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【うるま市×N高④】生徒が前のめりになったオンライン授業を紹介!

こんにちは、rokuyou代表下向です。

これまで、学校でインターネットを活用して授業を行うにあたり「ICT活用した授業を実施するまでの苦戦とハードル」や「オンライン授業における協働のポイント」、「オンラインツールに慣れるための工夫」についてお話ししてきました。

今回の記事では、その取り組みの中で生徒が明らかに前のめりになった授業をご紹介するとともに、主体的に学ぶ姿勢が育まれた要素についてもまとめたいと思います!

YouTubeライブ配信!「これであなたもうるま市に必ず来たくなる!知られざる町の魅力」

生徒が前のめりになった授業の1つ目は、「YouTubeライブ配信」です。それまではオンラインツールの使用方法を大人から学んでその通りにやってみるという用意された普通の授業だったのですが、この授業では、配信するコンテンツを生徒自身が考え、発信表現するといういつもとは違ったやり方で取り組みました!

<配信前の準備>
・どんな人に見てもらうのか
・見てもらった人にどんなことを伝えたいのか、感じてもらいたいか
・どんなことを話すのか
・誰がどんな役割を担うのか
・どんな流れにするのか

町の魅力について配信する中で、始めは緊張している様子でしたが、DJのように生徒たちの会話をファシリテーションし始める中学2年生が現れたり、習いたての画面共有機能を駆使しながら、写真を撮ることが趣味である生徒が、自分の島の誇りである自分で撮った海の写真を共有するなど、イキイキと表現している姿が印象的でした!

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実際に配信をしてみた感想は様々で、緊張した/難しかった/楽しかったというものが出てきましたが、楽しかったと感じている生徒が多くみられました。分かりやすくお伝えするために生徒の声をいくつかシェアします。

「ライブ配信自体が楽しかった」
「みんなに話を繋げることが難しかったけど、それが楽しかった」
「自分たちが暮らしている町の魅力について話したことが楽しかった」
「準備をしたから上手くできた」

純粋にライブ配信を楽しんでいたり、暮らしている場所について話すことに楽しさを感じていたり、自分たちで考えてやることに難しさを感じながらも、しっかり準備をすることで上手にできることを学んでいた様子でした!

<主体的に学ぶ姿勢が育まれた要素>
・生徒が自分で考えながら挑戦できる
・本物に触れる(今の社会で駆使され始めているライブ機能)
・大人の本気に触れる(大人も使い始めたばかりの機能で、先生たちも手探りだった、実際私たちもバタバタしながら緊張していた)
・全世界の人が見る可能性があるというワクワク感

マイクラの中間進捗共有会でプロをゲストにお招き!

生徒が前のめりになった授業の2つ目は、マインクラフトの進捗を共有した「中間進捗共有会」です。この授業では、マイクラYouTuber安藤先生、マイクラプロフェッショナル大学生加藤陸さんをゲストにお招きしました。

安藤先生(マイクラYouTuber)
Microsoft Innovative Educator Experts 2018/佐野日本大学高等学校・佐野日本大学中等教育学校・ICT教育推進室室長。プログラミングや映像制作に精通し、教育版MinecraftのYoutubeサイトを開設。
加藤陸さん(軍艦島製作者)
Minecraftを通じた創作活動等で幅広く活躍し、現在は日本では約10名のみの、マイクロソフト社公認プロマインクラフターの一人。

なんとこれが大成功!加藤陸さんの作品、軍艦島を見て生徒たちが大盛り上がり。驚きの声や質問が止まりませんでした...!

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写真:加藤陸さんがMinecraft上で製作した軍艦島

生徒たちがグループごとにマイクラの進捗を共有した後に、安藤先生と加藤さんそれぞれから良い点とフィードバック点の両方をあげていただきました。
「作りたいものを想像したように作ることができない」という生徒の困りごとに対して、とりあえず手を動かすことが大切。頭の中で想像するだけでは見えてこない、作ってみないと分からない世界があるというコメント受け、生徒が「やってみます!」と意気込んでいました。その他にも困っていることに対するアドバイスやより良くするためのアドバイスをもらうことで、「なるほど〜」「調べてみます」といった反応があり、今よりも良いものを作ろうというやる気が見られました。

また、加藤さんの「マイクラを極めていたら、今の大学に入学できたので、みんな好きなことをとことん極めるといいよ」というアドバイスを目を輝かせながら聞いていた生徒たちの姿が忘れられません。

以下は生徒たちが製作しているマイクラです!素敵!

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<主体的に学ぶ姿勢が育まれた要素>
・プロの作品をみて、自分が取り組んでいることへの可能性を感じた
・自分たちが好きなこと/取り組んでいることの最先端を行くロールモデルに出会う
・より良くするためのアドバイスをもらうことで自分たちだけでは気づかなかったことや、解決できなかったことのヒントが見えた

終わりに

今回の記事では、その取り組みの中で生徒が明らかに前のめりになった授業をご紹介するとともに、主体的に学びに向かう姿勢を養う要素をまとめました。生徒自身が本物や本気に触れながら考え挑戦できる要素や、生徒たちが取り組むことの最先端をいくプロにロールモデルとして来ていただく機会をつくることで、普通の授業とは違った反応や発言が多くみられ、生徒たちの成長を目の当たりにしました。今後もこれらの要素を取り入れながら、また、アップデートしながら成長に寄り添えるような仕掛けづくりをしていくことが大切だと感じています。

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