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44歳お母ちゃんゼロからのフランス語|6−8歳向けの子供の本を読んでみる【3年5ヶ月〜】

ヨーロッパフランス語圏に到着してから3年と5ヶ月が過ぎました。週2回、1回3時間で通ってる語学学校はZoom授業となりましたが、決まった日時に自動的に授業を受ける「習慣」に身を任せられることは、家の野暮用に気を取られがちなお母ちゃんには大変便利です。対面授業に比べると、Zoom授業は五感への刺激が少なく吸収する量が減った気がしますが、それでも系統立った授業は少しずつでも前に進むために役立っています。おまけに1時間の授業料は€1.3(160円)ほど。公的資金の入った、実に有難い語学制度です。

語学学校はペースメーカー。そこに、PodcastLanguage Exchangeなど、その時に必要な(お手軽な)自主勉を取り入れながら、フランス語を学び初めて3年5ヶ月。語学学校では、CEFR B1 残すところあと半年となりました。日常的な事柄については、読んだり聴いたりはだいぶ理解できるようになりましたが、会話になると本当に難しく、お母ちゃんの口から出てくるフランス語は何ともお粗末で、お恥ずかしい限りです。

ちょうど昨日のこと。毎年冬になると、借りている家のボイラーを点検してもらうために電話で予約を取らねばならず、今年も話す内容を予めメモした紙を片手に、ドキドキしながら挑みました。4回目となる今回、ようやく難なく予約が取れるようになりました。やっと。それでも、予約にまつわる典型的な会話の流れから外れると、たちまち「??」となってしまうんですから、どれだけ捗っていないんでしょう、お母ちゃんのフランス語学習。

最近は、語学学校の学習内容の中でも、特に「時制」が頭の中でゴチャゴチャしており、使えるどころか、しっくり定着する兆しが見えず困っています。語学学校では、この動詞活用表↓でいうと、オレンジ色で下線した動詞活用を学びました。授業中はなんとなくわかったつもりでも、頼りない記憶力と、教科書上の学習だけでは全くもって足りず、もっと聴き慣れて、読み慣れて、イメージできるまで理解する「感覚」を養わなければ、ものになりそうもありません。

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そんなこんなでフランス語が伸び悩むお母ちゃんに、12歳の息子と10歳の娘から「そろそろフランス語の本を読むべし」との勧告が。本の中はお手本となる良いフランス語がいっぱいで、それに触れて慣れるしかないと。よっ、ごもっとも!

以前にも何度か子供の本を手に取り試してみたものの、お母ちゃんのフランス語レベルが低すぎて幼児絵本になってしまったり、面白そうな本を読むには語彙が足りず理解不能であったり、時期が早すぎたのか続きませんでした。そうか、子供の眼力によると、お母ちゃんがフランス語読書を始めるべきは今か。

子供たちがお母ちゃんのためにセレクトした本はこちら。二人がフランス語圏の現地校に通い初めて2年目に読んだこの本が、今のお母ちゃんのフランス語でも理解できそうで、内容もなかなか面白いらしい。

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どれどれ。この猫が「小鳥を殺してしまった・・・」など、日々の出来事に交えて、猫の立場や所感を綴る日記で、イギリス人作者らしくドライでシニカルで、確かにちょっと面白いぞ。6〜8歳児向けなので文章もそこまで複雑ではなく、また日記調の文章なので、授業で学んだ時制がいろいろと使われていて、自然な形で目にすることもできる。

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6〜8歳児向けの児童書であれども、調べなければわからない言葉があるある、結構ある。けれども、解らな過ぎてイヤにならないくらいの、ちょうどいい加減です。解らないところはしっかり調べて、ゆっくり進められるので、クスッと笑って読みながら、頭の中に散らかっていた文法やら時制やらを整理するいい機会となりました。子供たちよ、ナイスチョイスをありがとう。

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これまでの基本の「台所に立ちながらフランス語」のPodcastに加えて、これからは「ちょうどいい本」も読んでみようと思います。本の中には、会話も、描写も、説明も、生きた自然なフランス語がいっぱい。Podcastと同じで、本も、ハードルを上げ過ぎずに、レベル感と好みの両方が合うことが要。ちょうどいい具合の本が見つかれば、机上のフランス語から、読んで楽しめる生きたフランス語への架け橋になってくれることに期待!

只今44歳のお母ちゃん、ゼロから中級までの語学で心がけていることは:
①何よりも、まずは慣れよう。
 そのために、触れることと継続すること。
②習慣づけると取っ掛かりが楽で、
 サボりにくくグッド。
③そこに楽しさが感じられると
 吸収力(集中力も)アップ。
④修行でなくてよし。
ストレスを感じない学習法を見つけるに越したことはない。


さあ、今年もぼちぼちがんばるぞ。

おまけの一枚:お刺身は手に入りにくいけれど、この季節、スーパーで売っている生牡蠣が普通に美味しいでーす✌︎('ω')✌︎

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【紹介した本】
Journal d'un chat assassin
著者:Anne Fine
出版社:Ecole des Loisirs
原作は英語。著者が英語版を音読しているYoutubeもありました。

お母ちゃんのフランス語奮闘記(時系列)



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