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からだが柔軟な人と硬い人、どちらにもプラスとマイナスがある

多くの人が目指す、からだの柔軟性!

ロルフィング®、ピラティス、そして私が開催するワークショップなどで出会うたくさんの方々から

「身体が柔らかくなりたい」

という言葉をうかがいます。

まぁ、「身体が硬くなりたい」と願う人はなかなかいないと思うけれど、身体の柔軟性はとても興味深いもの。

長年ダンスの世界でダンサーを見てきて思ったのは、あきらかに、

遺伝や体質は確実にある

ということ。

骨格が影響して、例えば股関節での大腿骨の動きが限られることもありますし(わたしの知っている先生もそうでした)、筋肉(に限らず筋膜もなんだけど)の質的に柔らかくなりやすいタイプとそうでないタイプもあります(アナトミートレインの著者のトムもよくこの話をしています)。

“柔らかい人は良くて硬い人はダメ”
という公式が一般的に支持されやすいけれど、実はどちらにも得て不得手があるのです!

柔軟な人と、硬い人と、それぞれのプラスとマイナスをチェックしてみましょう!

1.柔軟な人

一般的にからだが柔らかいと、「いいな!」「すごいね」と羨ましがられるばかりで、なかなかマイナスなことを言われることはないかと思います。

からだが柔らかい人は、もちろん、硬いがゆえにしてしまうような怪我をしにくかったりというプラスポイントはありますが、

柔軟性をサポートするための靭帯や筋肉などによる安定性や強度(筋力など)がない場合、それが原因となり怪我をすることが多くなるというマイナスポイントもあります。

2.硬い人

憧れることも、憧れられることもなかなかない、柔軟性の低い人。自分の動かせる範囲を越えて無茶をすると怪我をしやすいというマイナスポイントはありますが、

身体が硬い人はめちゃくちゃ安定しているので、柔らかい人よりもそこに関しては気を使わなくて良いことが多いというプラスポイントがあります。つまり、ある程度、身体を無理な使い方をしていてもどうにかなってくれやすい、ということです。(わたしはこのタイプ)

それぞれ何をすればいいのか

柔らかい人は、ストレッチなどよりも、関節の安定性などを高めるコンディショニングやトレーニング、そして柔軟性に甘んじない身体の使い方を学ぶことが大切です。

硬い人は、もう少しシンプルで、とにもかくにも、日々のストレッチや身体を伸ばしながら動かすこと。(ストレッチの仕方によって効果はまちまちなので、適したストレッチであることは大切)

どちらにもプラスとマイナスがあり、自分がどちらのタイプで、何が必要なのかを知ることが大切

硬いがゆえに痛みにつながっている人同様、柔軟性が高すぎるがゆえに、からだの使い方や痛みに悩んでいる人とも、たくさんロルフィングで出会います。

身体がガチガチより、多少の柔軟性があることは望ましいのは間違いないのですが

柔らか過ぎは気をつけなくてはいけないよ、と言ってくれる人はとても少なく、
柔らかくても、さらに柔らかくしようとしてしまったり、柔らかいとストレッチが得意で、やりやすいので、ついやり過ぎてしまう人が多いのも、怪我につながる理由の一つかと思います。

身体が硬い人は、もちろん柔らかい人がうらやましかったり、憧れたりあると思いますが、ただただ地道~な継続で近づいていけます!!

自分は、柔軟性が高いタイプなのか硬いタイプなのか、どちらのタイプなのかに気付いて、必要なものは何なのかをしっかり把握しておくのがおすすめです♡

さいごに

ダンスを現役でやっている時、レッスンを見学しなくてはいけないくらいの怪我をしていたのは、軒並み身体が柔軟な友人たちでした。

わたしはなかなか硬いタイプ(関節の可動域はそうでもないんですが、組織の質が、明らかに繊維質が多めで、柔軟性は簡単には手に入りません)なので、柔らかい友人がいつも羨ましかったです。こんなにストレッチしてるのに、どうしてああならいのだろうか、と悩んだ時もありました(ロルフィングを学んだ後で、ストレッチの仕方が悪かったことにも気付くんですが、その話はまた次回)。

けど今思うと、学生時代に1日6時間以上のレッスンやリハーサルを、身体の使い方にもそこまで意識を向けないまま、おまけに乏しい食生活を送りながらしていたわりに、どこも傷めることなく踊りきれていたのには、硬さがゆえの頑丈さもあったんだろうなぁと、硬さに感謝もしています。

ほんと、メディアを見れば、“開脚ができる!”とか、柔軟性があることの素晴らしさばかりが目につきますが、素晴らしいことばかりでもないし、

自分の今の生活の中で、どれくらいの柔軟性が欲しいのか、というのも大切なポイントかな。なんだかお金と一緒ですねー。ただやみくもにたくさんあってもどうにもならない。笑

ぜひ、柔らかい人は安定性を。そして硬い人はしょげることなく、それは強度でもある!と自信に持ちながら、ストレッチを無理のない範囲でしてみてください♪


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ストレッチの仕方については追々書こうと思いますが、こういったポイントを気をつけるのがおすすめです!…というのは、こちらの本からもチェックできます。
硬い身体もムリなく伸びる、らくらくストレッチ

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