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アムステルダムに学ぶ!~サステナブルな経済~


Freconomicsというアメリカのポッドキャストをまとめてみた!(いろんなトピックをカバーしてて内容濃いんだけどラフな感じが好きで大好き)

アパレルなどでは最近製造にかかわった全ての過程を地球・ヒトにやさしくというのが浸透してきた。しかし輸入に頼っていては、見えてこない汚染がある?

そんなドキッとするような問題提起をし、その解決策も実行している、サステイナビリティの最先端をいくアムステルダムの話。

アムステルダムは現在もっとも先進的な持続可能な経済を推し進めている町として有名だ。市が目指す、Circular Economy=循環型経済は最大限リサイクルをし、なるべく新しい資源を使うのをさけるというもの。

注目するべき点は、持続可能な政策を推し進めることが、自立した循環型経済につながっているところだ。アパレルなどでは最近製造にかかわった全ての過程を地球・ヒトにやさしくというのが浸透してきた。しかし、人間はどうしても遠い国で起こっていることには目を背けがちになるし、理解したくても、なかなか包括的に取引している工場などが本当にいい労働環境なのか理解するのもむずかしい。そして輸入などに頼ると、輸送などにもエネルギーを大量に消費してしまうし、サプライチェーンの透明性が低くなりがちになる。1つの会社に見える透明性には限界がやはりある。輸入に頼ってしまうとどうしても、排他的な関係にしてしまい、生産国の汚染を進めてしまう。

ちなみにアムステルダムが掲げる循環型経済の野望が半端ではない。2050年までに完全移行を目標としているというのだ。それは2030年までには今市が使っている資源を半分に減らすというものだ。この政策を推し進める副市長によると、アムステルダム市民は”we throw away everything”といった消費社会にこりごりしているとのこと。なんとも粋な市民達だ。

余談はさておき、問題は市民が実際にリサイクルなどをするのかという点。
それに対してドーニック副市長は、人々はリサイクルに対して意欲はあるが、新しく買った方が安いのが問題だと指摘する。生産側としても、新しい資源を使った方が、資源をリサイクルして物を作るより断然安いという。

そのサイクルを絶つためにドーニック副市長は税金を変えることが大切だと主張する。現在は資源に対しての税が安く、人件費の税が高い。それだといつまでも企業は新たに資源を発掘させ、仕入れ、そして生産していく。それを断つためには、まず新たな資源に対しての税を高めることが鍵となる。

循環型の経済は、単なる消費社会に比べ、意外と労働力が必要だ。労働力が必要なのは、リユースやリサイクルのために、物を一旦分解して、使える形にしていかないといけないからだ。労働にかかる税金を低くすれば、一気にサステイナブルな生産方法が可能になるだけでなく、より大くの雇用も生み出すことができる。

循環型の税制にする利点は、それだけではない。コロナなどの様々な社会の変化に強い経済を構築できるところにある。コロナの波では、輸入ばかりに頼るグローバル社会の弱さが露見した。循環型の社会であれば、自国のものを自国で生産するため、世界的な不況や大きな変化に、より耐久性のある経済を作ることができる。

アムステルダムが実際採用しているドーナツ経済とは??
(イケイケの政策を打ち出すアムステルダムが、モデルとして採用している考えをもっと理解したい人向け!)

環境を良くしたい。グリーンな政策を推し進めたい。しかし金がないからまずはGDPだ、という考えに「待った」をかけるのが経済人類学者のジェイソン・ヒッケル(イケメンだから見たほうがいい

ヒッケルによるとどれだけ効率的な技術を作っても、それ以上に消費してしまう社会があるとグリーンな社会にはたどりつけないというのだ。生態経済学の研究によっても、環境にやさしい経済とGDPの成長は両立しないしないことがわかっている。

ドーナツ経済の発案者はケイト・ラワースというイギリスの経済学者だ。エチオピアで約100万人がオゾン層の破壊と環境問題によって命を落としたのを幼少期にテレビで見て、経済学の道に進むことを決めた。しかし、大学や大学院で学んだ経済学は環境のためには何もしてあげれてないことを知る。ヒューマニティーや環境への配慮が少なすぎていたのだ。経済学の根源は限られた資源をより効率的に分配する方法を考える学問なので、それがヒトや環境のためになくては、元も子もない。

ドーナツ理論は感覚的に環境とヒトのバランスをつかむ上ではすごく分かりやすいのだが、ちょっと初めは戸惑うかもしれない。

結論から言うと、ドーナツはGoodでその中にいても外にいてもダメ。ドーナツの内側では生活に必要がかけており食料、水、医療、家、教育、政治力などがかけている。外側に行くとそこは先進国のように大量消費社会の弊害があり、様々な環境問題を引き起こす。ドーナツ上が人と環境のバランスをとれている状態なhamのでグッドなのだ!

環境や健康的なヒトの生活は、GDPへのフォーカスが偏り過ぎていたことで軽視されてきた。Degrowthという概念が最近アメリカでは流行っているが、それだと誤解を招く可能性がある。あくまでもサステナブルな成長が鍵なのだ!

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