ローカルチェーン店という有難み
ローカルチェーン、ご当地チェーン店が好きだ。
端的にいうと
①旅行の目的地になる
②ご当地の味を容易に知ることが出来る
③住む場所が変わっても地元の味を楽しむことが出来る
という点にローカルチェーンの恩恵を味わうことが出来る。
①旅行の目的地になる
ローカルチェーン店はその土地の文化や土壌をベースに成立していると考えていて、それだけでも訪れる価値がある。そして和食だけに限らず、様々な料理がその土地でヒットして形成されている。
例えば私にとっては一蘭があてはまる。今でこそ広域展開をしているが、00年代初めにはまだ福岡県にしか店舗が無かった。つまり福岡まで行かないと食べられない味だった。なので、私は福岡県まで行って食べることの出来る、私にとってはご当地の味だった。
同様に8番ラーメンもそうである。北陸、特に石川県を中心としたチェーン店であるが、これも石川県まで行かないと食べれない味だ。
さらに金沢といえばゴーゴーカレーが挙げられる。どろっとした甘辛いソースが特徴的であるが、こちらも金沢のチェーン店だ。
②ご当地の味を容易に知ることが出来る
チェーン店を多店舗展開と捉えると、名古屋の味噌煮込みうどんの山本屋を挙げることが出来る。地元の名古屋の人にとっては慣れ親しんだ味であり、尚且つ愛知県の赤味噌文化を知ることが出来る。さらに言うと独特の塩を使わない麺をスープで煮込むため、独特の食感となる。つまり山本屋に来れば容易に名古屋の文化を味わうことが出来るのだ。
逆に、店舗展開を開拓することにより、関西に住んだまま他地域のローカルチェーンの味を知ることが出来た例もある。それは福岡のうどんチェーンである資さんうどんが2023年の11月、大阪に出店したことにより、福岡のうどん文化を味わえるようになったということだ。その麺や出汁はやはり福岡県のもので、大阪や讃岐とも違う味わいのものであった。
また海が近い土地に行くときはローカルの回転寿司チェーンも抑えたい。すし玉は富山県のローカルチェーンで富山湾の恵みを味わう事が出来る。
同じく千葉方面だと銚子丸という寿司チェーンがある。銚子港で水揚げされる海産物も味わえるチェーン店である。
③住む場所が変わっても地元の味を楽しむ事が出来る
私は名古屋生まれで大学入学と同時に京都にやってきた。慣れない京都という土地で生活すること、初めての一人暮らしという不安と希望を胸に毎日を過ごしていた。やはりホームシックのようになってしまった時に、京都という土地で地元愛知県のチェーン店であるCoCo壱番屋の店舗を発見したのである。今まで食べていた味が京都という土地でも味わえることが本当に嬉しかった。
同様に名古屋のソウルフードと言えば寿がきやが挙げられるだろう。こちらも当時はカナート洛北や京都ファミリーに入っていたことを知ったときは本当に嬉しかった。学生時代もよく食べに行ったし、現在も寿がきやのラーメンには助けられてる。寿がきやについては別稿にまとめてあるので参照していただければと思います。
④他にもある!関西で味わえるローカルチェーン
こちらも地元名古屋の喫茶店チェーン。近年爆発的な勢いで店舗が増加している。たっぷりのコーヒーで長話するのに最適です。
栃木県発祥のステーキチェーンのステーキ宮も京都にあり、楽しめる。宮のタレが特に有名で、オニオンの旨味がギュッと詰まったソースです。
京都を代表するチェーン店に餃子の王将がある。広域展開しているので広く味わえる場所ではあるが、紛うことなき京都のローカルフードである。
こちらも忘れてはいけません。京都を代表するラーメンチェーンである天下一品。病みつきになるこってりスープ。京都人は薄味が好きというのは表面上ということがよく分かります。
お次は大阪のローカルカレースタンドチェーンであるインデアンカレー。口に含んだ瞬間はフルーツの甘みがトロっと入ってきたあと、強烈なスパイシーさに襲われます。この甘くて辛いカレーは大阪名物。
こちらは千葉県野田市に本店を構えるホワイト餃子のお店が滋賀県彦根市にあります。関東地方の揚餃子の味が関西にいながらにして味わえます。
東京を中心に展開しているエリックサウスの大阪店です。稲田俊輔さんが有名です。本格的な南インド料理を味わうことが出来ます。
⑤終わりに
流通の発展や他地域への進出により、多くの地域で味わえるようになったローカルチェーン店。その地域の人はそのローカルチェーン店を食べて育ったというくらいソウルフードと化していることも多いと思う。
そういった地域の味を簡単に味わえるところにチェーン店の良さがあると言えるだろう。
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