世の中お金がすべてじゃないと言うけれども

お金がすべてではないことはわかっています。わかってはいるけれど、それでも生きていく上にはお金が必要な瞬間はたくさんあるので、仕事＝お金がモチベーションで頑張れることもあるなと、フリーランスになってから思うのです。

会社員と違ってフリーランスだと自分で仕事の報酬を決めることができるのですが、やはり工数がかかる作業に対して単価を低く見積もられるとモチベーションが下がります。特にクリエイティブな職種はどれくらいの工数がかかるかを知らないまま依頼する人がたまにいるので、「え？それはないでしょう」という単価で見積もられることもあります。

どうしても自分がやりたいことで挑戦できる仕事なら、たとえ単価が安くても報酬が出ないとしても頑張ることはできますが、そうではない仕事ならそんな簡単に引き受けることはできないし、なんならお断りすることもあります。

たまに人の善意を利用して無償で作業をお願いする人がいますが、そこに対しての対価は何かしら必要だと思います。ごはんをご馳走するのでもいいし、自分が持っているスキルを提供するのでもいい。相手が時間を使ってくれたことに対するお礼は言葉だけじゃなく態度で示すことが誠実だと思うのです。

ほかにも職人と呼ばれる技術職の人にも無償でお願いするのではなく、きちんと対価を返すことで相手のスキルアップやモチベーションにもつながります。

たとえば、美容師の友達にタダで髪を切ってもらう、エンジニアの友達にタダでHPを作ってもらうことは、相手が「友達だからタダでいいよ」と言ってもお金を払うべきだと思います。いや友達だからこそお金を払った方がいい。

お金を払うことによって友達を応援することにもつながりますし、敬意を持って接することも友達だからこそできる部分でもあると思います。

世の中お金がすべてではないけれども。お金で買えないこともあるけど、信用問題にもつながってくるので、相手に対する敬意を持って接する気持ちや技術職の労力を知ろうとする思いやりを忘れないようにしたいと思います。