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ジーンとアステア~「雨に唄えば」

自分の映画ランキングNo.1の作品、1952年の「雨に唄えば」である。
上の画像はAIで作らせたものなのだが、ジーン・ケリーではなくなぜかアステアになってしまった。

これこそ映画史に残る有名なシーン。考えると、本人の演技もさることながら、この音響効果も秀逸である。

時代はサイレントからトーキーに移り変わる頃。その時代の映画産業のドタバタを描いているのだが、何といっても多くのダンスシーンが見どころ。上のシーンの他にもまだまだある。

ケリーはもちろんだが、相棒役のドナルド・オコナーも見逃せない。

さて、本作の終盤には劇中劇の「踊る騎士」をこんな風にミュージカル仕立てにしようとジーンが提案するイメージが描かれる。上の最後の動画もその一部なのだが、時間にすると13分ほど続く。
華やかなシーンで見ごたえもなくはないが、シド・チャリシーの場面などはやや幻想的過ぎて(本筋と関係なさ過ぎて…)途中で飽きが来るのも否めない。

当時のMGM二枚看板というと、このケリーとフレッド・アステアであった。アステアの場合、不思議なことにそのダンスシーンに見飽きるということがないように思う。

たとえば、「有頂天時代」のジンジャー・ロジャースとのダンス

「雨に唄えば」でケリーと共演したシド・チャリシーとは、「バンドワゴン」で共演している。

そしてアステアはソロシーンも素晴らしい。
ソロの名演だけをまとめた動画まであるくらいだ。


ケリーのダンスも素晴らしいのだが、こうしてみるとアステアに比べてやや我が強い感じがする。
「雨に唄えば」はストーリーや脇役の名演技も見逃せないことから傑作には違いないが、何度か見返してみると少々ケリーの我が目に付くようになってきたなあ、という感想に変わってきた。

至高のダンサー・アステアのようになってしまった画像も、そんなことを訴えているようで興味深い一枚であった。

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