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緩やかな挫折2022年、夏

2022年7月、人生ではじめてのビジネス社会の移住を経験した訳ですが、まだ新しい環境に馴染むことができていません。

転職から1ヶ月あまり、希望や喜びを含みながらも、まだ解決できない心のもやもやをそのままに記しておきたいと思います。

理想へのステップアップ

半年前、まだ荒れくる激流に揉まれていた僕は、当時の状況と自分が理想としていた状況をノートに並べ、転職することを決意しました。

当時描いた理想の状態(の抜粋)がこちら

  • 朝は6時に起きる。筋トレ、料理、身だしなみを整えたら、
    珈琲を淹れて、7時半ころから本を読みながら嗜む

  • 9時に家を出て、10時に出社

  • 仕事はマーケティング企画

  • 全体を統括する上司の右腕として、今日も頭脳を駆使して業務にいそしんでいる

  • 仕事は19時、遅くとも20時ころには終え帰宅

  • 帰宅後は本を読み過ごし、22時30分には就寝

  • 自宅は8帖一間の1Rマンション

  • 家具はアンティークで揃えられ、自分が好きな本と植物が並んでいる

「仕事はマーケティング」
それは当時も変わりませんでした。新卒で入社してから3年と少し、ある程度評価されていたと思うし、携わる仕事そのものについて不満は感じていませんでした。
ただ、並んでいる項目からも推察いただけると思いますが、普通の日常を送れるような働き方、環境ではなかったと思います。

仕事自体として何をしたいのか
仕事の何に喜びを感じるのか
仕事を通してどんな価値を生み出したいのか
それら全ても考えましたが、それは置いておきます。

仕事を通して自分が何をしていきたいかはもちろん、どのように生きてゆくかをデザインするために、次の職場を探しました。

新しい環境の気持ち悪さ

「最初の1ヶ月は勉強としてインサイドセールスをやってもらいます」

仕事は同じくマーケティング職で、事業会社に採用していただき、マーケティングチームへ配属となりました。ですが最初に待っていた業務はインプットを兼ねた営業チームへの留学でした。(今現在も引き続き行っています)

やったことのないセールス(営業)に対して強い好奇心があることや、口が上手い自信が少なくともあったため、前向きに捉えていました。

残念ながら、そう簡単にセールスで結果を残せているわけでもないのですが、幸い今日までに学び多き時間を手にできていると思います。

自分の好奇心と学習欲にだけ向き合えば前途の通り非常に楽しめていますが、一方で、組織の中で何者にもなれていない自分を客観視すると、どうしようもなくやるせなくなってしまします。

まず、配属してすぐにセールスへの留学で、出社してもマーケティングチームにいる時間はほぼなく、リモートということもあり、うまくコミュニケーションがとれません。

面接してくださった部長さんを除いて、僕がマーケティングにおいてどれほどのことができる人物であるのか、誰も知る人はいません。自分の能力がどれだけ役にたつのかもまだ分かりませんが、少しは役に立てると思っているから転職してきたわけではあります。

そんな中で、マーケティングチームのミーティングにもいくつか参加していますが、内容もメンバーにもうまく馴染めている気はしていません。

マーケティングチームに新卒の方が1人いるのですが、その方はインターンから通してインサイドセールスを長くやっていたので、現在の僕の業務上、先輩のような立ち位置になります。配置的に近い位置にいることや、セールスがとても上手な方なので、アドバイスをもらうことも多いのですが、たまにセールス領域に関係なく社会人として前提だと思っているようなことを、すごく得意気に教えてくれるところを見ていると、なんだか自分が非力な人間に思われているような気がして、ちょっと悲しくなってしまします。そういうとき、なおさら自分はつまらない自尊心をもっているんじゃないかと思って嫌になります。

マーケティング業務をやるようになれば、逆に教える立場になるのでしょうが、新しい組織においても、新しいインサイドセールスという仕事においても、僕はひよっこで、新卒みたいなもんで、新卒に教えてもらう立場。

留学先の部署のみなさんもいい人ばかりだけど、少し歳が離れていたり、テンポラリな教育人材への深い立ち入りはないようで、なんだか心寂しい。

組織上、浮いた状況のこの期間、誰よりもひよっこであるこの期間、得意な領域で役に立てると主張するチャンスすらないこの期間、身を埋めるコミュニティが見当たらず、誰とも仲間意識を作れずにいるように感じています。

きっと、誰からもどの角度でも認められていないような気がしているのが、息苦しい原因で、自他共に仲間意識を持てない要因になっているでしょう。

くだらない自尊心が邪魔しているのか、上手な立ち振舞ができていないだけなのか、社交的で、割と誰とでも仲良くなれる方だと思っていたからなおのこと、言葉に言い表せないやるせなさと気持ち悪さが渦巻いています。

ビジネスの組織である以上、相互に向く敬意や見えない主従関係が必要なんだろうか。組織や配置ミスと自分の外に責任を押し付けることは簡単かもしれないけど、自分でどうにもできなかったこの1ヶ月、きっとこれは、緩やかな挫折なんだろう。

Good Luck

いいニュースとして、少しずつインサイドセールスのノウハウや商品についての知識が身につき、ちょっとずつ結果に出るようになってきました。

部署の先輩を見ていると、ぽっとでの新人がノウハウとか言っちゃいけないくらい奥が深い職業だなと思ってはいますが、その一粒くらいが頭に入ってきたような感じです。

まずは、マーケティングチームは置いといて、留学先で周りも自分も納得できるような結果を出して、ほんの少しでもいいから自分を含めた誰かに認めてもらえるように励もうと思います。

それともうひとつ。
新しい職場環境への着陸に失敗し空中分解目前であることを除けば、現在の職場では、自分が転職前に思い描いていた理想の日常を送ることが叶いそうです。

目の前に夢の陸路が薄っすら見えつつあるいま、着実に、地に足つけて理想へと進んでいきたいと思っています。

#わたしの転職体験

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