陶器のような指が顔をなぞる
タクシーに乗りながら、なぜか私は女性の先輩に膝枕をされていた。
とても気温が気持ち良い日で、先輩のひんやりとした膝の上は心地よかった。
先輩は私の顔を指でなぞりながら遊んでいたが、指先から伝わってくる愛情がこれまた嬉しかった。先に膝に寝転がったのは私ではあるが、それからはやれやれと言いながらも受け入れてくれる先輩。こちらが近寄るくらい、あちらも間接的にではあるが、答えてくれる感じがたまらないのかもしれない。受容の嬉しさ。待ってましたというほどの熱烈な歓迎ではないものの、はいは