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<おすすめ最新刊情報>〜 11月小説編Vol.8〜

「青春とは、」姫野 カオルコ (著)

コロナ禍のさなか、家でひきこもっていた女性が棚のなかから見つけた古い名簿と本。
「今からすればーー」
記憶の扉が開き、昭和50年代に共学の公立高校で過ごした思い出が、まるで映画を見ているかのようによみがえる。『ラブアタック!』、ミッシェル・ポルナレフ、旺文社のラジオ講座、そして夜の公衆電話からかけた電話……胸キュンな恋も、打ち込んだ部活も、そのうえスマホもなかった。でも確かにあれは――大人のための、フツウな青春小説。

「風致の島」赤松利市 (著)

東南アジアでの巨大リゾート開発推進のため日本のスーパーゼネコンから現地役員として「島」に乗り込んでいた青木は、資金として投入された莫大な裏金の一部を着服して会社を離れ、計画が頓挫した後も島で隠遁生活を送っていた。現地で飼い殺しにされている元同僚の西村から、カジノを中心とする新たな開発計画の存在を聞いた青木は、その利権に食い込むため動き出す。一方で青木は、島の男の二番目の妻になっていた日本人の女ミチコを「飼って」いた……。金、酒、官能、暴力、逆転に次ぐ逆転……すべてが“過剰”な物語。

「世界一かわいい俺の幼馴染が、今日も可愛い」青季 ふゆ (著)

ネットから小説家を目指す高校生・米倉透。優等生の浅倉凛に片想い中だが、幼馴染という距離感が邪魔して告白できずにいた。ある日透は、小説を投稿した後SNSに思いを発信する。
『俺は幼馴染が超超超大好きなんだああああーー!!!!』
以来、クールな凛の態度が変わりはじめて……。手料理を振る舞ってくれたり、映画デートに誘ってくれたり、「私とハグ…してみますか?」とのお誘いも!? 
「勘違いしないでください。あくまでも、疲労回復のためです」
「……(その割には準備万端だな)」
あと一歩素直になれない幼馴染たちの純度100%青春ラブコメ!

「人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル」竹田人造 (著)

首都圏ビッグデータ保安システム特別法が施行され、凶悪犯罪は激減――にもかかわらず、親の借金で臓器を売られる瀬戸際だった人工知能技術者の三ノ瀬。彼は人工知能の心を読み、認識を欺く技術――Adversarial Example――をフリーランス犯罪者の五嶋に見込まれ、自動運転現金輸送車の強奪に参加するが……。人生逆転&一攫千金、ギークなふたりのサイバー・ギャングSF

「遺跡発掘師は笑わない あの時代に続く空 西原無量のレリック・ファイル」桑原 水菜 (著)

奥多摩キャンプ場の傍の「森の縄文博物館」を訪れたカメケン一行。所蔵品の素晴らしさに驚嘆するが、若い館長から経営が困難で品を手放さねばならないと相談され――忍が考えた起死回生の一手とは!?

「星に帰れよ」新胡桃 (著)

16歳の誕生日、深夜の公園で真柴翔は"モルヒネ"というあだ名のクラスの女子に会い――。高校生達の傲慢で高潔な言葉が彼らの生きる速度で飛び交い、突き刺さる。第57回文藝賞優秀作。

「銀の夜」角田 光代 (著)

15歳で女子高生バンドを組んだ少女たちは35歳となった。夫の浮気を見過ごしてきた女。子供を通して自分を生き直す女。母親の呪縛から逃れられない女。「浮き輪に乗って漂っているような人生じゃなくて、自分の腕でがしがしと泳ぎたいじゃない」。生きる手応え、深い充実を求めてあがく女性たち。物語は私たちにそっと寄り添い、心震える感動のラストへと誘う。14年間埋もれていた傑作が今、光を浴びる。著者5年ぶりの長編小説。

「誘拐リフレイン 舞田ひとみの推理ノート」歌野晶午 (著)

引きこもりの少年、馬場由宇は、近所に住む大久保家の幼児虐待を疑っていた。ある日、件の幼児、真珠を炎天下の車内から助け出し、弾みで自宅に連れ帰ることに。だが、目を離した隙に、何者かが真珠を連れ去ってしまった! 困り果てた由宇は、いくつもの難事件の解決に関わった友人、舞田ひとみに助けを求める。しかし、ひとみの推理で一度解決したかに見えた事件は思わぬ形に変貌していき……。謎が謎を呼ぶ誘拐ミステリ!

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