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蓮っ葉なグレース~「泥棒成金」

グレース・ケリーというと今でも根強い人気を集める往年のハリウッド女優。
彼女のキャリア晩年の作品がこちら。1955年公開「泥棒成金」

そもそも成金というのは、

急に金持ちになること。また、その人。

デジタル大辞泉(小学館)

ということなのだから、泥棒が成金なのは当たり前であり。。どうしてこの邦題が通ってしまったのだろう。

ケーリー(・グラント)は、この時すでに50歳を超えている。やはり絵的にもグレースとはバランスに欠けるのは否めない。
のだが、劇中でグレースはほぼケーリーに一目ぼれしてしまうのである。いやー、そんなことはないだろうって思うのだけど。だって親ほどの年齢差があるのだから。

本作のグレースは、多くの人が彼女に対して抱いている気品・美麗とは少々逸脱していて、やや蓮っ葉なところが見られる。このお顔立ちでこのキャラクターって、、実際はそういう人も少なくなかろうし、彼女もそうでなかったとは言えないが、ちょいと面食らってしまう。グレースはやっぱりお上品でないと、と。

お話は、少し謎解き要素もあるのだが、そもそも登場人物も多くないため、それほどの意外性もなく解決。丁寧な謎解きはされないけど、本筋はそこではないのでこれも良しか。

それにしても、ケーリーって加山雄三に似ているなあ。あ、逆か。

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