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適応障害の経験を語ります。

適応障害という言葉は聞いた事はあるが、内容はよくわからないという方は多いのではないか。本当に病気であるのか、どうやったら治るものなのか、鬱病とは違うのか等の様々な疑問が出てくるのではないか。自分自身も適応障害と病院にて診断された経験が2度ある。最初は比較的軽いものであったが、23歳の時に経験をした。当時はそこまで自覚は無かったが、振り返ってみると職場での仕事内容が変化した事や人間関係に要因があった。側からみれば正直そこまでの変化では無かったし、人間関係においても上司からのパワハラ的なものがあったのは事実だが、妬み嫉みではないがそんなもんだろうとスルーしているつもりであった。

しかし、自分自身で自覚がないうちに精神的な疲労、ストレスが積み重なっていたようで職場に行くのが辛くなり睡眠が不安定になったり、時間が近づくにつれて何かしら身体的な不調が出てくるという事が起こってきた。その身体的な不調で病院に行くが問題は無いと診断されてしまい、セカンドオピニオンの際に可能性としてストレスが原因かもしれないといわれ、精神科を紹介されそちらで適応障害と診断された。その際には仕事を休むまでは必要ないが、負担を減らすか転職も検討した方がよいと言われた為、適応障害であるとは明かさずに身体的な不調を理由に仕事内容を以前と同様に戻してもらった。

仕事内容を元に戻した事で上司との関わりも減り、その上で薬を飲む事である程度の落ち着きを取り戻す事ができた。その状態を3ヶ月ほど継続させる事で元に戻る事はできた。ただ、正直この時は年齢が若かった事もあり、何が結果的に原因だったのかどうすれば良かったのかという根本的な部分まで深く掘り下げるまでには至らなかった。仕事も継続しながらで何とかなった部分もあり、薬が効いていたのか否かも正直わからなかった。だからこそ適応障害と診断された事を周囲に明かす事はしなかった。まだ世の中的にはそうゆう精神的な部分は「甘え」と残念ながら認識される事が多い社会の空気感であったことも大きいだろう。

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