毎日note#39(2021/03/20) ペンタで脱ペンタ??なアドリブギターのコツの話
どうも。ギタリストのジュンペイです。
今日は、「ギターアドリブのコツ」。
皆さんは、ジャムセッションを観たことがありますか?
あるいは、好きなミュージシャンがライブでは音源と少し違う感じに演奏しているシーンとか。
思い付きで即興演奏している人を見ると、なんてセンスのいい人なのだろうと憧れますね。自分もギターを始めたばかりの頃はそうでした。
実は、アドリブギターというものはちょっとしたコツを掴めば見違えるほど音楽的になるものです。今日はそのコツを紹介します。
1. ドミソを定期的に中継する。
アドリブ上達のコツ、それは「ドミソを定期的に中継する」ことです。
「ドミソ」アレルギーのギタリスト向けに別な言葉でいいかえるなら、「ルート、3rd、5thを定期的に中継すること」です。
※ルート、3rd、5thがピンと来ない方はドミソで考えてくださいね。
これ、実は単純な話で、たとえばCというコードはドミソの3音で構成されています。
だったらその構成音を軸にフレーズを考えようぜってことです。
Dだったらレ、ファ#、ラだし、Bmだったらシ、レ、ファ#、の3音です。
勢いでアドリブを弾くと、不協和音を踏んでしまうことも当然あります。
そういうミスをした時、いかに早く構成音に戻れるかによって、そのあと立て直せるか崩壊するか決まってしまうんですね。
2. アドリブに表情が生まれない理由
よく陥りがちなのは、マイナーペンタトニックスケールを丸暗記して思い思いの音を重ねるという手法。
マイナーペンタというのは実によくできていて、その方法だけでも何となくそれっぽいものはできます。
ただし「ペンタ」と言うからには5つの音で構成されているスケールなので、逆に言うと使える音が5つしかないということになります。ということは、当然その分、制約を受けた表現になります。
ペンタ一発のソロが似たり寄ったりになりがちなのはそれが原因です。
3. ペンタは悪か
よく「脱ペンタ!」なんて言いますが個人的には無理に脱ペンタする必要はないと思います。
長いことペンタで練習してきた人を急にドレミの世界に強制するのは無理があるからです。
なので練習としては、ペンタの運指の中で、ドミソを意識したフレージングが出来るようになると良いと思います。ペンタトニックスケールは「ドレミソラ」の5音で構成されているので、スケールの形だけで覚えていると「レ」とか「ラ」にゴールしてしまうこともあるからです。それを避けたいのです。
例として、CメジャーペンタとAマイナーペンタでそれぞれ譜例を作りました。Root、3rd、5thを固定(Cメジャーではドミソ、Aマイナーではラドミ)しています。
TAB譜で指定された音は必ず経過しつつ、ブラッシング表記の箇所には自分で好きな音を入れて練習してください。
ただし、ペンタトニックスケール内の音だけを使うように制約してください。
最初はドミソを外さないことを意識し、慣れてきたら少しずつでいいので音楽的なメロディになるよう前後の音のつながりを工夫してみましょう。
便宜上、すべて16分音符で書いていますが、最初は恐らく速くて弾けないのでテンポを思いっきり遅くして弾いてくださいね。あるいは8分音符や4分音符に読み替えてもらってもいいです。これも、慣れてきたら少しずつでいいので符点を入れたりタイを使ったりしてリズムにも動きをつけてみましょう。
これを続けていくと、ペンタトニックスケール内の音だけを使うという制約がものすごく煩わしく感じるようになります。そうなったら、同じことを指板全体を使って再現してみましょう。
皆さまの何かヒントや発見に繋がったら幸いです。
ジュンペイ
おまけ
スケールを力技で丸暗記する人も少なくありません。ミクソリディアンをマスターしたぜ!とか、ドリアン覚えたよ!とかいった具合に。
それが間違ってるとは思わないけど、調和するスケールというのはkeyと曲の進行に応じて複雑に変化していくものなので、ピンポイントでそれだけをただ覚えていても正直な話あまり意味はありません。
たくさんのスケールを暗記しまくるよりも、指板のあらゆるポジションでメジャースケールとマイナースケールを全keyで弾けるようになる練習をしたほうが効率的な場合もあるんですね。ミクソリディアンとかはそれを違う角度から見たものなので、ヤッパリ基本はあくまでもメジャースケールとマイナースケールだと思っています。
この辺は混み入った話になるので、機会(そして需要)があればいずれまた書きます。
noteでの教則的な記事ってどんなものが役に立てるんだろう。もし意見があれば教えてください!
みなさまの支えのおかげで今日を生きております。いつもありがとうございます。