けながらも、あくまで生徒が主体となって実施していく校則改定プロ

【小津中】学校運営協議会×ルールメイカー 校則改定、結論は・・・!?

いよいよ大詰め 激動だったルールメイキングプロジェクトもいよいよ大詰め。 これまで全校生徒や、先生、保護者の方々あるいは専門家の意見も聞きながら練り上げてきたiPadと制服(服装)それぞれの「新ルール案」。 ルールメイキングの新ルールへの変更は学校・保護者・地域の方が学校運営を話し合う「学校運営協議会」での承認を必要とする仕組みになっています。12月2日(金)、いよいよルールメイカーと学校運営教委会のメンバーとの議論が行われました。 提案した内容は・・・ 提案したの新ルー

生徒による学校自治を民主主義の学校にしたい

高校生の頃、私を含めほとんどの生徒が校則に不満だけ言って誰かが変えてくれるのを待っている、もしくはもうあきらめている、そういう態度だった。そして、学校を出た後も会社や国の政策に対して同じような態度をとっている。 働き方や政治に関する国際比較を見てみると、日本の不満だけど何もしないという特徴が数字に表れている。じゃあ、どうしたらいいのか、その問いへの答えがなかなか見つからなかった。 そんな中、#みらいの校則という企画のおかげで、自分の学校の校則を良くしようと活動する学生達を

【#みらいの校則】自分たちの手で「こねこね」する

ひそかにずっと注目していた、NPOカタリバの「みんなのルールメイキングプロジェクト」。 中学時代の少し苦い思い出とともに、今はどうかなと母校に思いを馳せます。 「校則がない自由な学校です」小6の冬、中学校見学に行った時に言われたこの一言を今でも覚えています。寒い中、体育館の床からおしりを伝って感じる冷たさまで思い出せます。 そっか、自由な学校なんだ。いいな。 実際、入学したら校則はありませんでした。校則がびっしり書かれた生徒手帳なんてものはなくて、代わりに紙ペラ一枚の

1. あえて今、「校則がない」と言われる学校に通っていた話をする #みらいの校則

序章また新しいシリーズを(前のシリーズ書き終えてないのに)始めようと思う。しかも明日からまた新しいシリーズを始める予定なのに今日も始めてしまう(笑)。 日記ばかり書いていたらアクセス数があまりにも落ち込んでしまったのが少しだけショックだったので。。書く時間を曜日ごと決めたりして頑張ってみよう〜〜っと。 * お題投稿第1弾今日から始めるのは「#みらいの校則」というお題投稿だ。 第1弾はタイトルの通り、「あえて今、『校則がない』と言われる学校に通っていた話をする」という中身

校則は「まもる」存在から「つくる」存在に変えられる。ぼくが「つくる」ことで対話を起こしたいワケ。

ぼくは滋賀県に住む、中学2年生の林樟太朗(しょうたろう)です。 ぼくは中学校で生徒会執行部として、また、みんなのルールメイキング委員会の中高生メンバーとしても活動しています。 とっても簡単にいうと、ぼくが今していることは、 「学校内で対話によって校則の見直しをしようよ!」という水面下での働きかけです。 どうしてぼくが、そのような働きかけをやっていこうと思ったのかーーー。 ぼくは幼少期に「森のようちえん」で「対話を用いてルールをつくる」ことの楽しさを知りました。なのに小学

とある学校の校則改革にNHKのディレクターが1年かけて参加してみます

東京・渋谷から電車を乗り継ぎ2時間ちょっと。 JR両毛線の無人駅「山前駅」を降りて、さらに車で10分。 民家を抜けると、畑の向こうに青空に映える白い校舎が見えてきた。栃木県立足利清風高等学校だ。 ずらりとならんだママチャリ。 校内に響く、部活に励む生徒たちの声。 なぜか5分ほど進んでいる時計塔。 妙な懐かしさと、“清風”の名のとおり爽やかな空気がただようこの学校で、きょうから“校則見直し”の活動が始まる……私は期待と緊張、いや、ほとんどがワクワクした気持ちで、飛び上がり