名古屋のソウルフード スガキヤ
私の住んでいる京都市に名古屋のフードチェーンであるスガキヤが帰ってきた。2023年1月1日現在、京都府下は京都産業大学店と新店舗の桂川イオンモール店の2店であり、名古屋生まれの私としては嬉しい限りである。
元々、カナート洛北(現在の洛北阪急スクエア)、京都ファミリーといったところのフードコートにスガキヤは出店していたが撤退しており、一時期京都産業大学店のみとなっていて近隣の滋賀県の堅田や大阪の高槻まで行かないと食べれない状態であった。そういう経緯もあり2022年12月15日の桂川イオンモール店の開店は嬉しいのである。
1.スガキヤとは
ここで話を戻しスガキヤの紹介をしておこう。スガキヤとは1946年創業の名古屋生まれのフードチェーンでメイン商材はラーメンとソフトクリームを中心とした甘味である。
2022年12月現在の店舗展開は下図のようになっており、東海エリアを中心として近畿エリアに展開している。
かつて北陸、関東と広域展開をしていた時期もあったが現在は縮小し、東海、近畿圏のみの状態である。
店舗形態としては基本的にスーパーやショッピングモールのフードコートである。
買物ついでの昼食、軽食客をメインとしていると推察され、つい立ち寄ってしまう現象が生じる。
2.メニュー構成
ラーメン¥360を中心としたラインナップで、期間限定メニューも時々出る。何よりもこの安さ、手軽さが魅力で前述のフードコート展開と合わせて、つい立ち寄ってしまう、気軽に立ち寄れるという利点がある。
ラーメンとツートップを形成される甘味部門はこの通り。ソフトクリーム¥160円を中心としたラインナップであり、筆者はチョコクリーム派であるが、クリームぜんざい派も多い。
ラーメンとソフトクリーム?と思われるかもしれないが、普通に美味しいのである。ラーメンとソフトクリームをオーダーしても¥520とワンコイン+αで済む魅力もある。
セットがくせ者である。ごはんを炊いてから混ぜ合わせるスタイルの五目ごはんがオススメだが、ついオーダーしてしまってラーメンと同じくらいの金額を払ってしまうという。この辺りは好みでオーダーしたい。
3.ラーメンの特徴
創業76年の元祖名古屋メシと言えるスガキヤのラーメン。その特徴は何と言ってもスープにある。カツオ系の和風出汁+豚骨のダブルスープは類を見ない。程よい塩味が麺をすするスピードを加速させるのだ。
基本の構成は豚バラチャーシューとメンマとネギである。トッピングで玉子や肉増量なども出来る。
スープが程良く絡む麺も良い。¥360という価格を考えれば十二分の出来だと思う。
4.ラーメンフォーク
スガキヤにはレンゲは存在しない。その代わりにこのラーメンフォークが存在する。スプーンの先に4本のフォークが付いていてフォークの部分で麺をすくって食べ、スプーンの部分でスープを飲むことが出来る代物である。
ラーメンフォークの誕生秘話に関しては上記記事を参考にしてもらいたいが、概略だけ記すと1978年にラーメンフォークは誕生し、2007年に新モデルに変更されている。
旧モデルは右利き専用の設計でフォークの部分が寄った作りとなっており、またフォークの歯の数も3本だった。新モデルではフォークの部分は中央に付き歯も4本に増えた。
2015年頃だったろうか、MoMA(ニューヨーク近代美術館)に何故かこのラーメンフォークが取り上げられ話題にもなった。デザイン性が評価されたのだろうか。
4.結語
以上、スガキヤについて記述してみたが、名古屋の人間はこのラーメンを食べて育っているといっても良く、DNAレベルで染み付いている味なのだ。
そのスガキヤが京都に再進出するということは私のQOLの向上に一役買うだろう。
京都の方には名古屋メシを再び手軽に味わえるチャンスでもあるので是非行ってみて頂きたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?