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若尾文子にメロメロ~「青空娘」

1950年代、日本でもオードリー・ヘップバーンの人気がすごかったとのことだが、いやいや日本にもこんなキュートで清楚な女優がいたではないか。それは若尾文子。今回鑑賞したのは、1957年公開「青空娘」

この作品の彼女に、オードリー・ヘプバーンを観るのは自分だけだろうか。沢口靖子にも似ているかも。

ストーリーは、ほぼシンデレラ。
継母や姉たちもほんとに憎たらしくて、観る者も主人公に同情をそそられる。何て言うんだろう、本当にありがちなシチュエーションなのだけど、それだけに心底憎たらしく感じる。今日日の映画でここまでストレートにくるものはないんじゃないだろうか。

あとは何といっても若尾文子のキャラクター。品があって明るくて、それでいてあざとさの微塵もない。いい娘なんだよなあ。この大きな瞳に見つめられたら、心動かされぬ男性などいやしないだろう。観ているだけで心が洗われる。
そう思って他の出演作を観ると、また全然違った一面も見られるので、単に可愛らしいだけの女優ではないのもまた良し。

テンポもよくて、最後もすかっとキレイに終わるし。1960年頃までのテレビが出てくる前の邦画は実にいろんなジャンルがあり、掘り出し物が多い(粗製乱造の感もあるけど)。一見の価値あり、である。

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