2021年に読んだ本の感想文

死刑 森達也 2021/12/29
再読。死刑について詳しく知らないほうが精神的に楽だったなと感じた。この本を読んで、どちらかといえば賛成からどちらかといえば反対に思想が変化したのは、いいことなのか悪いことなのか。拷問で自白させ、証拠を捏造し、結局冤罪でしたって、それで終わるのかね。

この30年の小説、ぜんぶ ; 読んでしゃべって社会が見えた 高橋源一郎,斎藤美奈子 2021/12/31
作家兼文芸評論家と文芸評論家の対談、めちゃくちゃ面白い。読む本がかなり増えた。こういう本で世界を広げないと、読む本が偏ってしまう。対談をすべて書籍化してほしい。

おんぶにだっこ さくらももこ 2021/12/25
再読。笑える話と切ない話の割合がちょうどよく、読んでいて楽しいけど胸にくる読書だった。松永くんの話、似たシチュエーションあったなぁ。某ラジオのサライのコーナーで読まれそうな内容がいくつかあった。切ないなぁ。

あさっての風―あなたと共に考える人生論 三浦綾子 2021/12/23
三浦綾子のあさっての風 - あなたと共に考える人生論を読んだ。面白い。20年前に読みたかったなぁ。M夫の話は胸に来た。「なぜ、わたしたちは、他の人を認めないのか。それは、自分は絶対正しい人間だ、自分は最もよい人間だという考えを、根強く持っているからだ。」

瞬殺怪談 平山 夢明ほか 2021/12/18
1ページ未満の実話怪談。アイディア勝負って感じ。面白くて怖くて読むのが止まらなくなった。心霊より人が怖い系のほうが好きだな。傑作選なんだね。夜に電気消して読むのがいい。

ひとりずもう さくらももこ 2021/12/13
思春期の年頃の女の子がなにを考えて日々過ごしているのかがとても面白く興味深い。漫画家デビューの話は感動した。「漫画家なんか目指すなと言われたが大きなお世話。素直にやめたとしても、誰も私の人生の責任なんてとってくれない。他の人の人生じゃない、私の人生なんだ。」

コロナウイルスの終息とは、撲滅ではなく共存 池上彰 2021/12/10
各国のコロナ対策の比較、SARSからの流れ、抗ウイルス薬はなぜ効くのか、ウイルスの仕組み、ワクチンとは、スペイン風邪との比較。知ってることばかりだし、別に読まなくても問題なし。

なくてならぬもの―愛すること生きること 三浦綾子 2021/12/07
講演まとめ。面白かった。ミス・デントンと水野源三の話はめちゃくちゃ感動した。「隣国が与えられているというのは愛するために与えられているのであって、戦うためではない」「不機嫌を自分で直せないのは、大人じゃない」また読み返す。

聖書 新共同訳 新約聖書 2021/12/01
再読。前に読んだ時退屈だと思ったところが面白く感じ、より深く理解できた気がする。やっぱり新約聖書は面白い。

道ありき 青春篇 三浦 綾子 2021/11/30
面白すぎて止まらなくて困った。闘病での虚無感から信仰に目覚めていく様子。信仰ってのは人間を変える力があるんだね。とても感動した。いやー泣かされた。次読みます。何年後かに読み直す本だな。希望を持って生きましょう。

新約聖書入門―心の糧を求める人へ 三浦 綾子 2021/11/28
また読んだ。副読本として使ってる。新約聖書を読み返すたびにこれも読み返すだろうな。ユダの裏切りについての考察が面白い。聖書はミステリだな。そのまま読んでもわからない部分の解説で聖書を深く知れる。いい本です。

聖書を語る 佐藤 優,中村うさぎ 2021/11/28
佐藤優も中村うさぎも名前しか知らなかったが、聖書を語るというタイトルに惹かれて読んでみた。聖書を語ったのは第一章のみで、以降は読む価値なしの内容。

ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集 村上 春樹 2021/11/22
半分でやめ。村上春樹の紀行文はハズレなしだと思ってたが、これはクソつまらん。

生! 池上彰×山里亮太 深読みニュース道場 池上 彰,山里 亮太,MBS報道局 2021/11/16
なんか読んだことある内容が多いなと思ったら、これを改題・加筆したのが知らないと恥をかく東アジアの大問題だったのね。まあそういうこともあるか。面白かったけどね。

炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパークXVII 石田 衣良 2021/11/09
石田衣良の炎上フェニックスを読んだ。いつもの池袋ウエストゲートパーク。パパ活、ぶつかり男、ウーバー配達員、ネット炎上。どれも面白い。炎上フェニックスは心臓バキバキだった。トラブルが変わっただけで、同じ面子が同じやり方で解決する。だから永遠に続けられるんだろうな。次で20冊。「ネット記事を鵜呑みにしているだけなのに、自分だけが真実を知っていると、固く信じ込んでいる」吉岡の恋、進んでほしいな。

知らないと恥をかく東アジアの大問題 池上 彰,山里 亮太,MBS報道局 2021/11/06
対談方式なのでとてもわかりやすい。日韓関係、こんがらがっててクソ面倒くさいなぁ。米中もややこしい。相変わらずの反トランプかよく出てる。内容は過去の本に重複してる。相槌程度しか返さないので相手が山里である必要性は皆無。

ももこのよりぬき絵日記 1  さくらももこ 2021/11/05
やっぱ息子とヒロシの話はいいなぁ。オナラも嗅いであげなよに笑った。一度読んだみたいだけど内容忘れてたのでとても楽しめた。

薬物売人 倉垣弘志 2021/11/05
一気読み。田代まさしに売った売人の人生。経験者にしか書けない本は素晴らしい。空き缶に注射器を入れて潰す、シャブの話で興奮しウンコがしたくなる等々。拘置所での生活、刑務所、出所後の生活。覚せい剤の仕入れ値と売値まで書くとは。ラストは臭いが、まあこんなもんかね。

楽観論 古市憲寿 2021/10/31
人としては好きじゃないしムカつくけど、本は面白いから困る。皮肉が相変わらずよく効いて笑えるし思想信条は一貫しているので安心して読める。笑える皮肉ってのは重要なんだね。一気読みだった。時代を書いているので数年後に読み返すのが楽しみだな。

生きること思うこと わたしの信仰雑話 三浦綾子 2021/10/31
「光世に相談していたら、日が暮れますよ」に笑った。夫との関係が仲良し父娘みたいでいいなぁ。「取るにたらぬことを誇りて生きて来つ酒・タバコのまぬことカー・テレビ持たぬこと」真の証人は唸った。誇れるものは何か、カッコわるく生きよう、祈ってください、「つもりだった」がが特によかった。

多井熱 多井隆晴 2021/10/26
麻雀界のことをよく考えてるなという印象。一過性のブームで終わらせないためにどうするか。プロはセルフプロデュース頑張れ、という本。面白かった。「麻雀にはたくさん努力した人とそんなにやってない人の差が、それほど結果に結びつかない理不尽な面もある」

視点をずらす思考術 森達也 2021/10/25
とても面白かった。「罰は誰かの意向や感情で決められてはならない」他の本でも書いてることが多いが、著者の思想も日本も変わっていないということだろう。

絶滅危惧職、講談師を生きる 神田松之丞,杉江松恋 2021/10/20
一気読みだった。伝統芸能っていう特殊な世界が面白い。上座に座るところから始まる。そんな松之丞に対して周りの優しさが意外だった。師弟関係に感動した。ラジオの話もよかった。自分の役割を理解して徹底してるのが凄いなぁ。

さくら日和 さくらももこ 2021/10/04
再読。パワーダウン、ネタ切れ。違う人が書いたのかと思った。浄水器のフィルタが笑えた。しずかちゃんとのび太の違和感が凄い。「さくらももこがらみの仕事をしている会社だが、別に本人は直接会社に関係あるわけじゃない」今まで好きだった息子のエピソードが不快になった。

ももこの話 さくらももこ 2021/09/29
3年ぶりに読み返したけどやっぱ面白い。笑いと切なさがいい感じ。ラストがとくによかったな。相変わらずのあとがきのドタバタっぷりもとてもよい。最高でした。

まる子だった さくらももこ 2021/09/25
3年ぶりに読み返したけど面白かった。おまけ対談の煙草の話で「親戚もみんな吸ってるけど、みんな長生きしてる。体質的にも合ってるんじゃないかな」と話してるが、この20年後に肺がんで亡くなってしまうとはな。懐かしい気持ちになる。笑えるし泣けるし最高だ。

愛と人生をめぐる断想 遠藤周作 2021/09/23
様々な本から抜き出した箴言集。面白いけど後半ネタ切れ。女性に厳しすぎて笑ってしまった。「男にできぬことを女がやり、女にできぬことを男がやり、互いの資性を尊重しあうことが本当の男女同権というべきです。」前後がないからつまらない。箴言集だと知ってたら買わなかった。

スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編 スティーヴン・キング 2021/09/19
キングの映画は好きだけど小説は初。文章が素晴しいね。情景が自然に浮かぶ。2篇とも面白すぎて読み終わりたくなくて2ヶ月かけて少しずつ少しずつ読んだ。至福の時間だった。ほかも読む。いやー、めちゃめちゃ面白かった。

ルポ川崎 磯部涼 2021/09/15
一気読み。すごい世界だな。ヒップホップの間口の広さに、貧困や差別や犯罪で苦しむ少年少女を助ける大人の姿に感動。不良の地元のしがらみの強さが想像以上だった。駅周辺をたまに行くだけなのでディープな川崎を知れてよかった。環境ってマジで重要だね。僕の育った環境でグレる要素一つもないんな。感謝ですよ。

つきあってはいけない 平山 夢明 2021/09/13
恋愛や友情の恐怖話。やっぱ人が怖い系は面白いね。心霊は正直どうでもいい。一気に読みました。

松本紳助 島田紳助,松本人志 2021/09/08
テレビも面白かったけど、文章でもめちゃくちゃ面白い。トラブルや事件の8割5分はちんこというのには納得。「コンマ何秒の差でどっちが速いとか、どうでもいい」には同意。「正月の劇場アリ出しとっても客入る」に笑った。笑うところを太字にしてるのが馬鹿にされてる感じするけど。紳助復帰待ってます。

泉への招待―真の慰めを求めて 三浦綾子 2021/08/18
聖書やキリストにまつわるエッセイ。信仰生活って大変なんだな。毎日が発見と反省の連続なんだろう。
「障害者や病気の人は自分の代わりになってくれた」って考え方は素晴らしいね。優しくなれる。半世紀前に書かれたとは思えない内容。

狂人日記 色川 武大 2021/08/15
色川武大初読み。神さまごっこから読むのが止まらなくなって困った。幻覚や夢の話が続いて、読んでて現実か幻覚なのかと混乱してくる。文章が巧いのでずっと読んでられる。終盤の展開もよかった。凄い小説だわ。また読み直す。「生きるに値いしないが、生きないわけにもいかない。」

新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書 西寺郷太 2021/08/14
久々の徹夜本。マイケルについて知らないことばかり。その名の通り、教科書だな。ジャクソン5結成からソロ、スリラー、モータウン25、虐待事件、死。後半、まさか泣くとは思わなかった。曲を聴きながら読むといいね。

狐狸庵うちあけばなし 遠藤周作 2021/08/12
Non-noの連載。面白かった。相変わらず小説との落差が素晴らしい。相変わらずいろんなことに興味があっていろんなものや人に手を出してるな。見習いたい。「客であるというただそれだけのことで、急に特権意識をふりまわす奴が多い。」後半の言いたい放題も面白かった。

丘の上のバカ 高橋源一郎 2021/08/12
再読。「嫌韓マンガは作者の主張のために用いられる単なる手段」「売国奴と他人に向かっていうやつの方が結果として売国奴になる」はまさにそうよな。子どもは他に楽しいことを知っているので、自虐史観も愛国教育も聞いてない。ってのには笑った。

ぼくらの民主主義なんだぜ 高橋源一郎 2021/08/10
再読。「多数派に負担を回すことができないので、政治家たちは、後世という外部へ、そのつけを回そうとする」日中・日韓共通歴史教科書って面白いな。揉めに揉めそう。DV国家に生まれては必読。黒子のバスケ犯人の「無敵の人間が増える」予言は当たったな。ここ数年よく見かける。上野千鶴子の「天皇制は人権を無視した非人間的な制度」に同意。

藤澤清造追影 西村賢太 2021/08/09
再読。藤澤清造との出会い、藤澤清造の略歴と延々と同じことが書かれている。ほかで見たことも多い。やっぱり東京者がたりは当たり外れがデカイな。西村賢太にとってのイエス・キリスト、ブッダ、ムハンマド、その他が藤澤清造だったんだろうな。

村上朝日堂はいかにして鍛えられたか 村上春樹 2021/08/09
再読。幸せな読書だった。面白かった。笑った。「いつまでも自分の心を打ち続ける一冊の本を持っている人は幸福である。かくのごとき貴重な人生の伴侶がいるといないとでは、長い歳月をとってみれば、人の心持ちに大きな違いが出てくるはずだ。」「交通標語、なくして誰が、困るだろう」

ノルウェイの森 下 村上春樹 2021/08/07
再読。やっぱり緑が好き。こんな自由で魅力的な女性が友人なら退屈しないだろうな。「恋人がいたらあなたのこと考えちゃいけないわけ?」って言われてみたい。緑の手紙で放心した。涙も出た。そこから気分が落ち続けた。「口でなんてなんとでも言えるのよ。大事なのはウンコをかたづけるかかたづけないかなのよ」
「あなた頭おかしいんじゃないの? 英語の仮定法がわかって、数列が理解できて、マルクスが読めて、なんでそんなことわかんないのよ? なんでそんなこと訊くのよ? なんでそんなこと女の子に言わせるのよ? 彼よりあなたの方が好きだからにきまってるでしょ。私だってね、もっとハンサムな男の子好きになりたかったわよ。でも仕方ないでしょ、あなたのこと好きになっちゃったんだから」

世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい 森達也 2021/08/05
夢中になって読んだ。白人男性の「イラクを攻撃すべきじゃないと思ってるアメリカ人は多いがそれを声高に言えない雰囲気がある」という言葉が印象的。アメリカのイメージが変わった。部落の少女の話はかなりきつい。高名な右翼が「国体を持たない表層的な国粋主義は全体主義に繋がる」と言ったのがなるほどなと。シリア人男性が日本に失望したって言葉が重い。同じくだわ。

謎とき村上春樹 石原千秋 2021/08/03
やはり僕は小説の解説本は苦手だ。面白いだけで読んでいるしそれで十分だし今後もそうする予定の僕とは真逆の性癖。一行も無駄がないと思って読み込むのは自由だが、隠された意味など作者にしかわからない。99%そうだとしても、それが正しい解釈とは限らない。結局は著者の想像、感想であって事実ではない。文学とはすべての文章に意味があるって、そんな堅苦しいものじゃないと思いたい。それに、こういう意味が隠されてるとして、それがどうしたというのか?

私のイエス―日本人のための聖書入門 遠藤周作 2021/08/01
聖書やイエス・キリストについての遠藤周作の解釈。面白すぎてびっくり。第2章のイエスの歩みが面白い。「われわれが、いつも日常生活で感じるように、愛というものは、現実生活での効果とは直接に関係のない行為なのです。」第3章の聖書の謎も面白いね。奇跡についての解説には涙が出た。いい本でした。

ノルウェイの森 上 村上春樹 2021/07/29
再読。苺のショート・ケーキの話は何度読んでも素晴らしい。
「精神病院に入院した事があったって、そんなことで人生が終わっちゃったわけじゃないんだ、人生には私の知らない素敵なことがまだいっぱいつまってるんだって思ったの。」
10年ぶりに読んだらまったく覚えていなくて新鮮に読めた。やっぱりめちゃくちゃ面白い。この空気感が好きなんだよな。
一番好きな小説なので再読してつまんなく感じたらどうしようかと思ってたけど、そんなことはなかった。面白い小説は何年経っても面白い。

経験 この10年くらいのこと 上田晋也 2021/07/26
面白かったし暇つぶしになったけど、くどい。太田上田で聴いた話もちらほら。モハメド・アリ愛が伝わった。モハメド・アリって最近まで生きてたってのにびっくりしたな。シューマッハもまだ生きててびっくり。事故って亡くなったとばかり思ってたな。

「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 森達也 2021/07/21
再読。映像にはない森達也の考えがよくわかる。これを読めば映像を観る必要がないんじゃないかってぐらいよくできてる。転び公防でテープを提出するかどうか悩むシーンや、自主制作になり金がなくなっていく恐怖、公開後の反応等々、とても興味深い。

それでもドキュメンタリーは嘘をつく 森達也 2021/07/20
びっくりするぐらい面白い。ドキュメンタリーの誕生からどう変化していったかという歴史の流れをわかりやすく解説。「大事なことは数の多寡じゃない。観てくれた人たちの心にどれだけ届いたかだ。」第10章でAの公開を悩むのはよくわかる。公開で人が傷つくと考えると。でもその覚悟がなきゃやっちゃ駄目なんだね。第12章は読むのが辛い。批判するなら目に入れないとな。最低限の礼儀。楽しい時間でした。

ももこの世界あっちこっちめぐり さくらももこ 2021/07/15
面白かった。海外旅行など一生行かないと思うので、紀行文を読むのが好きだ。紀行文でなくても自分が経験体験しないであろうことが書かれた本が好きだ。さくらももこの本は自分にも他者にも容赦がない。だから読んでいて楽しいし笑える。「タランティーノをハゲにして貧相にしたのが彼だ。」「フランスの やさしい店員 ありがとう ももこ感謝の俳句」

聖書に見る人間の罪―暗黒に光を求めて 三浦綾子 2021/07/11
聖書の解説本兼エッセイ。聖書で禁止事項が多いのは、それが社会問題になってたからなんだね。社会問題について結構厳しいことを言ってるけど、2021年現在にも当てはまるのが悲しいというかなんというか、人って変わらないなぁ。とてもよかった。また読みます。

私たちはどこから来て、どこへ行くのか ――生粋の文系が模索するサイエンスの最先端 森達也 2021/07/08
お、面白い……。「キリンが高いところの葉を食べたいと思って一所懸命首を伸ばすというのは、例えばトレーニングによって筋肉を増強するということに似ています。」第3章の人間と哺乳類の違いがとても面白い。雌に選ばれるために天敵に見つかる姿に進化するって意味不明だな。他者を助けるって人と象しかしないってのには驚いた。よくできすぎてて、神がいるとしか思えなくなってしまった。わかってることわかってないことがわかってよかった。また読みます。

新共同訳 新約聖書 日本聖書協会 2021/06/25
新共同訳新約聖書読み終えた。 全編キリストの宣教話かと思ったら、3分の1だけであとは弟子の宣教と手紙。 三浦綾子の新約聖書入門読みつつだったので理解しやすかった。 なかなかいいこと書かれてる。2000年残ってるだけあるね。 ヨハネの黙示録だけはよくわからない。 次は旧約聖書の続きだな。

新約聖書入門―心の糧を求める人へ 三浦綾子 2021/06/20
再読。「人間は、人がもらうのを見ると素直に喜べない。喜べないどころか与えた主人に文句をつける」聖書は何度も読んでも新しい発見があると述べてあるが、この本もそれだな。わかりづらいたとえ話を現代にたとえてわかりやすく。時代背景なども理解しないとなかなか難しい。イエスは被差別民や弱者の味方なんだね。

NHK出版 学びのきほん 「読む」って、どんなこと? 高橋源一郎 2021/06/17
再読。「1891-1944」の一行で想像するのって、このタイトルで小説を書きましょうってことなんじゃないかと思った。学校で教わらない文章を読む。「悲しいことに、「絶対に忘れない」ものもまた、忘れられてゆく。それも、すぐに。」AV女優買いました。

松本坊主 松本人志 2021/06/15
35歳の松本人志の一人喋り。生い立ちからごっつまで。これがまた面白い。神とまで言われたダウンタウンも不遇の時期があった。遺書を書いた理由とか、結構深いところまで話してる。「視聴率と笑いの評価が両立することはまず無理」「ちゃんとしたものを作れば視聴率が悪くてもビデオにして儲けられる」

だから私は、神を信じる 加藤一二三 2021/06/14
レヴューがいいので読んでみたがわかりやすく面白い。結局なんでも、個人的な体験が一番面白いんだよなぁ。

放送室 その二 松本人志,高須光聖 2021/06/10
40度からある。以下同文ですわ。携帯電話は大人のおしゃぶり。普通大会。せみの先生。西表におった時の怖さ知らんやろ。ちゃんと今日、DEEN歌える?ざんぜんぜん。インフルエンザを取り合いしてるのはここぐらいや。小走りですよ。「俺が煙草をやめることでどっかの公衆便所のトイレットペーパーがなくなることが怖い」日本で五本の指に入るくらい値段の高いガソリンスタンドはお見事なオチだ。笑った笑った。

放送室 松本人志,高須光聖 2021/06/10
笑い疲れた。松本高須の深い話が興味深い。「トーストと餅は焼き続けたい男」損なわなずにって噛んで「前になが足りひんことがあった」は凄いわ。あと海老マヨも凄い。「ごっついでか いクッキー」「日本で生まれたという事は、アナタは日本でなにかをしなさいと配属されたわけ」「世界遺産見るなら見た事ない女の乳房を見たい」「所詮花粉に人間がやられてどないすんねん」

ランゲルハンス島の午後 村上春樹,安西水丸 2021/06/09
面白かったけどまったく内容を覚えてない。なにも考えずリラックスして読んだからだろうね。春樹のエッセイはやっぱいいね。

教養としての平成お笑い史 ラリー遠田 2021/06/09
薄い内容で知っていることしか書かれていなかったが、暇つぶしにはなった。ただこれを金出して買ってたら酷評していただろう。読む価値はほとんどない。

冷酷 座間9人殺害事件 小野 一光 2021/06/08
殺害と解体の様子を白石が語ってるんだけど、創作・フィクションの殺害解体じゃなくて実際に人を殺して人体を解体した経験者が語ってるんだよなぁ。キムチ鍋やカレー食うたびに思い出すんだろうなぁ。ロフト付き物件にこだわる理由が怖い。レイプじゃないと射精できないって恐ろしいけど同情もある。最後の被告の母親の調書は涙が出た。

明日のあなたへ 愛するとは許すこと 三浦綾子 2021/06/06
兄の話は涙が出た。「どうしてこの私ではなくてあなたが? あなたは代わって下さったのだ」「マザー・テレサの真似はできないまでも、近所の人に、朗らかな声で、「お早よう」と挨拶することはできる。これも愛のひとつなのだ。」「今よりのちのことは神の領分である。」気分が楽になった。素晴らしいエッセイ。また読みます。

さくらえび さくらももこ 2021/06/05
再読。息子のさくらももこへの手紙がすごくいい。父ヒロシに「一から十まであてにならない人」って切ないなぁ。あの日の奈良は泣いちゃった。おならレポートは笑った。屁のアドバイスって。

そういうふうにできている さくらももこ 2021/05/30
再読。妊娠の本を読むたび女性ってすごいなぁと思う。排便で17頁使って飽きさせない文才に感動。「独自の調査の結果」に笑った。「肛門近くの部分をハサミでバチンと切るのである。」面白かった。

「ことば」に殺される前に 高橋源一郎 2021/05/27
相変わらず源ちゃんのことばは胸に刺さる。ツイッターはほとんど見ていなかったのでこうしてまとめて読めるのがありがたい。これがまためちゃくちゃ面白い。A・Tさんへの私信がとくに心に刺さった。こんなものを即興でやるなんて、やっぱ源ちゃんは天才だわ。

愛すること信ずること 三浦綾子 2021/05/21
面白い。半世紀前の本とは思えない。男女の違いがよくわかる。結婚生活って大変だけど楽しそうだな。読んでて恥ずかしくなるぐらいの甘い結婚生活だけど、だから読んでて楽しい。少女が書いているように思えて照れる。慣れが怖いってのは確かにそうだなぁ。お気の毒さまはぞっとした。「結婚は世間体のためにするものなのだろうか。人間はケモノじゃないのだ。よい相手に遭ったときが、その人の結婚のときなのだ。人間は何歳になっても結婚適齢期なのだ」

コロナとバカ ビートたけし 2021/05/17
たけしの本はそんな興味ないけど、このシリーズはバカバカしくて楽しいので読んでいる。巻末のヒンシュク大賞がお気に入り。今回も面白かった。

あのころ さくらももこ 2021/05/12
再読。
「その行事自体に意味があろうとなかろうと、伝統というものはそういうもんだと割り切って、客観的に楽しむくらいの心の余裕を持つ事が大切なのである。」
トイレに行くか行かないかの心理戦はめちゃくちゃわかるなぁ。家庭教師の肩の上に乗って猿の真似をする幼稚園のまる子が可愛すぎる。なんで子どもの頃は寝起きが悪かったんだろう。さくらももこのエッセイは笑いの中にたまに泣かせがあるから油断できない。

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 荒木飛呂彦 2021/05/10
一気に読んだ。有名作ばかりで観たのも多いが楽しめた。いろいろメモったので観るのも楽しみ。

もっと負ける技術 カレー沢薫の日常と退廃 カレー沢薫 2021/05/08
面白かった。兼業漫画家の日常。当たり前だけど、漫画の制作環境ってこんなに進化してるんだなとびっくり。自虐ネタは低リスク低コスト。作品を読まずに仕事を依頼する人がいるのに驚き。あとピザはほんとわかるわ。何度も注文しようと思うけど冷凍ピザが美味い上に安くて。

僕が夫に出会うまで 七崎良輔 2021/04/25
ゲイの生活てこんな感じなんだなぁ。みんなと違うっていう異物扱いされてしまうのか。
「女として生まれていれば、ハセと付き合えていたかもしれないと思うと、やるせない。」
カミングアウトして受け入れられたところとサプライズウエディングは涙が出たわ。青春だなぁ。友達に恵まれたね。
「女を好きになれない、普通ではない」という悩みは辛いだろうなぁ。想像してたより日本は偏見が多い社会だった。知れない世界を知れてよかった。続編希望。

カレー沢薫のワクワク人生相談 カレー沢薫 2021/04/22
「俺が息してて偉い、ということは俺が知っていれば良い」っていいこと言うなぁ。笑える上にためになる、素晴らしい人生相談。「拙者、アニメの男子小学生キャラ大好き侍と申す」

イエス・キリストの生涯 三浦綾子 2021/04/18
絵画でキリストの誕生から最期を見るってのも面白いもんだね。三浦綾子のコメントもいいね。

負ける技術 カレー沢薫 2021/04/14
著者の自虐が相変わらず笑えて楽しい。本物がとくに笑えた。プロゴルファーブスや!続編読みます。

一人称単数 村上春樹 2021/04/13
「人を好きになるというのはね、医療保険のきかない精神の病にかかったみたいなものなの」
クリームのじわじわくる不安が気に入った。ウィズ〜、品川猿、一人称単数は素晴らしい。感動しました。「最後の方になって急に面白い展開になるかもしれない」ってのはわかるなぁ。同じです。ノンフィクション風フィクションって感じか。

たいのおかしら さくらももこ 2021/04/11
再読。小杉のばばあ、しんみりした。ミーコの話は何度読んでも泣ける。ひろ子と心配をかける姉はめちゃくちゃ笑った。笑気ガス吸ってみたいな。巻末対談は今回もスルー。

さるのこしかけ さくらももこ 2021/04/04
再読。遠藤周作との対談が笑った。東京ガスの営業所。相変わらずの狐狸庵節だなぁ。痔。マリファナさん。カレーとまちがえてウンコ食ってろ。夢が叶って本当によかったね。いさお君、実家に帰るはしんみりした。

お釈迦さま以外はみんなバカ 高橋源一郎 2021/04/03
再読。かなりメモった。やっぱり源ちゃんの書評は楽しい。読みたい気にさせてくれる。
「事故にあう、心配の無い、安全な、場所で行う、必要がある」に笑った。小説の表現としてダサい比喩をかっこよくしたのが村上春樹なんだね。
「バナナを食べたらなくなっちゃった」という一文がなぜか涙が出た。

一億総SNS時代の戦略 カレー沢薫 2021/03/31
めちゃくちゃ面白いでやんの。学生時代にスマホがなくてよかったってのは本当にそうだな。心の底から思うわ。「一日一万回感謝のエゴサーチ」SNSの取扱説明書。

そうだったのか! 現代史パート2 池上彰 2021/03/26
当たり前の話だが、歴史は繋がってるんだな。北朝鮮の成り立ちが興味深い。繰り返されるテロに300万人が餓死。中東だけでなくインドとパキスタンもイギリスや冷戦の影響で戦争をしてたとは。核の開発者が日本への投下を見合わせるように嘆願書を書いたって。チェルノブイリ事故、やっと詳しく知れた。知らないことだらけでどれもこれも面白すぎ。また読みます。

U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面 森達也 2021/03/26
知らないことばかり書かれている。新たな発見がいくつもある。森達也の本はだいたいそれ。各章ごとの対談が面白い。凶悪犯の裁判は死刑にするためのセレモニーになっているな。精神鑑定の意味ってなんだろう。「強い憎しみで彼らを排除したわけでなく、合理性、社会的効率性を考えて、社会や世界、多くの人のために無邪気に近い発想で殺傷事件を起こした」しかし本当に難しい事件だな。解決せずに死刑、はいい加減もうやめよう。

絶対に挫折しない日本史 古市憲寿 2021/03/20
歴史ってこんなに面白かったんだ。参考文献も多い。いろいろ手を出したくなる。シンプルにまとめ、現代に当てはめた表現でわかりやすい。タイトル通り。僕みたいな、歴史はまったくわからないって人におすすめしたい。ブラックな笑いも相変わらず。CDの注釈は笑った。「そもそも同じ「現代人でも、佐藤健から中瀬ゆかりまでいるわけで」も好き。国家ぐるみでイノベーションをつぶしてきた「前科」がある。

もものかんづめ さくらももこ 2021/03/19
再読。水虫研究員。ザ・テイスト・トレーニング・オブ・ザ・ハチミツ。うんこちんちん。今、出ました珍棒、物干し場の男。中国でサル人間生まれる!!2度読んでも爆笑。小さなイラストがまた素晴らしいのなんのって。「身内だからとか血がつながっているからという事だけで愛情まで自動的に成立するかというと、全くそんな事はない。かえって血のつながりというものが、わずらわしい事である方が多いとすら思う。」

芸人人語 太田光 2021/03/01
虐待や通り魔など重いニュースについてのコラム。「人は誰でも、そうとは気づかないうちにいじめに参加してる」可能性があるという。人を傷つけない笑いってなんだろうね。志村けんがそう言われてたけど、いやいや傷つけてただろと思った。後半はコロナについて。テレビと違って活字だと思うことをすべて言えるからいいね。

誰も戦争を教えられない 古市憲寿 2021/02/18
やはり古市憲寿の本は面白い。「戦争、ダメ、絶対」と繰り返しながら、僕たちはまだ、戦争の加害者にも被害者にもなれずにいる。という一文が印象的。国によって戦争の捉え方の違いがあって興味深い。ドイツ、韓国、沖縄が特に印象的。硬い内容なせいかいつもの注釈芸が笑えた。相変わらず見聞きしたものに資料データで固めるのが上手い。現代の戦争について詳しく書かれた6章も興味深い。平和で人道的な戦争か。

爆笑問題・太田光自伝 太田光 2021/02/03
「これを読んで、ツマらないと思ってる俺が、実は悪いんじゃないか?」って気持ちよくわかる。エッセイ等で読んだなってネタもあるけど太田が自由に話してる感じが楽しめた。基本ふざけてるけど真面目に熱く語ってることも多い。やっぱ太田は暑苦しいぐらいが最高。パチスロの話が面白かった!

笑いの学校 まんじゅう大帝国 2021/02/01
ヴァラエティに富んだ面子との対談が面白い。あまり知らない春風亭昇太と島田洋七が特に印象的。「売れるちゅうことは、その人たちの夢を壊してるわけやから」漫才はもちろん、講談や落語の話も面白かった。教えを乞うスタイルいいね。爆笑問題との退団が一番笑えた。第二弾も楽しみ!

そうだったのか! 現代史 池上彰 2021/01/23
まさに「そうだったのか!」という内容。知らないことばかり。知っているつもりになっていた、知らないままにしていたことを学べた。濃い一冊。社会主義・共産主義で成功するのって不可能なのかな。

MCバトル史から読み解く 日本語ラップ入門 DARTHREIDER 2021/01/18
一気読み!バトルは大して知らないので、成り立ちから知れてよかった。でもバトルよりダースやその周辺の話が読みたくなった。中退、ダメレコ、鎖、脳梗塞とかの話とかさ。ラッパーの自伝って面白いからね。と思ったら出てるのねーポチるわ。面白かった。

ヤギより上、猿より下 平山 夢明 2021/01/16
表題作以外面白かった! パンちゃんとサンダル、容赦ない。救いもない。婆と輪舞曲、ハードボイルド探偵モノでワクワク。オチもいい。陽気な蝿、殺し屋の話で続きが気になる。ことあとどうしたのかな。ヤギより上は読む価値なし。海外のB級ホラーテイストが相変わらずの心地よさ。

暗くて静かでロックな娘 平山夢明 2021/01/10
どうした? どれもこれもクソつまんなくて欠伸が出たよ。平山夢明って面白い本しか出さないはずなのに。なにかあったのか? ってぐらいクソつまんなくてびっくりよ。

オウムからの帰還 高橋英利 2021/01/10
すごい本だった。オウムとの出会いから出家生活、そして脱出。この人にしか書けない本だ。麻原の期待に答えられないと捨てられる。麻原が困難な課題を与えるのは解脱救済へと導くはずが、サリンを撒くに至る。実行犯は苦しんだろうな。でも麻原を利用していた点もあるだろうね。たくさんの人の救いになっていたはずの団体が殺人を肯定する集団になるっていうのがね。いろんなオウム関連の本を読んでもわからない。実際の元信者の手記は貴重だしもっと読まれてほしい本だ。

教養として学んでおきたいビートルズ 里中哲彦 2021/01/05
ビートルズがビートルズになれた理由を検証する。これがまた面白い。マネージャー、プロデューサー、一人でも欠けるとビートルズになっていないかも。しかしあっさりとした内容な上に専門的解説も皆無なので、ハンター・デイヴィスの本も読んでみよう。

そのツイート炎上します! 100万回の殺害予告を受けた弁護士が教える危機管理 唐澤貴洋 2021/01/03
「恥知らず」の一言。

ハセ学 亜夢 2021/01/03
中学生の作文かな。内容が薄すぎる。なぜ特定されたのかを書かないと意味がないだろう。しかも当たり前のことしか書かれていない。時間の無駄。

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