見出し画像

同一労働同一賃金の現状とは

本記事は無料公開となっております。こちらは毎週日曜配信の月額マガジン内にて以前掲載をおこなったものとなっております。毎週最新のコラムやおすすめ情報を掲載しておりますのでご登録をいただけますと幸いです。

本来の目指すべき姿が結局実現できないのが日本社会の悪い部分。同一労働同一賃金が結局低い方に合わせる形になってしまっては何も意味がない。本来は非正規雇用の賃金の上昇こそが目的であったはずが、トータルの賃金を上げる気はないって事なんだろう。働き方改革で残業代が減ったという意見もあるが、そもそも残業代ありきの賃金でしか生活が苦しくなってしまうような働き方がおかしな話なのでは?って個人的には思ってしまう。

定年延長論が出ているが、企業側は人件費を抑制したい、政府は年金受給年齢引き上げの為に70歳まで就労させたいというチグハグ状態である。実際に現場で働く労働者は蚊帳の外。40歳以上の希望退職という名のリストラで人材を流動化させて安い賃金で再雇用する事で企業政府双方にwin-winとなり、結局労働者だけが苦しむ形になるのではないか。

働き方改革の結果、たった110社の調査ですら長時間労働軽減が半数にすら満たない、有給消化を含めた休日取得も63%しか増えてない現実。もう企業名公開や罰則と取り締まりの強化を徹底的にやらない限り変わらないって事だろう。また、今回のコロナ騒動で改めて考えるべきことは、契約社員や派遣社員の場合は時給制や日給制の場合が多く、体調が悪くとも休む事で収入が減少し、生活に支障をきたす為簡単に休めないわけだよ。これが日本社会の現実である。

このような状態で一体どこに同一労働同一賃金が実現するのだろうか。枠組みを作ってだけでは意味がない。中身が伴わなければ意味がない。企業が実現に動くようにしないと意味がない。残念ながらこれは罰則などを設けるしか、取り締まりを強化するしか道はないんだよ。

サポートいただきありがとうございます。サポートのおかげで今後の活動につなげていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。