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44歳お母ちゃんゼロからのフランス語|簡単じゃないよ「Journal en français facile」【3年〜】

3人の子供たちとヨーロッパのフランス語圏に引っ越してきてから丸3年が経ちました。語学学校で1回3時間X週2回のフランス語授業を受けながら、やっとこさっとこCEFRのB1半ばのころ。B1半ばと言っても、実際にお母ちゃんの口から出るフランス語はだたどたどしく、体裁を気にしなければ辛うじてサバイブできるくらいの、何とも頼りない感じです。それは今でも。

ここ1年半、毎日台所で「InnerFrench」というお気に入りのPodcastを聴いていたお陰もあり、最初はサッパリわからなかったフランス語にも時間と共に慣れてきて、聞き取れる量は少しずつ増えてきました。

加えて、全てが理解できなくても、話の脈略から想像力を使って、(勝手に)解釈してみる力もついてきました。これが良いか悪いかと言えば、理想的にはしっかりと理解したいところですが、お母ちゃんのレベルのフランス語だと、半分以上わからないことが常。そこを何とか「やりくり」していかねばならないので、勝手に解釈してみる図太さが備わってくることはそう悪くはないのかもしれません。

フランス語学校でのリスニングは、B1半ばを過ぎる頃からぐんとスピードが早くなり、内容もよく理解できていないことが増え、お母ちゃん、ちょっと焦ったりもしています。お気に入りのPodcastの心地よさから離れて、もう少し難しく感じるPodcastを見つけて、もっと耳を鍛えねば

ということで、フランス語教室でもリスニング教材として使われたり、自主勉サイトとしても紹介されることが多い「RFT」というラジオ局の「Journal en français facile」を学習開始から3年を過ぎた頃からPodcastで聴き始めてみることに。「Le Journal en français facile」=「簡単フランス語ニュース」だけど、簡単とは実に主観的なもので、お母ちゃんには全然簡単ではありません。

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全然簡単じゃない「Le Journal en français facile」

フランス語学習者のために、難しい語彙や言い回しを使わないシンプルなフランス語で、10分にまとめられた世界のニュース(音声)が毎日パリから発信されています。いくらシンプルなフランス語でも、時事問題や地理にまつわる語彙が中心な上に、ニュースキャスターの話すスピードもそうゆっくりではなく、全く簡単ではないこの「簡単フランス語ニュース」。ここだけの話、普通のテレビのローカルニュースの方が、動画と表情と字幕があり「簡単フランス語ニュース」よりも理解しやすいかもです。

まずは試しに、ここ4ヶ月ほど毎日台所で10分聴いております。正直なところ、興味のある話題を取り上げているPodcastほど面白くありませーん。「ニュースだし聞かなくちゃ。」「一般常識だし必要だ。」と、真面目に聞いてはいるものの、興味があるトピックを聴いている時の方が、耳を大きく開いてちゃんと聞いていることは明らか。ニュースは正に「聞き流して」しまってます。ニュースは、自分ができる言語でキャッチしたほうが正確で効率がいいので、そうなってしまうのかもしれません。

簡単じゃない「簡単フランス語ニュース」を聞いているお母ちゃんの姿は、新卒の頃に、よくわからないのにお決まりの日経新聞を購読して、せっせと読もうとしていた若い頃のよう。でも不思議なことに、4ヶ月前は全然簡単じゃなかった「簡単フランス語ニュース」も、だいぶ聞き取れるようになってきました。まだまだ「簡単フランス語」とは到底呼べないけれど、思いきり聞き流していても多少の効果はあるらしい。

ところで、この頃、聞き取れる量に対して、話せる力が愕然と低く、ガックリすることがよくあります。耳から理解できる量がゾウくらいの大きさだとすると、話せる量はねずみくらい小さい。どの子供もきっとそうだけど、我が家の6歳児も聞いて理解できる力の方が、自分から話せる力よりも大きい。お母ちゃんにも6歳児のような伸びしろがあることを願いながら、ネズミほどに小さい話す力も育てねば。

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© イラスト:Misato.N

お母ちゃんのゼロからのフランス語を時系列で↓



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