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(読書)「体育会系~日本を蝕む病~」で女性の生き方や日本という国について深く考えさせられた話

おはようございます。今日もよい一日を!

日独「ハーフ」のサンドラ・ヘフェリンさんの本。

パワハラ・セクハラ・イジメ・過労死など

「ブラック」なものが話題になっていますが、

日本のワーキングマザーは最もブラックです。

その考えが間違っていないと確信できた本でした。

サンドラさんは「体育会系思考」が原因であり、

戦後ずっと日本列島に蔓延し続けているといいます。

では、体育会系の思考とは何でしょうか。


「体育会系」の思考の基本は、

「(理不尽も)やればできる」だそうです。

欧米にも同じ考えがありますが、どちらかというと

優しく「私はできる」と自分に言い聞かせる感じだそう。

日本の「やればできる」は組織がその一員に命令するもので、

立場が「上の人」が「下の人」に命令するところが異なる。

「根性論」と言われるやつですね。

著者は「物事を成し遂げられないのは本人の努力が足りない、

周囲の期待に応えられないのはわがままである」

という考えをする人が多いと言います。

ネオリベの考え方と親和性が高いですね。

ワーキングマザーであればよりこの考えに注意が必要で、

家族、政府、職場の同僚から

「フルタイムで働きながら、子どもを何人も産み、家事と育児も完璧にこなし、老親の介護もして、いつも笑顔でいること」

という要求を求められているということ。

そりゃムリゲーです。

日本で働く既婚女性は一番睡眠時間が短いそうです。

夫が仕事で忙しいというのもありますが、

世間で「女性は育児くらい一人でできるはず」という

根性論のせいではないか、というのがサンドラさんの考えです。

周りに期待された結果、自分もギリギリまで頑張ってしまい、

やがて疲労のあまり体調を崩し、精根尽き果てる・・・

確かに私が辛かったのはこれなのかも・・と思いました。

この本ではこの体育会系の根性論につぶされないためのコツやヒントがかかれています。


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