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【読書ノート】『夏の灯』(『ギフト』より)

『夏の灯』(『ギフト』より)
原田マハ著


数ページの短い小説。
編集プロダクションという自分の好きな仕事に就いている彼は、仕事が忙しくて、なかなかデートが、出来ない。デートしたとしても、徹夜明けだったりして、デートにならないことが多かった。
そんなことの埋め合わせをしようと彼がある演出を考える。

キーワードを挙げてみる。

①蛍≒夏の灯
日本では、蛍はしばしば霊魂や再生の象徴とされいる。平安時代以降、蛍は美しさや恋愛成就の象徴としても見られるようになる。

蛍の光が一時的であり、見ることができる期間や場所が限定されているため、人生の儚さや美しさ、そして時間の流れを象徴する。

②編集プロダクション
情報やアイデアを整理し、形にすることで、知識や文化を伝え、保存し、拡散する役割を果たす。コミュニケーションの架け橋としての役割も担っている。彼らは、著者やクリエイターの意図を読み取り、それを大衆がアクセスしやすい形に変換することで、知識の伝達という重要な社会的機能を果たす。

物語の主題は何か?
恋愛という人生の一コマのを表しているのだと思った。蛍の光が暗闇の中でほんの短い間だけ輝く様子は、人生の一瞬一瞬を大切に生きることの重要性を思い起こさせられる。

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