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インター生の夏休み

長期間の夏休み


インターに子供を通わせていると直面するのが、長期間の夏休みである。平均して2ヶ月〜2.5ヶ月くらいある。みーちゃんのクラスメイトは、(1)母国に一時帰国、(2)日本の小学校へ通う、(3)海外のサマーキャンプに参加、(4)塾の夏期講習、(5)その他、のどれかであることが多い、

私が専業主婦であれば、みーちゃんと色々な場所へ遊びに行ったり、なんなら海外で数ヶ月くらい過ごすのもアリかもしれない。ところが、私の仕事の繁忙期は夏(観光プログラム手配、教育プログラム実施、セミナー、夏休み研修、資格講座など)なのでみーちゃんに付き合って休暇を取ることはできない。夏休みに仕事を入れなければエグい学費を支払うことができないので、結論としては私の実家にお願いし、実家の最寄りの学習塾に通うのがここ数年間の流れであった。

みーちゃんの反対意見

ところが、今年も塾に申し込もうとしたところ、みーちゃんからの反逆にあってしまった。塾に行きたいくない理由を聞いたところ、①勉強する範囲が決められているのが嫌、②指定されたページを勉強してテストされるのが嫌、③分からない時に教えられるのが嫌、という面倒くさいが一理ある解答であった。みーちゃんはMYPバカロレアプログラムで学んでいる為、テストの際にも範囲は指定されず、課題も自由(つまり学びを深めたい人はやりましょうという形)、そして分からない時には自分が聞きたいタイミングで先生にアポイントを取るという形で普段は学習している。つまり、今まで自分が勉強だと考えてきた形とは大きく乖離している為、学ぶ意欲が著しく削がれるという反論であった。

本音を言えば、私も塾で何かを学んでくれるのを期待しているわけではなく、2ヶ月半スマホ漬けになることを回避する為に塾の夏季講習に申し込んでいる。そして日本語力のアップにも繋がればという淡い期待もある。そして、海外のサマーキャンプに行かせると(円安もあり)80万くらい費用かかるが、塾の夏季講習は3週間10時〜15時くらいまで預かってくれて5〜6万という破格の値段である。つまり親側の動機もかなり利己的な事由であり、みーちゃんを論破するのは難しいだろうなと感じた。

そこで、こちらの事情も話してみた。① 2ヶ月以上もの間、スマホ漬けになってダラダラと過ごされるのが嫌なこと、②海外のサマーキャンプに行かせてあげたいが経済的には厳しいこと、③私の仕事柄、夏休みにみーちゃんの世話をするのが難しいこと、以上の理由から塾の講座を申し込みたいと伝えてみた。するとみーちゃんは、①塾の代わりに自分の学びたいことを考える、②毎日のスマホ時間は決める、③ママの予算内で自分が夏休みに参加できるプログラムを探す、という妥協案を出してきた。その後、自分で調べたオンライン講座のリスト($500の予算内で参加できるオンラインクラスを複数選択)を私に送ってきた。更に、無料で学ぶことができるプログラミング言語の講座に参加することもじいじと相談して決めたらしい。

現在の状況

みーちゃんの夏休みが開始して、1週間が過ぎた。予想以上に規則正しい生活をしている。申し込んだOutschoolのオンラインプログラムが全て現地時間で実施される為、毎朝6時からオンラインプログラムに参加している。その後は、みーちゃんのペースでMathの復習をしたり犬の世話をしたりとそこそこ有意義に過ごしているようだ。自分のペースでまったりと学びながら満喫しているみーちゃんらしい夏休みになりそうだ。




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