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IngressとポケモンGOが載る雑誌『アイデア』395号を読んだ

熱のある内に書いておく。

購入

『アイデア』という雑誌の395号を買った。

IngressポケモンGOが取り上げられたというNianticの川島優志さんと石塚尚之さんの話があったので買った。

マルチウィンドウ・マルチメニュー化

マルチウィンドウ・マルチメニュー化するゲームとしてTRPGの『ダンジョンズアンドドラゴンズ』(D&D)、スーパーファミコン版の『ファイナルファンタジーIV』などが取り上げられていた。メニューが複数のレイヤー、複数の分岐を持つようになったという事だと捉えた。個人的な経験としては、ファイナルファンタジーIVは父親がGBA版(ゲームボーイアドバンス版)をゲームキューブでプレイするのを横で見ていた。

ファイナルファンタジーVI

『ファイナルファンタジーVI』はGBA版を遊んでいた。言われてみれば、3Dの奥行きのある質感を感じようと思えば感じられるかもしれないと思った。主にモンスターのデザインで。

ミニマップ

ミニマップの潮流について触れられていたが、GBA版のファイナルファンタジーVIを攻略本片手に遊んでいた頃を思うと、今は攻略本や攻略サイトがマップの役割を担っていると思った。

オープンワールドゲームとスマートフォンゲーム

オープンワールドゲームとスマートフォンゲームの項ではNintendo Switchの『あつまれ どうぶつの森』が載っている。自由なカスタマイズ性がある島クリエイターとマイデザインの側面から、オープンワールドゲームとして紹介されていると見た。そんな事を言っている俺は新たに住民を3人招くための素材集めの段階で止まってしばらく放置になっているのもあって、島クリエイターの段階には遠く及ばないのだが。

『Fate/Grand Order』は遊んだ事がないけれど、ゲームマップの画面資料を見て『チェインクロニクル』みたいだと思った。以下は手元にあったチェインクロニクルのスクリーンショットの画像。

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チェインクロニクルのマップ画面 ©SEGA

ゲームにおける地図のデザイン

デジタルゲームの人工知能の開発で知られる三宅陽一郎さんが各章の最後にコラムを書いている。情報に牽引されてゲームプレイを行う事と、自分の意思で自由にゲームプレイを組み立てる事について触れられていた。攻略本片手に遊んでいたGBA版のファイナルファンタジーVIや攻略サイトを見ながら『アナザーエデン』を遊ぶ事を考えると自分は情報に牽引されてゲームプレイを行う方だと考えた。

人工知能の用いるマップ

三宅陽一郎さんが各章の最後に書いているコラム。fig.02の影響マップはなんとなく分かる。ストラテジー系のゲームを思い浮かべた。遊んだ事はないけど、『ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス幻影戦争』などのようにマス目に従ってキャラクターを進めたり、マス目に従って敵が近づいて攻撃してきたりするというイメージは持っている。

fig.03のメタAIとスパーシャルAIの関係性は身近に思い浮かぶものは無かった。fig.04のゲーム画面を挟んだ「プレイヤー&ゲームプレイング側」対「人工知能&ゲームメイキング側」の関係性はゲームが動作するイメージ図として分かりやすいと感じた。

IngressとポケモンGO

Nianticのアジア担当副社長の川島優志さんとUXデザイナーの石塚尚之さんへのインタビューが載っている。

遡る事ポケモンGOのローンチ前の一時期、Ingressのプレイヤー層で若い人々を増やすにはどんな要素があれば良いのか、と考えた事があったけど、IngressとポケモンGOと世界観の違いによるUIの違いについての話を見て、IngressがスイスのCERNで発見された架空の物質・XM(エキゾチックマター)を巡る物語を基本とする以上、Ingressの世界観の維持のためには「何も手を加えずそのままにする、コアはコアで、マスへ向かおうとしない」という選択肢が良いのではと、石塚さんの話を読んで思った。

石塚  『Ingress』では、スマートフォンにインストールした『Ingress』というアプリを通して、考え方が異なる青と緑のふたつの陣営が世界を守るために見えないエネルギーを可視化するというストーリーです。あくまで自分はこの世界にいて見えないものをスマートフォンの『Ingressスキャナー(機能)』を通して見るという設定が、UIにも影響を与えています。
(中略)
石塚  『Pokémon GO』は老若男女、いろいろな方がプレイしているので、シンプルでわかりやすいデザインや色彩にしています。ただし、『Ingress』に比べるとアイテムやUIなどはカラフルですが、かわいいからとかおしゃれだから色を入れるという判断はしません。
出典:『アイデア』395号、p.130-p.131、誠文堂新光社、2021年9月

Ingressの基本的なストーリーラインと、2012年から2020年までのストーリーラインについては以下を参照。

Nianticの川島優志さん石塚尚之さんへのインタビューの最後にNianticが提供する開発者プラットフォームであるNiantic Lightshipについて言及されていた。Niantic Lightshipの登場によって、NianticはARプラットフォーム企業であるという事が主張され始めたかと思うが、

少なくとも2016年には「Nianticはゲームを作る企業ではなくプラットフォームを作る企業だ」と主張されている。

プラットフォームを作る企業という主張から、開発者向けのプラットフォームであるとは想像できなかった。

以下は、手元にあったIngress PrimeとポケモンGOのスクリーンショットの画像。

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Ingress Primeの画面 ©Niantic, Inc.

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Ingress Primeの画面 ©Niantic, Inc.

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ポケモンGOの画面 ©Niantic, Inc.

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ポケモンGOの画面 ©Niantic, Inc.

『アイデア』395号の表紙と裏表紙

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雑誌『アイデア』395号の表紙

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雑誌『アイデア』395号の裏表紙

表紙と裏表紙は反射すると虹色に輝くLCコート加工(ラミーコート加工)が施されている事が、誠文堂新光社の『アイデア』395号の紹介ページに載っている。

LCコート(ラミコート)加工とは、フィルム転写式の加工技術です。
印刷面にUVニスを塗布して、ニスが乾く前に表面に柄のついた透過性のフイルムを圧着します。そこにUVライトを照射にすると、フイルムの柄がUVニスに写り、表面の仕上りが変わるというしくみです。
出典:アイデア No.395 2021年10月号 - 株式会社誠文堂新光社
https://www.seibundo-shinkosha.net/magazine/art/66080/

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