中古を選びたい男。新築を選びたい女。
ロッシーです。
「不動産は新築を買ってはダメ。中古を買うべき。」
という意見がネットでは大半です。
新築に上乗せされているプレミアムがない中古を選択するほうが、ファイナンス的には正しいのでしょう。
でも、それはあくまでも「ファイナンス的に」正しいのであって、あらゆる視点から見て正しいわけではないところがミソです。
以下はファミリー世帯が持ち家を買うときによくありがちな話ですが、ファイナンス的にすこしでも「得な」選択をしようとするのは夫である男性側のほうです。
でも、夫とっての自宅の価値と、妻にとっての自宅の価値は同じなのでしょうか?
いいえ、違います。
女性のほうが、男性よりも自宅に対する想いは圧倒的に強いです。太古の昔から連綿と続く女性の脳みそがそうなっているのです。
だからこそ、お得感を優先する夫が中古マンションを選び、妻が新築マンションを選ぶという齟齬が起こるわけです。
男性側が「中古のほうがファイナンス的にもお得なんだよ!」といくら説得しても、そんなものを重要視する女性は少ないでしょう。
それは、「安いアンドロイドスマホでいいじゃん」というのと同じです。
もし世の女性達がみんなそのように考えるのであれば、アップルはここまで巨大な企業になっていません。やっぱりアイフォンのほうがいいわけです。
結局のところ、あるものに対してどのくらいの価値を見いだすのかは、全て感情です。それは持ち家の選択においても同様です。
仮に妻が新築マンションの購入を希望していた場合、それをガン無視して、無理やり中古マンションを購入したとしましょう。
それはファイナンス的には正解かもしれませんが、今後の家族の在り方を考えるうえでは、もしかしたら決定的なミスを犯しているかもしれません。
「私は本当は新築にしたかったのに、無理やり夫が中古に決めた。」
という怨恨は、源氏物語の六条御息所のようにいつかあなたに跳ね返ってくるかもしれません。というより、間違いなく跳ね返ってきます(断言)。
そんなことなら、気持ちよく新築を買って、あなたが一生懸命働くのも一つの生き方かもしれません。
動物の世界では、巣作りはオスの仕事ですからね。
新築マンションをディスったり、「中古を買うのが正解!」という言説は溢れています。
でも、それらは全て物凄く限定された局面でのみ言えることです。
そういうものに従う場合には気を付けましょう。局所が正解でも、全体でみたら間違いということはよくあります。
分かったようなことを言えるほど、人生は簡単なものではありません。
Thank you for reading!
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