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共働きがしんどい日本

日本での生活も10年目に突入したが、日本での共働きがしんどい理由として(1)男性の家事に対する意識、(2)求められる家事・育児レベルの高さにあるような気がする。

私が日本に帰国して驚いたことの一つに、家事をするのは女性という固定概念がまだまだ存在していたことである。そして、合コンで家事ができる女性を求める男性が多いことに驚愕した。米国では、よほどの富裕層か特定の宗教に属している人達以外では共働きがスタンダードである。男性も女性と同様に家事・育児・労働を担当していたし、家事ができない男性など見たことがなかった。米国では子供が小さい頃からChores(家庭での仕事)が与えられており、年齢が上がるとともに責任のある家事(洗濯、掃除、食事作りなど)も行うことが多い。米国では18歳で成人とみなされるため、18歳になるまでに一人で生きていく力を身につけることが子育てゴールの一つだと考えられている。逆に言えば、自分の身の回りのことが出来ない人間は男女問わず一人前だと認められないため、「家事が出来ない」と公言する男性はほぼいない。

ただし、日本と比較すると家事に求められるレベルは非常に低い。米国では、買い物、掃除、洗濯、食事作りは週末のみ行う人が多い。平日に家事をする人をあまり見たことがないし、するとすれば食洗機に皿を入れるくらいだろう。平日は、夕食作りをしない人も多いので(テイクアウト、作り置き、冷凍食品など)帰宅後の家事はほぼない。洗濯も洗濯機⇨乾燥機⇨各自のカゴに入れるという作業なので、そこまで作業時間が発生しない。

日本では、洗濯、掃除を週に何度か行い、食事は一汁三菜、自宅は片付いている、というような家事に対するスタンダートが非常に高い。この高いスタンダードと家事が出来ない男性の存在が共働きをしんどくさせている要因ではないだろうか。


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