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【私が病気になるまでの話1】

それは高校1年の半ば。
母親に癌が見つかりました。
ステージ4の皮膚がんです。
その報告を受けたのは、とある日の夜。寝る前のことでした。

そして次の日の朝。
女の子にしては心がとても強く、学校でも怖がられて、先生からは頼られるような性格の私でも、まだ所詮16歳だった私は耐えられず隣で寝ていた母の前で号泣してしまいました。

母も驚いた様子で『ごめんね。ビックリさせちゃったよね、昨日泣いてなかったから大丈夫なのかと思っちゃったよ。ごめんね。』と一緒に泣いていました。

母の癌を告げられた夜、私は眠っていなかったのです。泣いて泣いて散々泣いて。母が隣に来て眠ったのを確認してからリビングに降りてお水を飲んで落ち着いてから、ようやく少し眠っただけでした。

朝も母と散々泣いて、それから私は兄の部屋にも行って、3人で泣きました。

土日祝日で学校がお休みだったのか、朝急ぐこともなくその後過ごしたような気がしますが、兄と3人で泣いたところまでしか覚えていません。

そこから始まった母の闘病生活と私が必死に足掻いてきた高校3年間+今現在、その間に家族と起きた色々なことを次回からできる限り思い出して書いていきます。

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