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おうち英語〜小学生準1級チャレンジ

はじめて資格講座を我が子に実施

みーちゃんの春休み期間、仕事はないが(フリーランスあるある)時間がある私と塾の春休みに集中講座に行きたくないみーちゃんのニーズが一致して英検にチャレンジしてみることにした。講師業をして10年目になるが、子供を教えた経験は院生の頃、東京にあるプレスクールでアシスタントをしたくらいである(*このプレスクールには、芸能人のお子さんが何名も来ていて保護者会ではドキドキした)。そして、私は自分の子供には教えない主義なので子供の勉強をみたことは一度もない。が、3月は仕事が無さすぎて余計な出費をしたくなかったのでみーちゃんの英検チャレンジに付き合ってみた。

実力チェック

みーちゃんの実力が分からなかったので、ひとまず英検2級過去問をさせてみたところ筆記は全問正解、リスニングは1問ミスという結果だったので、準1級ににチャレンジさせてみた。英検の場合は8割以上で合格となることが多いので、全問正解するレベルであれば難易度を上げたほうがモチベーションが上がることが多い。次に英検準1級の過去問をさせてみたところ、筆記問題8割前後正解、リスニング9割程度正解であった。みーちゃんはインター校に通う6年生(11歳)で、英語においては現地の小学6年生と相違ないレベルである。英検に特化した勉強をゼロの状態(つまり現在のリアルな英語力)で過去問をさせてみた結果なので、英検準1級程度がインターナショナルスクールの6年生レベルくらいなのではないだろうか。

小学生の限界:Essayにおける論理的思考力の壁

しかし記述問題(Essay)においては、苦戦した。思考プロセスは11歳レベルなので英検準1級で問われるEssayに対応できるだけの論理的思考を持ち合わせていない。例えば菜食主義に関するEssay Topicでは以下のように答えていた。

①I agree with the opinion that more people should become vegetarians. I have two reasons to support my opinion.(○)
②The first reason is because of the environment. Since we are killing many animals to eat meat, it is predicated that most animals may go extinct in the future.(○)
③The second reason is because of the health. Animal Meats contain high fat and calories. Currently, obesity and diabetes are increasing. By changing diet, people can improve their health.
④Therefore, I believe that we should minimize the amount of meat we eat for the environment.(×) ⑤For example, for dinner, instead of eating meat for protein, eating tofu.(×)

講師目線でのチェックポイント

減点Point 1:フォーマット
具体例の入れ方(Statement⇨Example (Support)⇨Concluding Sentence)容易に修正できる内容はフォート(構成)である。
設問に答える形での主張文⇨① 理由⇨② 具体例⇨③ 結論⇨④
の順番に変更するだけで数点はアップするだろう。
⇨この指摘については、みーちゃんはすんなりと受け入れた。

減点Point 2: 具体例が稚拙であり論理的説得力に欠ける。
例えば、以下のように変更すれば説得性がある具体例になる。
修正版 ③ For example, overfishing tuna can result in decreasing the tuna population. This can also cause a marine problem. Therefore, I believe that we should avoid eating animals for the environment.
変更点:Extinct (絶滅するリスク)の具体例を挙げる(Tuna)
変更点2:Concluding Sentence (結論文を最後に書く)
⇨みーちゃんに言わせると、そもそもTunaがOverfishingされていることを知らないため、書くことができない。また人間に食べられ過ぎて絶滅した動物として思い浮かぶものがなかったから、しょうがないと自己弁護していた。

結論〜我が子の講師にはなれない

英検とは英語能力を判定する試験なので、論理的な思考プロセスがどこまで合否に影響するかは微妙である。しかし、論理的な文章の書き方を教えることに心血を注いでいる身としては修正をせずにはいられない。親子関係を良好に維持するためには、やはり自宅でのおうち英語はハードルが高い気がする。結論としては、資格英語を我が子に教えるのはやはり止めようと思った。



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