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第7回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査

今回は弊社独自で行っているリスモン調べ「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査を取り上げたいと思います♪

「リスモン調べ」とは、リスクモンスターが独自に調査するレポートのことです。「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでおります。

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■ 調査の概要

1.  調査名称:第7回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査
2.  調査方法:インターネット調査
3.  調査エリア:全国
4.  期間:2021年9月30日(木)~10月6日(水)
5.  調査対象者:大学1年生および2年生の男女個人
6.  調査対象企業と選定方法:各業界の大手企業・組織200社を抽出
7.  有効回収数:600サンプル
8.  回答者の属性

1.調査結果

[1]  ランキング結果

「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」のランキング1位は「地方公務員」(回答率7.7%)であった。次いで「国家公務員」が2位(同6.8%)、「楽天」が3位(同5.0%)となり、以下4位「グーグル(Google)」、「任天堂」(各同4.8%)、6位「アップル(Apple)」(同4.3%)、7位「トヨタ自動車」(同4.0%)、8位「アマゾン(Amazon)」(同3.7%)と続いた。

 業種としては、製造業が9社(任天堂、アップル(Apple)、トヨタ自動車、森永乳業、ソニー、パナソニック、資生堂、味の素、花王)と最も多い結果となった。

次いで、インターネット附随サービス業が3社(楽天、グーグル(Google)、LINE)、娯楽業(ソニー・ミュージックエンタテインメント、オリエンタルランド)、テレビ放送業(TBS、日本テレビ)が各2社ずつランクインした。

 前回調査に続き公務員がトップ2を占め、人気の根強さがみられた。民間企業では、2020年4月より携帯キャリアに参入し話題となり、前回調査時で大幅にランクアップしていた「楽天」(前々回45位→前回8位→今回3位)が更にランクを上げてトップとなり、「グーグル(Google)」、「任天堂)」と続いた。

前回からの順位変動としては、「森永乳業」(前回45位→今回9位)や「資生堂」(前回45位→今回12位)、「LINE」(前回45位→今回20位)のランクアップが目立った。(図表A)

一方で、「全日本空輸(ANA)」(前回7位→今回31位)、「東海旅客鉄道(JR東海)」(前回10位→今回31位)、「西日本旅客鉄道(JR西日本)」(前回20位→今回35位)がトップ 20 圏外にランクダウンしており、旅客減少の影響を受ける航空業界、鉄道業界は順位を下げる結果となった。

 官民別の就職先の志望割合としては、「国内民間企業」(前回 47.5%→今回 41.5%)への就職を志望する割合が低下し、調査以来最低水準となった。(図表B)

特に男性において、「国内民間企業」(前回49.0%→今回36.7%)を志望する割合は10ポイント以上低下した。就職先の受け皿としては、国内民間企業が最も広いことを考慮すると、志望割合が4割程度という結果は決して高いとはいえないだろう。

[2]  選択理由

就職したい企業を選択した理由について、自由回答で尋ねたところ、1位の「地方公務員」、2位「国家公務員」共に、「安定している」が多数を占める中で、「地方公務員」においては「地元に貢献したい」、「地元で働けるから」など、地元への愛着が垣間見え、「国家公務員」では、「給料が良さそう」、「安定した収入」といった収入面に関する意見が多くみられた。

3位「楽天」や、4位「グーグル(Google)」、「任天堂」の選択理由では「自身がサービスをよく利用するため」、「サービス・製品が好きだから」など自身が身近に利用しているサービスや製品を提供している会社を選択している傾向がうかがえる。(図表C)

※図表Cは一部です。続きはPDFからご確認ください。(9~10頁)

[3]  男女別比較

就職先として望む企業を男女別に集計したところ、男性が望む就職先は、前回9位の「国家公務員」(同8.3%)が大きく順位を上げて第2回調査時以来1位となり、2位「地方公務員」(同8.0%)3位、「グーグル(Google)」、「トヨタ自動車」、「アップル(Apple)」(同6.3%)と続いた。

このほか、女性では上位にランクインしていない「東日本旅客鉄道(JR東日本)」、「東海旅客鉄道(JR東海)」、「西日本旅客鉄道(JR西日本)」のJR各社が人気を維持し、「任天堂」、「バンダイ(BANDAI)」、「コナミ」、「スクウェア・エニックス(スクエニ)」などゲーム開発会社が高い人気を得た。

一方、女性が望む就職先のランキング1位は「地方公務員」(同7.3%)となり、次いで「森永乳業」(同6.0%)が2位、「国家公務員」、「資生堂」(同5.3%)が3位となった。

女性においては、「森永乳業」、「山崎製パン」、「明治」、「グリコ」、「タニタ」など食料品関連業界が高い人気となった一方で、前回まで女性からの人気が根強かった航空各社がランキング20位圏外となった。長引くコロナ禍による業績への影響がニュースでも度々報道されていることが大学1、2年生の目に止まり、人気に影響は及ぼしていると推察される。(図表D)


[4]  文理別比較

就職先として望む企業を文理別に集計したところ、文系が望む就職先ランキング1位は、「地方公務員」(回答率10.1%)となり、次いで「国家公務員」(同6.4%)が2位、「楽天」(同5.7%)が3位となった。前回までトップ10にランクインしていた「東海旅客鉄道(JR東海)」、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」の鉄道各社はいずれもランキング20位圏外となった。

一方、理系が望む就職先ランキングは、「国家公務員」(回答率7.5%)が理系では初の1位となり、次いで2位が「トヨタ自動車」(同7.1%)、3位が「アップル(Apple)」(同6.1%)となった。また、民間企業でトップ20にランクインした24社のうち製造業が17社と7割強を占めており、大学で学んでいる専門知識を活かして、開発や製造の現場で働きたいという志向がうかがえる結果となった。(図表E)

[5]  就職先選定方法

就職先選定における学生の行動基準について調査したところ、以下の結果が得られた。

将来望む就業の形としては、「出世して高収入を得たい」(回答率24.3%)が1位、次いで「優良企業で安定的に働きたい」(同23.8%)が2位となり、前回1位の「プライベートを優先させたい」(同23.7%)は3位に下落した。

性別では「男性」、文理別では「理系」において「出世して高収入を得たい」という意見が多い一方で、「女性」、「文系」では「優良企業で安定的に働きたい」、「プライベートを優先させたい」という意見が多い結果となった。属性によって将来望む就業の形が異なる傾向がみられた。(図表F)

就職先の選定において気になる点としては、「給与額」(回答率50.7.%)が1位、「勤務地」(同38.2%)が2位、「福利厚生」(同30.2%)が3位となった。上位3項目は、順位含め前回調査と同様の結果となり、「給与額」、「勤務地」、「福利厚生」に対する関心の高さがうかがえる。(図表G)

また、「給与額」について、最低限実現したい生涯最高年収を調査したところ、「600万円以上800万円未満」(同18.5%)が最も多く、「1,000万円以上2,000万円未満」(同17.7%)、「800万円以上1,000万円未満」(同15.7%)の順となった。

給料面については、7割超の学生が民間企業の正規雇用における平均年収(496万円:令和2年度給与実態統計調査)を超える500万円以上の年収を最低限達成したいと考えており、4人に1人は「1,000万円以上」(同25.5%)の高い年収を求めていることがわかった。

最低限達成したい生涯最高年収は、女性より男性の方が高く、就活生よりも大学1、2年生の方がやや高い傾向が表れる結果となった。(図表H)

大学1、2年生に対して、就職活動に備えて取り組んでいることを確認したところ、「授業の履修」(同43.7%)、「アルバイト」(同33.7%)、「特に何もしてない」(同31.3%)、「資格取得のための勉強」(同27.7%)の順となり、各項目で前回調査と概ね同様の回答率となった。

また、いずれの属性においても、「授業の履修」が1位となっているが、1年生では「特に何もしていない」(回答率 34.3%)が2位となり、2年生(同28.3%)に比べ6ポイント高い結果となった。

一方で、2年生においては、「アルバイト」(回答率35.3%)、「資格取得のための勉強」(同30.0%)、「サークル活動」(同15.3%)など、具体的に活動している割合が1年生に比べて高く、就職に向けた準備が進んでいる様子がうかがえる。(図表I)

就職先を選定する際の意思決定手段について調査したところ、「親の意見を参考にしながら、自分の意志で決める」(同45.0%)が最も多く、次いで「自分の意志のみで決める」(同33.3%)、「友人・知人の意見を参考にしながら、自分の意志で決める」(同16.2%)の順となり、前回調査と同様に、就職先は自らの意志で決めたいと考えている学生が多い結果となった。

性別でみると、「女性」では「親の意見を参考にしながら、自分の意志で決める」(同51.0%)が半数を超えた一方で、男性では約4割が「自分の意志のみで決める」(同37.3%)と回答しており、男性よりも女性の方が親の意見を参考にしようと考えていることがわかった。(図表J)

[6]  就活生が就職したい企業ランキングおよび5年前調査との比較

本調査を2021年3月に就活生を対象に実施した「第7回 就職したい企業・業種ランキング調査」と比較すると、両調査ともトップ2を公務員が占め、10社の重複がみられるなど、同様の企業を選択する様子がみられた。

また、コロナ禍で影響を受けた「航空業」、「鉄道業」は、大学1、2年生、就活生共に概ねランクダウンしている。一方で、大学1、2年生は、「娯楽業」、「テレビ放送業」が2社ずつランクインし、就活生では「出版社」が2社ランクインするなど、志望する業界に違いもみられた。(図表K)

また、5年前の2016年8月に実施した「第2回、大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」と比較すると、トップ20における企業の重複は半分程度となった。

第2回調査時の2016年はリオデジャネイロオリンピックが開催された年である。また、映画「君の名は」の大ヒットやポケモンGOのリリース、VRゲーム機が普及したVR元年でもあり、エンタメ業界で明るいニュースがみられた。これらの背景もあり、5年前の調査においては、ゲーム開発企業が4社ランクインしている。

この他、鉄道業、銀行業、医薬品製造業が2社ずつランクインする一方で、今回の調査では、インターネット付随サービス業が3社、電気機械器具製造業が3社ランクインしている。公務員がトップ2を占めるなど傾向が変わらない面もあるが、時代背景の変化に伴い、就職したいと思う企業に変化がみられた。(図表L)

2.総評

 第7回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」では、3回連続で公務員が1、2位を維持しており、男女別、文理別のいずれの属性においても、公務員がトップとなった。大学に入学したばかりで就職活動にはまだ縁遠い大学1、2年生にとっても公務員は「安定」の代名詞として引き続き人気がある様子が表れている。

就職先選定においては、「給与額」が企業選定の最重要ポイントとなっており、4人に1人は1,000万円以上の年収を最低限実現したいと考えていることがわかった。大学1、2年生は、就活生に比べて求める年収がやや高い傾向にあり、企業研究が進み現実的な収入イメージを有している就活生よりも、社会人の収入に対して夢や希望を有している様子がうかがえる。

民間企業では、「楽天」、「Google」など身近なインターネットサービスを提供する企業や、「任天堂」、「アップル(Apple)」といった、日常的に使われる電子端末の製造企業が上位にランクインした。これらの企業を選択した理由として、当該企業の製品、サービスが好きだからと言った回答が多くみられ、「身近に感じる企業」と「就職したい企業」がリンクしていることがうかがえる。

5年前に実施した調査と比較すると、社会人や就活生に比べ世間の関心に疎い大学1、2年生においても、就職先に選定される上位企業は半分入れ替わっている。生活環境や流行の移り変わりに伴い、大学1、2年生にとって身近な企業が変容している様子もみられた。

また、2021 年3月に就活生を対象に実施した調査と比較すると、いずれの調査においても、コロナ禍の影響による業績悪化が表面化している企業がランクダウンしており、就職活動の現実味が乏しい大学1、2年生おいても、現在の社会情勢が就業先選定に影響を及ぼしているといえる。

しかしながら、就職活動に備えての活動状況は前回調査から変化がなく、就職内定率がリーマン・ショック以来10年ぶりに悪化した昨今においても、将来訪れる就職活動に備えた行動に変化はみられない。

長引くコロナ禍により、学生は就職活動での自己PRにつながる対外活動がしづらい状況にある。このような環境下において学生には、大学入学時から社会に出ることをイメージし、周囲と差別化した自分だけの経験を積むことを求められているといえる。

一方で、企業は、優秀な学生を採用するために自社の認知度を高め、大学1、2年生のうちから自社への就職意欲を喚起するような取り組みを行い、他社に先んじて就職先の候補として挙げられる採用戦略が求められているのではないだろうか。

本日の内容は以上になります。
次回もお楽しみにでは

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