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時間を隠す土曜日

今日は休日で何の予定もないので、のんびりのんびり過ごそうとしましたが、朝からずっと仕事のことがどうしても頭から離れません。

別に「今後のことを考える仕事」ではないし、「休みはOFFできる仕事」だから選んだのにこれではイカン。

そこで「時計を気にしないで過ごしたらいいかも」と思い立ちました。
そうしたら、気持ちがのんびりできそう。
仕事は常に「時間を意識する」ことを求められますので。。


でも、ダメなんです。

時計とか家電機器のデジタル表示とか、家の中に時間を知ることができるモノがあちこちにあるんです。

なので、壁の時計を隠して、デジタルの表示も覆ってしまいました。


「今が何時なのかを常に意識している」というのは、心(メモリー)の中に「時間ソフト」が常駐しているようなもの。

その時間ソフトは、頭(CPU)の何%かを常に使っていますので、心や頭が完全には解放されていないのです。

だからいくら「時間を気にしないようにしよう」と思っても、「時間を知らせるトリガー」が部屋中にあるので、それがインプットされた(目に入った)途端に「時間ソフト」が起動してしまう。

結果、時間を意識することになり、連鎖的に仕事のことを思い出してしまう。

そんなことに、改めて気がつきました。

となると。。
要は、完全に「今の時刻」が目に入ったり、耳から聴こえてくるのを隠したらいいんです。

そこで、
1.壁の時計を隠す。(時計自体を隠しましょう)
2.家電の時刻表示全てにマスキングする。(結構あります)
3.スマホの待機画面の時計表示の部分を紙で覆う。(着信とかだけが見えるようにする)
4.パソコンの右上の時刻表示の部分をマスキングする。(チラチラ目に入ります)
5.テレビやラジオはOFFにする

これ以外にも、馴染みの音楽を聴いたりするのも、時間の経過を意識しますので、今日は家の中で、鳥の声や街の音だけを聴くようにしましょう。



こうして、今日の土曜日を過ごしていますが、効果は覿面で、すぐにリラックスしだしました。そして、心の中に余裕が生まれているのを実感します。



鏑木清方が「明治の頃は余裕があって豊かだった」と言うのは、明治時代が大半の人にとって時計がない生活(時間に追われない生活)だったからなのでしょう。


当時、時計を持つ人は少数でしたから、大多数の人は自分たちが「後の時代の人よりも豊かだ」ということは意識していないでしょうが(むしろ時計を持つ人の方が裕福と思われていましたし。今でも高級時計はステータスの表現ですし。)、今日こうして実践してみると、確かに「今そのもの」が豊潤な感覚になってゆきます。


1日過ごしてみて、今が自分の時間になってゆきました。
これは頭の疲れをリセットするのにとてもいい方法だと思いました。




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