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土竜遺跡発掘と我が構想

11月26日(土)は、キャベツの苗ドームの設置とくつろぎスペースの計画練り。そして、緊急イベント「モグラの穴歩き旅」。

本日は昨日に引き続き、カプセルコーポレーションの設置から作業を始めた。昨日は家裏の畑に設置したのだが、最も設置すべき場は山の畑だろうということで、山の畑のキャベツを優先して守ることにした。優先というのも、植えたキャベツ25個に対し、カプセルコーポレーションは20社しかないのだ。

山の畑を優先するのは、家の畑に比べ冷え込みが激しい、山の木の枝が落ちてくる、動物に食べられる、虫が寄り付きやすい等の理由からだ。動物による被害は出入り口に扉を設置してから確認されていない。ブロッコリーも食べられていないし、さや豆もあれから順調に育っている。ただ、陽のあたりにくさから、気温に多少の差が出るだろうということで山の畑から設置することにした。

気のせいかしら、キャベツの葉が大きくなっている?

土を盛って完成。山の畑は今日はここまで。

家に帰ろうと思ったら、隣の畑におばあちゃんが一人いた。僕の同級の子のおばあちゃんだ。こっちを向いていたので挨拶をすると、

だれやぁ?」と、笑みを浮かべてこの質問。ストレートである。

「中尾ですう。」

「弟さんか。」

お、どうやら僕のことを特定したようだ。

「お父さんか思ったけど、なぁんかちゃうしなぁ思うてなぁ。お父さんにしてはほっそりしとる思て。」

父と間違われることはよくある。身長はほぼ同じ。でも体重は僕の方が10キロ重い。細く見えるとか大きく見えるとか、他人の目から見た僕の姿とはどんなものか一度見てみたいものだ。


家に戻って、カプセルコーポレーションを全て設置した。縁に土をかぶせようと思って、シャベルで土を集めていると、突然スコッと空を突いた。

地面の中から洞窟が現れた。もしや、これはモグラの穴ではないのか。試しにスコップで穴をザクザクと探ってみると、穴は先へ先へどんどん続く。

手で探ってもパラパラと土が崩れ落ちていく。先日、モグラの存在を確認できていないと言ったが、今日ここにその証拠を発見した。

モグラの穴がどこまで続いているのか興味がわいたので、そのまま掘り進めていくことにした。まずは下(しも)の方を目指して。

こちら側は、隣の住宅の塀の下まで続いていた。これ以上先へは進めない。まさかお隣さんと地下で道が通じていたとは。

今度は反対側を進んでみた。畑の端をサクサクと掘り進む。敷地の塀に沿ってまっすぐ穴は続いた。途中で、家の方に曲がり、また上(かみ)に向かって進み始めた。ここまで来て、僕は穴を掘る手を止めた。

これ以上進んだら、せっかく平らに固めようとしているくつろぎスペースが台無しになる可能性があるのでモグラの穴を発掘するのはここまで。

やはり、先を知りたいけどやめた。

でも、やっぱりどうなっているのか気になったから、”感”で端っこの方をちょっと掘ってみた。穴は無かった。

振り返るとこんなに。

このモグラの穴はもう使われていないのだろうか。現在も使っているなら申し訳ない。最近まで家裏の畑は野放しにされた場所が多かったから、もしかしたらモグラにとって生きやすい環境だったかもしれない。

モグラは、野菜ではなく土中のミミズ等を求めてやって来るらしい。そう考えると、ウチの畑の土はミミズがいる肥えた土ということだろうか。それはそれでありがたいことなのだが、モグラが掘った穴のせいで作物が変形したり、野ねずみが入り込んで地中から作物を食う可能性がある。だから穴を見つけたらすぐに何らかの方法で対策を講じる必要がありそうだ。ミミズを盗られるのはたまらんしね。


モグラの穴を辿っていたので畑の一部が荒れてしまったが、直埋め戻した。次は、くつろぎスペースをどう作るか考えた。とりあえず鉄棒を設置してみようと思い、適当にパイプを組み合わせてみる。

斜めの脚を反対側にも取り付けて、前後左右を固定すれば倒れないかな。地中に打ち込めばより丈夫なのができるだろうが、そうすると低くなってしまう。

鉄棒を置いておけば、簡単な運動ができるし、ハンモックもかけられる。「屋外のリビング」なのだからハンモックは欠かせない。物干しにもなるけど。

今はこの空間をどう楽しむかを考えるのが一番楽しい。ハンモックをかけた場合、どの角度が外の景色をよく眺められるか。もしかしたら、90度ずらす必要があるかもしれない。ハンモックをぶら下げ、そこで横になったとき、目線の位置はどの辺り、どの高さか。いろいろと想像してみる。

8月から9月の上旬にかけて、稲の収穫の時期が近くなると、一面は金色の原っぱになる。このくつろぎスペースでは、稲より少し高い位置に目線を置くと、奥に山、麓に神社、手前は夕日に照らされた金色の稲の絨毯が見える。もう運動会の季節かと思わせる涼しい風とひぐらしの鳴き声、蚊取り線香の匂い。美味いビール。

全部、既にここにあるのだ。あと足りないのは腰掛けだけ。

ウチでは空間を楽しむのにお金がかからない。スタバとは違うのだ。家が田舎にある身分の特権だよ、これは。

まあ、桜木町でわいわいやるのも好きなんだけどね。


27日(日)は、二十日大根の目が出ているか確認し、鉄棒を組み立てる予定。

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