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[読書記録]苦くて苦しかったあの頃|黒猫とさよならの旅

いつもスキ・フォローありがとうございます。

今回の読書記録は、櫻いいよさんの作品、
『黒猫とさよならの旅』です。


高校生の茉莉は、家族・友人との関係に思い悩んでいました。
いつもどおり自転車に乗って登校中、これまでのことが積み重なり、

「もう、頑張りたくない」

と思ってしまいます。

ぷつんと何かが切れて開き直った茉莉は、
「逃げ出してもいいじゃないか」と学校とは違う方向へ自転車を走らせます。


優等生で周りを気にしてばかりの茉莉がこんなことをするのは初めて。
家と学校から離れて遠くへ行きたいと、暮らしている大阪から姫路に住む大好きな祖母の家へ行くことにしました。

祖母宅を目指していると、言葉を話す謎の黒猫と出会います。
黒猫は、嫌な記憶や自分の気持ちは茉莉が望めば消すことができるんだよと茉莉に教えてくれました。

その後、同じく学校をサボっていた同級生の壱(はじめ)とも出会います。

ひょんなことから茉莉は黒猫と壱と共に祖母宅を目指すことに。

茉莉たちは無事にたどり着けるのか、茉莉の心の葛藤、黒猫が教えてくれる勇気とは?


…はい!以上がざっくりしたあらすじです。

毎日の学校生活。
今思うと、中学・高校というのは短い期間だったのかもしれません。


しかし、絶賛中高生の頃は非常に長く感じました。人にもよるかと思いますが、狭いコミュニティ内での生活は、逃げたい、苦しい。と思う日々がたくさんありました(まぁ楽しいこともありましたが)。


茉莉が学校から逃げた時に「あぁ、なんだ、こんな簡単なことだったんだ。」と思うのですが、当時の自分の気持ちに戻って読むことができました(毎日毎日鉄板の上で焼かれるたい焼きにも同情してたな)。


また、この謎の黒猫はいつも偉そうな口調なんです。。
かなりむかっとくるけど、憎めない。
そんな上から目線の黒猫は茉莉たちに何を教えてくれるのか。

⇒小さかったけれど、たくさんのちくっとした苦しい気持ち

⇒根拠はないのに、何でもできそうだと思える瞬間


色んな"あの時の青春"を思い出せました。
気になる方はぜひ、読んでみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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