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せんにん
2021年12月2日 00:22
「西洋美術の歴史」シリーズも最終巻、20世紀まできた。20世紀美術で自分自身一番わからないのが、「現代美術」「抽象画」の扱いである。これはどのように向き合えばいいのか分からないでいたのだ。画家たちが絵画を制作する目的について、本書では以下のような記述をしている。彼(アルフレッド・H・バー・ジュニア)の見解によれば、絵画の主たる価値は、色彩、線、明暗という造形手段の後世にある。自然の対象
2021年9月22日 23:25
印象派というと、モネやルノワールの名前がまずあがる。少し詳しければ、その先駆にマネがいることも知られることだろう。しかし、このマネの革新性がいまいち分からない。確かに絵はいいなぁとは思うのだが、どうにも現代の視点から脱せないからか。それを本書を読んで、かなりクリアに理解できた、気がするので紹介したい。マネが活躍したのは、フランス第二帝政期から第三共和政期にかけて。政治も大きく揺れてい
2021年7月28日 08:04
改めて西洋美術史を俯瞰しなおすために、「西洋美術の歴史」シリーズを読んでいるのだが、その5巻は北方ルネサンスを扱った巻であった。 ルネサンスと言えばどうしても、イタリア、ダ・ヴィンチ、メディチ家、というワードが思い浮かんでしまうのだが、同じ時期かそれ以前からネーデルランドやドイツ諸国では同等かそれ以上の優れた画力を持った職人たちが存在していた。本書では、ヤン・ファン・エイクから
2020年7月23日 01:19
ルネサンスといえば、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの名前があがる。バロックというとレンブラントやルーベンス、ベラスケスもその名前があがるだろう。その端境期に活躍した一人の画家がいる。彼の絵は一度見たら強烈な印象を見たものに刻み込む。彼の以前以後で美術史は大きく分けられるくらいだ。彼の名はカラヴァッジョ。神と悪魔が同居したような男でもある。上のピンボケな写真は、以前イタリアに行った際