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ピラティスとヨガの大きな違いと選び方

さて運動をしよう!とか
運動をした方が良さそう…とか思った時、
ピラティスがいいんだろうか、ヨガがいいんだろうか、他のものがいいんだろうか、と質問をいただくことがあります。

私自身は、ロルフィング®︎をはじめ、ピラティス、ヨガ、ジャイロトニックやキネシス、ダンスなど、その時々に応じてセルフケアを変えるけれど、

私が仕事でメインにしているロルフィングは動いたりするエクササイズというよりは、マッサージのように身体に触れて筋膜の調整をしながら、身体の使い方などを学んでいくレッスンのようなもの。

なので、ロルフィングのクライアントの方々からは、運動したいと思った時に何がいいと思うか、よく聞かれるのです。

私がピラティスの指導をすることもあって、ピラティスとヨガの違いなどもよく聞かれるので、今回はそこについて私の個人的見解をベースにご紹介。

ピラティスとヨガの大きな違い①

一番大きな違いは、最終的に目指すスピードでしょうか。

ピラティスは最終的に早く動いても身体に負担がかかる動きにならないようにコントロールして動けるようにトレーニングしていきますが、ヨガはそこまで、早く動くことには意識を向けません。それよりは、じっくりとゆっくり自分の身体に意識を向けてストレッチのように伸ばす動きが多い。

そこだけ聞くと、ピラティスは身体に意識を向けないのか?となりますが、ピラティスは、身体を意識して動かしていくことを、ある程度のスピードで反復させていくことで、意識的にしていたことを無意識で出来る様に目指す、という特徴があります。

なので、ピラティスもヨガも、どちらも身体に意識を向けることは変わらないし、自分に集中したり、自分を見つめたりすることも変わりません。

逆に、ピラティスでもヨガでも、本人にその気がなければ、その動きをしたからと身体に意識が向くわけでも、集中するわけでも、自分を見つめるわけでもなかったりしますしね。

ピラティスとヨガの大きな違い②

ピラティスは本来、基本的にはプライベートレッスンが主。ヨガでもプライベートレッスンはありますが、主はグループ。ピラティスは日本に入ってきた後の広まり方がグループレッスンだったので、ピラティスのグループレッスンは多く存在します。ですが、本来プライベートで受けてなんぼだったりもするところが大きな違いです。

「ピラティスは難しい」
そんな風にピラティスを受けた方から聞くことが昔よくありましたが、グループレッスン故のところもあるかと思います。ここも、指導者のスキル次第でグループでも難しくなく進められたりもするんですけどね。

※グループレッスンが向いてるのか、プライベートが向いているのかはこちら↓をご参照ください。


身体が硬い人にどちらをすすめる?

どちらかと言えば、しっかりストレッチするところにつながるヨガをおすすめします。が、身体の硬さのレベルによっては、ヨガ以前にロルフィングを含めた徒手療法などでゆるまることが大切な場合もあります。

あまりに硬いと自力で伸ばしてもなかなか伸びなかったりするんですよね。涙

ただ、先生の指導の仕方にもあったりするので、一概に「こう!」とは言えませんが、すっごく硬い人は、“ゆるめつつ伸ばす”ということが大切です。

ヨガをしても、硬くてちゃんとはできないけど、伸びる感じがするなぁ、気持ちがいいなぁ、という硬さくらいの人にはヨガは向いているかと思います!

ピラティスでも、動くことで伸びにつながることももちろんあります!身体が硬くなるのは動かしていないからなので、動かすことでも柔らかくなることにつながったりするんですよね。

身体が硬い=ストレッチ、伸ばす

だけではないので要注意です。ヨガよりピラティスで身体が柔らかくなる人もいたりします。

身体が柔らかい人にどちらをすすめる?

どちらかと言えば、ピラティスをおすすめします。

柔らかい人はヨガをやると伸びやすいし楽しく感じるかもしれませんが、うっかり伸ばし過ぎてしまうこともしばしば。

ここら辺も本当に先生の匙加減が大きく影響するので一概には言えませんが、基本的に柔らかい人に柔軟性以上に強度やコントロールが必要です。
※詳しくはこちらの記事↓見てね。

なのでそういう意味ではピラティスでコントロール力を身につけていくのがおすすめです。

結局のところ指導者の姿勢次第…

そうなんです。結局、ピラティスであろうと、ヨガであろうと、指導者がどういうスタイルで、どう教えるのか、ということが大きく影響します。

なので、ピラティスを受けに行ったけどイマイチだったと思っても、それはピラティスではなくてその先生がイマイチであった可能性も高いし、ヨガも同様。

ピラティスのエクササイズをすればいわゆるインナーマッスルが強くなるかというと、やり方によってはアウターが強くなって、いかつくなったりもするし、

ヨガをしていれば柔らかくなるかというと、無理に伸ばしたりしていて、より硬くなることだってあります。

で、どうしたら?

どこかに通い始めたら「この期間続けてみて変化がなかったら考えよう」という感じで期限を決めてみるのもおすすめです。

そして痛みが出たりしたら、まずはその先生に相談して、先生の対処方法も踏まえた上で改善がみれるか観察してみたり。

全く運動していないところから通い始めると、多くの場合、「身体を動かすのが気持ちいい!」「スッキリする!」など最初は利点を感じることも多いので、楽しく通えている間は継続してみるといいと思います。

私が質問をいただいてきた人の多くは、通い始めて痛みが出たり、通っても通ってもうまくいかなかったりすると、「自分の練習が足りないんだ」と思いがちでしたが、そういうわけではないことも多いんです。

レッスンを変えてみる、先生を変えてみる、ジャンルを変えてみる、休んでみる。

「おや?」と思ったら是非。

ピラティスもヨガもいろいろある

ピラティスは登録商標をとっていない分、無数に流派があります。ピラティスを生み出したジョセフ・ピラティスさんの教えに忠実に進めるものから、そこから愛弟子がそれぞれ自分がピラティスさんから学んだことを深めて生まれた流派だったり、

ぶっちゃけ誰でも「ピラティスしてます」と言えてしまうので、ピラティスさんが生み出したピラティスのことを勉強したことない人でも、ちゃちゃっと講習を受けて「ピラティス」というネーミングでレッスンできたりします。

大袈裟に言ってしまえば、ピラティスの勉強をしてなくても「ピラティスを教えられる」と言えてしまうのです。

そこら辺はヨガも同じ感じです。誰でも「ヨガ教えられます」と言えちゃう。なので、「こんな勉強をしてきました」みたいな経歴を皆さん書いていたりするんですよね。

何も先生のことを知らずとも、レッスンを受けて、すごく良い!と感じたり、ぴーん!と来た方は気にせず通えばいいかと思いますが、

気になる方や、通い始めてから「おや?」と思うことがあれば、先生がどこで何を勉強してきたのか聞いたり調べてみたりするといいと思います。

ピラティスもフィットネスよりのものから治療よりのもの、ボディーワーク的なものもありますし、ピラティスとはいえあまり動かない、なんてものも。

ヨガも、アーサナ(ヨガのポーズのこと)が全てではないという根本的なところの共通点はあったとしても、最終的になかなかアクロバティックなアーサナを目指すものもあれば、使い方をものすごくしっかり伝えるものもあれば、フローを重視するものもあれば、これまたたくさんのスタイルが!

まとめ

いろいろ書いたけれど、最初から気にすると始められない人もいると思うので、まずは行ってみるところから!

基本的には、じっくり伸ばしたいならヨガ、早い動きでのコントロールをつけたいならピラティス。

早い動きのコントロールをつけたくても、例えば柔軟性が足りなさすぎる、自分の心身の集中が難しい、となれば、ピラティスの前にヨガするのもいいですよね!

ちなみに私は、まさしくそんな感じで、ゆっくり自分の身体に集中したり、心を静かにしたいような時にはヨガ。可動域を増やしたり、ダンスで使えるコントロールのトレーニングにはピラティス。螺旋的な動きが足りないときにはジャイロ。動きのアプローチをしてもイマイチ自分の身体に意識が向けられない時にはロルフィング、という感じでメンテナンスをしています。(それぞれかなり長いスパンで)

モノは使いよう。自分が主体となり、いろんなものを試しながら、自分に合ったものをその時々で使ってもらえたらいいなぁ、と思います。

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ロルファーユキ
人見知りで、一人でも平気な顔はしていますが、応援してもらうことで力を得て、サポートされることはとても心の支えになります。サポートしていただけたら、すごく嬉しいです!