Romy84

京都生まれ、米国カリフォルニア州育ち、2012年帰国。 カリフォルニア州弁護士資格、京…

Romy84

京都生まれ、米国カリフォルニア州育ち、2012年帰国。 カリフォルニア州弁護士資格、京大ロー中退、インターママ、講師業、ステップファミリー、引っ越し

最近の記事

子持ち様 とおひとり様が永遠に分かち合えない理由

背景最近ネットでは、子育て世代を皮肉った「子持ち様」というスラングが存在する。少子化の加速と労働力不足により、子育て世帯が優遇されている現状に不満を持つ人々からのメッセージではないだろうか。職場では、子育て中の社員(子持ち様)と独身社員(おひとり様)の間で仁義なき戦いが繰り広げられていることも多々ある。実際に、ここ数年の間に子育て世帯に対して様々な支援が行われていることも事実だし、出産後も復職できるようサポートする企業も増えている。ただもう一方で、子育て世代以外の層に対して

    • 中学受験で失うもの

      母親のキャリア我が家のみーちゃんは、日本の学年暦だと小学6年生になるので今年が中学受験の年であった。私が子供に中学受験をさせないと決めた1番の理由は、私の収入が減るからである。フリーランスとして働いている私は、稼働時間=売上に直結する。私が子供の中学受験の為、夕方からスタートする仕事を断れば月の収入は1/2くらいになるだろう。同業者の多くは、子供が大学に入学してから講師業を始めた人が多い。逆に子供の中学受験をサポートするため、仕事の量を減らしたり数年間ストップした人もいる。

      • 外資系に特化した転職エージェント

        転職エージェントからの連絡私が39歳で就職したきっかけは、「ロバート・ウォルターズ」からの連絡がきっかけである。 数年前(2021年頃)に、外資系に特化した転職エージェント(Robert Walters)から突然英語で電話がかかってきた。その転職エージェントによると、米国のカリフォルニア州弁護士登録サイト(一般公開)から、日本に在住している登録者の情報を調べ連絡をしているらしい。ロバート・ウォルターズの特徴としては、各領域に特化したキャリアコンサルタントが連絡をしてくるヘ

        • 30代最後のキャリアチェンジ

          30代最後のチャレンジは、会社員として新たなキャリアをスタートしたことである。私は25歳からずっとフリーランスとして仕事をしてきた為、組織に属して働くことは39歳にして初めての体験である。 私の場合、組織に属したくないという断固たる意志があったわけではない。大学院生の時に妊娠・出産したので新卒採用されるチャンスを逃してしまった。そして出産後は、復学・卒業、米国司法試験の勉強、離婚の準備など行うことがあり過ぎて就職するタイミングをさらに逃し続けてしまった。当時は、アルバイト講

        子持ち様 とおひとり様が永遠に分かち合えない理由

          Happy Marriage: 婚前契約書のすすめ

          米国では、婚前契約書を作成することがかなり前から一般的になりつつあった。結婚契約書は、プレナップ(Prenuptial Agreement)と呼ばれ、結婚時に双方が様々なルール・取り決めなどを明確にして契約書(Agreement)にすることである。過去には、ビートルズの元メンバー、ポール・マッカートニーが「婚前契約」を結ぶことなく再婚した結果、離婚裁判は熾烈な争いの末元モデルのヘザー・ミルズに48億円程度を支払う結果となっている。こういった事例から、婚前契約は富裕層に限定され

          Happy Marriage: 婚前契約書のすすめ

          既婚女性は、なぜ稼げないのか?

           国税「令和3年民間給与実態統計調査」によると、正社員の平均年収は、508万円、正社員以外は198万円であった。2017年度に実施された総務省「就業構造基本調査」によると、所得が200万円以下の既婚女性の割合は、高校卒業者の約8割、、専門学校・短大・高専卒業者の約7割である。また35歳以上の大学・大学院を卒業した既婚女性においては、約6割の所得は、200万円未満である。  仕事を通して大学生と接することも多々あるが、多くの大学生は男女問わず真剣に卒業後のキャリアを考えている

          既婚女性は、なぜ稼げないのか?

          子供が独立したら離婚する

           フルタイム勤務既婚子持ち女性の合言葉は、「子供が成人したら離婚する」だ。私の周りでも、女性が正規雇用者や専門職である場合には子供が独立後の「お一人様人生」を設計している人が多い。日本では離婚後も養育費を子供が成人するまで払い続ける男性は非常に少なく、踏み倒しも多い。正規雇用や専門職である女性の多くは、大卒・院卒であり子供にも同等レベルの教育を受けさせることを希望している。現在の日本では、子供が大学を卒業するまでは様々な費用が発生する為、ダブルインコムで子育てをした方が経済的

          子供が独立したら離婚する

          インター生の夏休み

          長期間の夏休み インターに子供を通わせていると直面するのが、長期間の夏休みである。平均して2ヶ月〜2.5ヶ月くらいある。みーちゃんのクラスメイトは、(1)母国に一時帰国、(2)日本の小学校へ通う、(3)海外のサマーキャンプに参加、(4)塾の夏期講習、(5)その他、のどれかであることが多い、 私が専業主婦であれば、みーちゃんと色々な場所へ遊びに行ったり、なんなら海外で数ヶ月くらい過ごすのもアリかもしれない。ところが、私の仕事の繁忙期は夏(観光プログラム手配、教育プログラム実施

          インター生の夏休み

          学歴ロンダリングのメリット

          一般的に学歴ロンダリングとは、学士課程の卒業大学より知名度や難易度が高い大学の修士・博士課程を卒業することを揶揄した表現として使われる事が多い。私は米国の専門職大学院(ロースクール)を卒業しているので学士課程ではないが、New Mexico州立大学という日本ではほぼ知名度のない大学院の出身である。そして、帰国後に京都大学法科大学院へ進学しているので学歴ロンダリングの恩恵を大いに受けている。 そもそも法科大学院に進学した理由は、カリフォルニア州司法試験に2回落ち休憩したかった

          学歴ロンダリングのメリット

          共働きがしんどい日本

          日本での生活も10年目に突入したが、日本での共働きがしんどい理由として(1)男性の家事に対する意識、(2)求められる家事・育児レベルの高さにあるような気がする。 私が日本に帰国して驚いたことの一つに、家事をするのは女性という固定概念がまだまだ存在していたことである。そして、合コンで家事ができる女性を求める男性が多いことに驚愕した。米国では、よほどの富裕層か特定の宗教に属している人達以外では共働きがスタンダードである。男性も女性と同様に家事・育児・労働を担当していたし、家事が

          共働きがしんどい日本

          米国ライフ:英語力より精神力

          人の目を気にしない〜笑われても話せ私が英語を学び始めたのは、13歳の頃だった。父親の海外赴任に伴い、居住地を英語圏(米国)に移したためである。英語を全く勉強することなく渡米したため、当時は自分の名前をローマ字で書くことにも不自由した。最初の数ヶ月は、英語が分からないため意思疎通を行うことにも苦労した。私が入学したBoarding Schoolは、アジア圏の富裕層に人気な欧米エリート養成校のような学校だった。英語ゼロの私とは異なり、日常英会話を流暢に話すクラスメイトからは徹底的

          米国ライフ:英語力より精神力

          おうち英語〜小学生準1級チャレンジ

          はじめて資格講座を我が子に実施 みーちゃんの春休み期間、仕事はないが(フリーランスあるある)時間がある私と塾の春休みに集中講座に行きたくないみーちゃんのニーズが一致して英検にチャレンジしてみることにした。講師業をして10年目になるが、子供を教えた経験は院生の頃、東京にあるプレスクールでアシスタントをしたくらいである(*このプレスクールには、芸能人のお子さんが何名も来ていて保護者会ではドキドキした)。そして、私は自分の子供には教えない主義なので子供の勉強をみたことは一度もない

          おうち英語〜小学生準1級チャレンジ

          「高学歴親という病」の感想

          3月も半ばに入りやっと時間ができたので(というかダラダラ)、久しぶりに話題作を何冊か読んでみた。最近話題の「高学歴親という病」を読んだのだが、米国で批判されているヘリコプターペアレンティングに類似する事例がいくつか紹介されていた。高学歴の親は、自己の成功体験や失敗体験に基づいて子供をコントロールしてしまう傾向にあるので子供の自主性を育みましょうというような内容であった。そして自主性を尊重した育児を実践した著者の娘は、国立医学部に合格したらしい。 過去にヒットした佐藤亮子(佐

          「高学歴親という病」の感想

          おうち英語は、ハードルが高い?!

          最近、知り合いから「おうち英語」について質問されることが増えた。調べてみると、どうやら英語を日々の生活で取り入れようという動きらしい。英語で絵本を読んだり、英語の動画を見せたり、英語で話しかけたり、つまり家庭で英語の接触時間を増やそうということが目的のようである。同じインターに通っていた保護者(だいたい配偶者が英語圏出身者や外国人)の中には、おうち英語ビジネスをスタートさせた人もいる。おうち英語を実践している方々の記事やブログを読んでいると、実践者の多くは(1)外国人の配偶者

          おうち英語は、ハードルが高い?!

          お母さんと呼ばないで

          みーちゃんを出産後に、「お母さん」と他人から呼ばれる機会が多くなった。みーちゃんにとって私は「お母さん」であるが、他人の「お母さん」ではない。米国では、子供の母親を他人が"Mother"や"John's Mom"などと呼ぶことは、あまりない。公的な場所では、"Ms._______"と呼ばれるし、子供の母親同士ではファーストネームで呼び合う。文化の違いだと言われてしまえばそうだが、私はこの「お母さん」と呼ばれる際に「良いお母さん」としてのプレッシャーを与えられているようで非常に

          お母さんと呼ばないで

          「かわいい」女の子を育てない

           子供の性別が女の子(生物学的に)だと判明した時、日本で子育てすることに不安を覚えた。日本ではジェンダー格差が激しく、女性というカテゴリーにはめ込まれてしまう。フランスの女性作家で哲学者のボーボワールは、「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」と著書「第二の性」に記したがまさにその通りである。ジェンダーロールがある程度固定されている日本で、性別にとらわれることなく子育てすることは非常にハードルが高い。みーちゃんを出産後、子育てサークルに何度か参加した。驚いたことに、「女の

          「かわいい」女の子を育てない