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子供が独立したら離婚する

 フルタイム勤務既婚子持ち女性の合言葉は、「子供が成人したら離婚する」だ。私の周りでも、女性が正規雇用者や専門職である場合には子供が独立後の「お一人様人生」を設計している人が多い。日本では離婚後も養育費を子供が成人するまで払い続ける男性は非常に少なく、踏み倒しも多い。正規雇用や専門職である女性の多くは、大卒・院卒であり子供にも同等レベルの教育を受けさせることを希望している。現在の日本では、子供が大学を卒業するまでは様々な費用が発生する為、ダブルインコムで子育てをした方が経済的なメリットは大きい。その結果、子供が独立するまでは共同で家庭を運営した方がメリットが大きいと判断する。

 残念ながら、子育て後も夫と共に老後を歩みたいと考える共働き妻は非常に少ない。女性が結婚・出産後も従前の雇用形態を死守するためには、睡眠時間を削り、職場では邪魔者扱いされながらも歯を食いしばり、疲れた体にムチを打って子供の世話をし、体調が不良でも休むことなく働き続けなければいけない。その側で、のんびりと休日を過ごし、自分の仕事を優先し、気が向いたときだけ家事や育児の手伝いをした夫を恨んでいる妻は多い。

 経済的には、自分の年金、退職金、その他の貯金等でなんとか残りの人生を過ごすことが出来る。子育て、老後の生活、というこの2点のメリットを夫に頼る必要がなければ、子供が独立した後のお一人様生活を満喫したいと考える妻は非常に多い。

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