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(読書)「ドイツ女性の生き方」を読んで、ワーママが日本の女性の生き方について考えた話

おはようございます!

サンドラ・ヘフェリンさんの本は何冊か読み、

感想を書いておりますのでこちらもどうぞ。

日独で育ったサンドラ・ヘフェリンさんのような

他の国について知りながら、

日本語で、日本の変なところを書いてくださる方は貴重だと思っています。

彼女の本はけっこう普段から辛口ですが、

この本は、さらに・かなり辛口です。

・金髪青い目の男にすぐなびく日本人女性にはプライドがない

とか

・「女の子」と呼ばれて反論もしない日本のOLはなぜ怒らないのか

とか。

日本人女性よ、プライドを持って自立しましょう。

という本です。

わたしもディズニーランドに搾取される人が多すぎて、

「ミッキー大好き」という皆様、

あなたはアメリカ資本主義の犬ですか!と思っています。

昔から外国で男性が「簡単におとせる女」と言われてきた日本人女性。

皆さん、日本人女性が、イエローキャブと言われていたことご存じでしょうか。


サンドラさん、専業主婦にも辛辣です。

ドイツにいる娼婦の方が独立しており、日本の専業主婦よりもしっかりしている。

ぬいぐるみ集めやディズニーに行ってないで

(いや、たまにはいいですよ)、

独立して、倹約して、プライドを持って女性は生きないといけない。

これは、わたしも賛成です。

男性に愛されることより、

日本の女性よ、自分で、自立しましょう。


また、向井亜紀さんが子宮摘出によって子供を産めなくなったことで

「主人に外で子供をつくっていいよと言った」

ことが美談になっていたり、

石坂浩二さんが離婚理由で、相手が大女優で母親の介護をさせられなかったから、

と言ったことが普通に受け入れられていたり。

うう、このべとべとの美談を装った女性蔑視、

芸能人の世代ではない30代のわたしでも?が浮かびます。

なんで子供作れないと浮気してOKになるんでしょうか。

これのどこが哀愁だったり感動させるポイントだったりするのでしょうか。

大女優に介護させる発想自体が間違っていませんか。

男性自身で介護をしたり、今は外注できるのに。

女性は別に結婚しなくていいし、子どもをつくらなくていいんです。

介護は必ず女性がやるものではありません。

そんな決まりは日本社会のどこにもありません。

この社会における異様な刷り込みは何なんでしょうか。

私は仲の良い友達2人が独身・子供なしなのですが、

羨ましくて仕方がありません。

それと同時に、家で一人でいると不安になるときもあるだろうし、

それは生き方の選択なのだと思っています。

しかし、演歌歌手だったり芸能人だったりすると、そういうベタベタがスキなんでしょうか。

私の同僚は、主に男性が家事や介護しています。

まったく料理していない、という女性も多いです。

サンドラさんもこの「古い価値観」、同じように、理解できないといいます。

日本の社会は、女性が結婚しようがしまいが、子どもがいようがいまいが幸せになれる、

ということを肯定できないおじさんたちがおり、

それを女性たちも受け入れている、といいます。

わたしもコミュニティの集まりで女性だけ皿洗いだったりと、

特におじさんが多い場所での違和感は日常的にあります。

皿洗いを休日にすることほど屈辱的なことはありません。

皿洗いマシーン(食洗器)すら流通しているのに。

そういう場合、次はやんわり断り、集まりに参加しないようにしています。


アメリカのフェミニストのベティ・フリーダンは

「何百万という女性が、結婚という生活保証のために、

自らの個性、能力を犠牲にし、

生きがいを見いだせないで家庭に生きたまま葬られている。」

「単に夫、子供を通して妻、母として生きるのではなく、

自らの力で自らの人生を確立すべき」

と言いましたが、これってもうすでに60年以上前だそうです!

結婚しなくても女性はいいのです。

わたしはNoteでも何度も書いていますが、

むしろ、子どもを産んで、相手も高収入(激務系)で、

自分も正社員でワーキングマザーなんかになったら

目も当てられないくらいのブラックぶりの日本社会です。

シングルは自由度で言ったら、最高だと思います。

専業主婦もあまりにもリスキーですし、

会社のお局女性もまた、おじさんたちの手先です。

女子アナを見ているとわかるように、女性にはいまだに「容姿」や「かわいらしさ」しか求められていない。

賢いところはすべて番組ではカットされてしまう。

女性差別が根深い社会です。

おじさん社会がもとめてくる役割はたえず拒否するべき、というのがサンドラさんの考え。

すすんでお茶を入れたり、

宴会でビール注いだり鍋を取り分けたり、

女子力の高さや自分が癒し系だと言ってはいけません。

サンドラさんは、日本の女性は被害者だといいます。

女性にやる気がないのではなく、この国の女性の社会進出が進まないのではなく、

社会にそれを許容するシステムがないからです。

ドイツや欧州の国に比べると、女性に対する社会システムは遅れており、

産休や育休制度ひとつをとっても、先進国と呼べるレベルではなく、

女性を自立させたくない社会システムをあえて維持しているのでは、といいます。

女子アナも容姿と天然ボケで使い捨てにされ、

(彼女たちがしっかりしていて発言もしているところはカットされるそう)

どんなやる気のある女性でも「自立」に否定的になり、高収入男をつかまえて

専業主婦になるという最悪の選択をしてしまう。

そんなことで、人生の自由を売り渡してはいけません!


日本の教育も問題だといいます。

日本の親のほとんどは、子どもの将来の独立を考えて教育していない。

将来、その子がひとりで生きていくための教育ではなく、

子どもをかわいがりはしても、羊を扱うように「みんなと一緒」

結果、日本人はまわりについていく猿くらいのイメージを海外からもたれている。

みんなが主婦なら主婦になってしまう。

人間にとってとっさの判断が大事なのに、

町中にあふれる「〇〇禁止」の看板に感覚がマヒして、

危険が逆に増している。

(たしかに、日本のこの道端のダメダメ看板の多さは異常です)

思考停止になってしまう。

フィリピンから出稼ぎに来ている人は私のまわりにもいますが、

フィリピンの男性は働かず、出稼ぎ女性の仕送りに頼っているそう。

女性を差別し、女性を低く見ている連中ほど、

女性に食べさせてもらおうと思っている。

日本の男性は、逆に自分の方が稼ぐので、女性は家庭でも守ってろ、

と思っている。

この東アジア的な濃厚な家族関係が嫌だ!とサンドラさんは言います。

私も香港にいたときにヘルパーにお世話になりましたが、

そんな背景があったとは・・・

悲しくなります。


教育としては、子どもには、小さいことから人とちがうことをするように

常に言わなければならないとサンドラさんは言います。

また、日本の学校には、「いいお母さん」の固定されたイメージがあり、

多様化した現在女性に追い付いていない

固定化されたイメージのまま運用している。

確かに、私も学童でお弁当があまりにも多く、

最初は作っていましたが、途中から仕出し弁当に切り替わり

この提案をした議員さんありがとう!と心から思いました。

日本の母親の固定された「お弁当つくる」イメージによって

負担を増やす必要はありません。

お父さんが作っている人も普通になってきました。

学童に出てくる、ネットで注文できる仕出し弁当はとてもおいしいそうです。

弁当なんて買って持っていけばいいのに、

みんな手作りだったら手作りになってしまう日本。

ドイツでは生徒に対しては徹底的に個人主義。

「勉強以外知りません」

を貫いており、学校でしつけもしないそうです。

変な古い価値観を押し付けるくらいなら、日本の学校もそのようにしてほしい。

私もそう思いました。

そもそも学級崩壊しているところもあり、実質しつけが難しくなってきている印象ですが。

より集団優先・集団主義になっている印象です。


サンドラさんは、

「25歳でおばさん」などという「若い女性ほど価値がある」という考え方もやめよう!といいます。

男の「3高」肩書に惹かれるくらいなら、自分でその肩書を手に入れよう!(身長以外)

やはりメッセージとしては「自立しよう」ということですね。

いくら大変でも仕事はやめたくないと思っている、私も同感です。

副業にして時間は増やしたいけれども、

自分の独立のために重要な収入源を減らしたくはありません。

それは自分の自由を手放し、雇われ人・奴隷になることだからです。


話は変わりますが、

日本で欧米の若い白人女性は「How much?」と男性に声を掛けられる経験があるそうです。

どんな民度の低さなんですか!!

金髪でバストの大きい女性は娼婦だと思い込んでいる日本人の男性がいるそうです。

これも、まったく理解できません。。なんて失礼な。

タイで売春している日本人やドイツ人の話も言及ありましたが、

そんな不愉快な思いを私は海外でしたことがありません。

そんなことしている男性がいたら即・ネットで「キャンセル」してほしいくらいです。(橘玲さんの著書参考)


というのはおいておいて、

男に養ってもらっている専業主婦が「結婚していない」娼婦を見下す、

「結婚している方が上」というマウンティングをサンドラさんは完全に否定。

お金を稼がない専業主婦が自立していないというのは、当然の事実。

娼婦という社会的地位の問題もありますが、

夫が死んだら即シングルマザーというのはとにかく危険すぎます。

やはり仕事や収入源をもっておくことは大事、というか最低限だと思います。

しかも勝間和代さんも言っていましたが、最低600万。

都心でシングルマザーで育児しても破綻しないレベルはこれくらいというのが根拠です。

今なら物価も上がっておりもっと高いと思います。

パートだとかなり難しいレベルです。

サンドラさんいわく、「好きでもない男と結婚して専業主婦になるのは、ベールに包まれた売春」。

大変辛辣ですが、これは社会的な事実だと思います。

私も過去アメリカで専業主婦をしていましたが、

この自由(経済的にも精神的にも)が、がくんと減ってしまう感覚は強烈でした。

仕事がなく時間はあってラクなですが、

2年くらいたつと、焦りでとても気持ちとしては辛かったことを思い出します。

アイデンティティ・クライシスに20代でなりました。

たまに「もうワーキングマザーやりたくない!主婦になりたい!」と

夫に冗談で言いますが、長期的には無理だと思います。

主婦はあまりにリスクが高くて、そのうち確実に怖くなると思います。


また、女性の自立に関してですが、ドイツ人女性は下ネタを言われたら下ネタで返すそうです。

「女性は運転が下手」

という男性に、

「〇〇の小さい男性ほど自分の大きい車の話をするよね!」

とビシッと切り返す。

セクハラされたら絶対にやり返さなければなりません。

私は、常々AVにおける日本での女性の扱いが大嫌いです。

女性差別はなはだしいと思います。

誰だよそのイマジナリーな女は!漫画だからいいってもんじゃない!

女性を貶めるものだと思います。

貶められている日本の女性はもっと異議を唱えるべきと思います。

もちろんそんな産業に加担してもいけません。

すぐにでも撲滅してほしい男性の女性への偏見のかたまりと偏見を助長する産業です。

女性のみなさん、男性の女性蔑視がちらりとでも見えたら、

セクハラの兆しが合ったら、

ビシッと言い返しましょう!

また、日本人男性はグローバルに、性にはやたらオープンな変態民族だと思われている節がありますので

この恥ずかしいカルチャーを、しっかり否定しましょう。

息子もネット広告でいろいろな勝手に表示されるセクハラ画像に触れているのを見て

驚愕してしまいました。

オープンにするなら正しい性教育が伴うようにしなければならないと思います。。

とても危機感を覚えています。


この本で特におもしろいと思ったのは、生理中のナプキンを欧州では使わないそうです。

確かにアメリカでもほぼ使われていませんでした。

香港でもあまり売っていなかったイメージ。

こんなにバラエティに富んだナプキンを売っているのは

間違いなく日本のみです。

普通は13歳くらいまで使うにせよ、こどものオムツみたいでムレて居心地が悪く、

もっぱらタンポン一択だそうです。

経験ないのにタンポン?という変な思想が日本にはあるといいます。

確かに動きやすいですし水泳やお風呂も入れますし、

タンポンどんどん使えばいいのに、と思います。

マスク同様、ナプキンはとても不快です。

この、小さな不快を我慢するべきでないと思います。

私はすでにミレーナを使っており、生理というのは(やっと)関係なくなっていますが、

ミレーナももっと広まるべきですし、保険適用にするべきです。

普段から堂々と女性が生理について考えを述べたり、

タンポンを教室で貸し借りするくらいにならないとダメだと。

ドイツでのピルの20歳まで無料処方の話はもともとサンドラさんも言っていましたが

最近は男性用ピルも存在するそう。

避妊が女性側に負担が大きいのであれば費用も負担させるべきですし、

そもそもピル程度のものを、病院で処方してもらうなんて間違ってます。

薬局で買えるくらいの身近さでオープンに話せるようにするべきです。

女性に性の決定権があるべきだと思います。

この考えを日本でも当たり前にしたいと思います。

女は子供を産む存在ですが選択であるべきです。


自立するには、まずは、主張をするところから始めないといけない、ということだと思います。

自分が不快だと思うことは不快だと言っていい。

思い込みや社会の規範に(結婚など)に従う必要もない。

セクハラされたら絶対に言い返す。

ベタベタ老年の価値観を全力で拒否。

特に女性の育児経験者の意見は、全部無視です。

アメリカの女性は強すぎて怖すぎて、男性は恐れています。

それくらいでいいと思います。

私もサンドラさんに励まされ、「うっせーよ」の精神で生きようと思いました。

まずは、ワーキングマザーの待遇を改善!残業させるな!

インターナショナルスクールの日本での扱いをあげろ!

AV産業を規制しろ!(最近被害者となる女性の救済策も話題になりました)


どんどんフェミニストっぽくなっていますが、

こんなところでしょうかね。

おっさんに巻き込まれず快適な生活を送りたいです。

ただでさえ女は生きにくい後進国・日本ですから、

もっとどんどん意見を言っていきたいです。

サンドラさん、いつも女性の生きにくさを、さらりと代弁してくれて、ありがとう!




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