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Les poèmes

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#恋

流れ星

流れ星

星かと思って見つめ合っていたの
本当は流れ星だって気付かずに

あまりにも輝いていて
そこにずっとあったかのようで

だからフィルムに収めようとした
キラキラと1番に輝くあなたを

そしたら消えては現れて
流れ星だってわかったの

髪に触れたのも肌に触れたのも
全て夢だったのかもしれないね

どんなにピントを合わせても
あなたはすぐに消えてしまう

最初から見つめ合ってなんかいないのかも
一方的に

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ゆきの唄

ゆきの唄

2人隠れて竹林
重ね合わせた手のひらに
ちょんと丸めた雪の玉

白く色づく息の音
紅くなるのは頬だけど
暗くなったら帰れない
貴方を追ってどこまでも

あたりゃとっくに日が落ちて
貴方の声しか聞こえない
重ね繋いだ冷たい手
姿を見せてくれぬかな

雪はしんしん降り積もる
貴方の声も聞こえない
紅い唇真っ青に
だんだん眠くなってきた

繋いだ手の中雪の玉
足跡みたいに消えちゃった

結

好きと言う言葉の軽さ
大好きと言う言葉の重さ
愛してると言う言葉の儚さ

飛び跳ねる鼓動と紺桔梗の帽子
永遠の道化と明日のお日様
いつまでも かわりなく

理解と共感を彷徨うボール
グローブより大きすぎても
グローブより小さすぎても

細い指に重なる小さな爪
カコの延長ミライの始まり
むずがゆいボールは行く末の

こんなシワだらけの顔でさえ
愛おしく見えるのはきっと
貴方が作った笑顔だから