＜無料公開＞大阪ダブル選を振り返る。

結果から大阪ダブル選は維新が知事選、市長選を制した。この選挙に着目した理由はあくまでも個人的な関心である。大阪ダブル選に関しては橋下さんの大阪都構想に賛同していた。ただ、橋下さんは大阪都構想の実現の為に国政への進出を目指したが、これが悪手だった。この時に石原元東京都知事と手を組み、既存の国会議員を含み大阪維新から日本維新の会という国政政党が作った。これにより逆に大阪維新による大阪都構想が遠のいてしまったとも言える。

そして、数年前に大阪都構想の住民投票が行われ、ギリギリで否決となった。そして橋下さんが政界引退をし、現在に至る。改めて大阪都構想実現の為、再度住民投票実施をするため今回大阪維新は大きな賭けに出た。これが大阪ダブル選である。

大阪ダブル選　維新の2人が当確　知事選・吉村氏、市長選・松井氏

大阪ダブル選　維新の2人が当確　知事選・吉村氏、市長選・松井氏 - 毎日新聞

橋下さんがはじめた維新の長年積み上げた大阪改革を住民は一定の評価をしたという事だろう。個人的に当然の結果だと思う。明確に経済再生、財政再建を批判がありながらも実行してきたわけだからね。あとは住民投票の実施で大阪都構想をどう評価されるか否か次第だろう。個人的には大阪都構想を応援している立場。道州制への移行が現状厳しい状態であるので、まずは大阪都構想により、現在の都道府県や重複行政を改善することでどのようになるのか壮大な実験ではないかと思っている。

まずは行動しなければ日本は変わらないだろう。大阪都構想に賛同が今回得られるかわからない。日本は保守的な国民性を持っているというか、教育により作られているといっても過言ではないだろう。だからこそ変わらなければいけない。大阪都構想については、下記書籍をぜひ読んで検討してみてほしい。

「体制維新――大阪都」　橋下 徹 (著)堺屋太一 (著)

体制維新――大阪都 (文春新書)

「大阪―大都市は国家を超えるか」 砂原庸介 (著)

大阪―大都市は国家を超えるか (中公新書)

何かを変えるには賛否があって当然である。ただ、やってみなければわからない事、見えてこない現実もあるのではないか。難しい決断ではあるが、個人的には今の日本の構造を変えるにはこの大阪都構想がスタートになるのではないかと期待している。