【読書ノート】『新編 人生あはれなり 紫式部日記』
『新編 人生あはれなり 紫式部日記』
小迎裕美子 紫式部
紫式部日記をわかりやすく解説した本。華やかな日常を過ごしていと思いきや日々、将来の不安や人目を気にするストレス、目立ちたくないという願望など、現代の女性にも共感できる人間関係や仕事、嫉妬などが描かれている。
『源氏物語』の登場人物も取り上げていて、人物像を知る上で役にたつ。
平安中期の三大才女(紫式部・清少納言・和泉式部)の微妙な関係性などは、なかなか面白い。
ずけずけと男まさりな清少納言、陰鬱だけど、きめ細かい紫式部、明るくて恋愛過多な和泉式部みたいなイメージを受けた。
平安時代も今も、人間関係の複雑な問題は変わらないのだなあと改めて思わされた。
今年は、紫式部、清少納言、和泉式部あたりを読んでいこう。とか、思ったりはしている。