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【人物解体新書】後編:採用コンサルタントとしてRebornした僕。つまづいて、立ち上がって、辿り着いた“本当の仕事”のおもしろさ。

【人物解体新書】とは、話を引き出すプロのキャリアコンサルタントがHR領域での活躍者にインタビューをして、様々な心理学やキャリア理論を用いながら、読者の皆さまが再現できるように活躍者を解明していくコンテンツです。


㈱ログシーキャリアコンサルタント&広報担当の鈴木さくらです。

「やりがい」から「使命感」にシフトするという、目が覚める瞬間を経験した前編はこちらから。

今回は、印象深い一つの案件を通して「やりがい」のその先にある「使命感」を覚えた一人の活躍者が成功のサイクルを見出すまでの後編をお届けします。

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■社内外問わず、「謙虚に巻き込む」ことの重要性

巻き込む

弊社採用支援事業部営業リーダーの大橋響(おおはし ひびき)。中途採用のご支援で大きな案件を担当するなかで、自らの苦手な仕事のやり方にも克服する機会に恵まれた。

(前回)準備の大切さについて話しましたが、他の人を巻き込んでしっかり準備することは本当に大事だなと。結局一人ではできないことが山ほどある。現実的に、お客様の目の前にいるのがたとえ自分だけだったとしても、自分が誰かに相談したり、手直しを誰かにお願いしたり、連絡したり調整してもらったりしないといけない」。

-人を巻き込むことは得意なんですか?

「はっきり言って不得意です。いえ、不得意でした。過去形です。相談はしますけど巻き込むつもりはなくて、相談したあとは自分でやるというスタイルでした。今まで、人を巻き込むことで自分が甘えちゃうんじゃないかっていう自分に対する恐れがあったんです。それと、人を巻き込むということが情けないっていう気持ちも正直に言うとあって。まあ、プライドですよね」。

人を巻き込むということは、人を頼ることになるため、それが自分一人では仕事ができないということに繋がり、情けない自分を連想させるのだろう。実は、とくにリーダーになりたての頃に、このように思うビジネスパーソンは多い。仕事ができると自負しているビジネスパーソンほどその傾向が強いかもしれない。仕事の量は増え、責任も重くなるのに、人に頼れず自分の首をどんどん絞めてしまう。

しかし、人を巻き込むこと、人を頼ることは情けないことではなく、大きな仕事を動かすためには必要不可欠であり、それができてこそリーダーなのだということに、早い段階で気づける人がリーダーとしての役割を果たせると言える。

-今は人を巻き込むことや頼るということにどう感じていますか?

「一人ができる仕事量って限られていて、それを自分だけでやろうとすると、結果的に遅くなって周りに迷惑がかかる。一番大切なのは、謙虚にやること。社内外問わず、人を巻き込むときには、謙虚にお願いをする。お願いすることが当たり前って考えると、おかしなことになる。ここをこうしたいのでこれをお願いできますかとか、来週までにこうしなければいけないのでここをフォローしてもらえますかとか。それを言って相手が快諾してくれるには、それまでの関係性がものを言いますよね。だから日頃の人間関係も謙虚に構築したい。もう入社してだいぶ経ちますけど、初心を忘れないようにしています」。


■採用コンサルタントとしてRebornした瞬間

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お客様の言葉によって大橋はビジネスパーソンとして、そして採用コンサルタントとして脱皮をする機会を与えられたと言う。最も印象に残っている言葉は何だろうか。

(前編でお伝えした)お客様からの『提案がほしい』という言葉はこれまでの仕事のやり方を見直す大きなきっかけになったのでもちろん印象に残っているのですが、それ以上に、『求人広告として改善できることって限られている。それが原稿の修正だったり、スカウトメールだったりだと思うし、永遠と何かを変えていかなければいけないわけではない。できることは限られているので、それを精一杯取り組んだうえで結果が出なかったらそれは仕方ないことだと思う』と言われたことです」。

ーどのあたりが印象的だったのですか?

「確かにその通りだと思った。同時に、そこまでまだちゃんとできていない自分がいるっていうことに気づいた。無限大に改善点があることではないのに、限られたことさえもできていなかった。これはまずいぞと気づかされました。それが一番変わるきっかけになりました。変えていかなければいけない、プラス、これなら変えられると思った。これだったら、誰かに協力を仰いで改善していける、と」。

大橋にとって、お客様からの言葉が腑に落ちた瞬間だった。それまでの紆余曲折があったからこそ、お客様からの言葉を真摯に受け取れる準備が整っていたのだろう。

「この案件を通して採用コンサルタントという立場として、視野が広がりました。解決方法がこれまでと変わったので、いざそういうタイミングになった時に、自分がどう動いていったらいいのかとか、経験を通して気づけて自信につながりました」。

-採用コンサルとしてこの案件を通して得られたその経験が、自分を支えているということですか?

「はい、まさにその経験は成功体験と呼べるものだと思います。しかも最初からうまく進んだ成功体験ではなく、つまづきながら紆余曲折で進んだ成功体験。だからこそ、今後何かしらうまくいかないことが起きた時に自分の拠り所になりますよね。また次どこかでうまくいかなくても、諦めずに、愚直にやり続けられると思います」。


■《挑戦→信頼→成長→成果》サイクルを自ら実践して後輩に伝えていく

新たな扉へ

今後の展望を大橋に聞いてみた。

「今回、挑戦が成長につながることが腑に落ちました。《挑戦→信頼→成長→成果》というサイクルを回していくことが重要で、それが成長につながる。《挑戦→失敗→諦め》ではなくて。新しいことを今後やるときには、それがわかったので、恐怖心はなくなりました」。

-恐怖心?

「これまでありましたね、恐怖心。やったことがないことに対して、やっぱり芽生えていましたよね。でも、その恐怖心は自分一人でやろうとしたからだと気づいた。使命感を持って、これまでの成功体験を拠り所にして、謙虚に人を頼って巻き込んでいけば、怖くない。きっとできるはずだって気づきました」。

お客様によってたくさんのことを教えてくれ、採用コンサルタントとして成長させてもらったこの経験を今後後輩指導にどう活かしていきたいと思っているのだろうか。

「単に俺の背中を見ろ、ではなくて、自分の実体験や理由に紐づけて納得感のある指導をしていきたいですね。言葉だけで『大丈夫だよ、まずはやってみなよ』ではなく、ちゃんと自分の経験を交えて教えていきたいです。《挑戦→失敗→諦め》ではなくて、《挑戦→信頼→成長→成果》というサイクルを後輩が回していけるように。そして、焦燥感や緊張感を払拭させながら教えていきたいです」。

そして、チームROGCとして。

チームとしても仲いいんだけど、ちゃんと成果出してるよねっていうのが僕の理想。あいつら楽しそうだけど、成果出てないよねっていうのは学生レベルですよね。苦しい道のりであっても、みんなでチームとして成果を出す。そして振返ったときに笑って語れるようになりたい。それが理想です」。

採用コンサルタントとして、そして、リーダーとして一皮むけた営業リーダー大橋に、大きな期待をしたい。


【編集後記】

▼インタビュイー大橋:
いやあ、振返っちゃいましたね。言葉にすると整理されるってほんとですね。普段、自分のやってきたことを振り返って、そのときどう思ったとか、今思うとどう捉えられるかって考えることってほとんどないので、すごいいい機会でした。それにしてもさくらさん、質問が上手い!

▼インタビュアー鈴木:
褒めてもらい、ありがとうございます!イケメンで押している大橋さんをもっとイケメンになるように心を込めて聴かせてもらいました。大橋さんの時折見せるはにかむ笑顔がまた良くて。そんな大橋さんの笑顔をイメージしながら読んでいただけるとうれしいですね^^


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