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マルチカメラ収録、タイムコード同期について(まとめ)

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複数のカメラを同時に使って映像収録を行う、マルチカメラ収録(マルチカム収録)の際に活用できるタイムコード同期について、DIYな視点で行った実験についてまとめました。
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パナソニックGH4用の業務用インターフェースユニット「AG-YAGHG」のタイムコード入力を検証

パナソニックGH4用の業務用インターフェースユニット「AG-YAGHG」のタイムコード入力を検証

変態グッズのひとつ、パナソニックGH4用の業務用インターフェースユニット「AG-YAGHG」。これを使うとXLR端子で音声を入力できたり映像をSDI出力したり出来るのですが、もう一つタイムコードを入力して撮影する動画にタイムコード情報を重畳することが出来るのです。

スイッチャーの遅延はいったん置いといて、収録ベースの考え方で、録音用のPro Toolsから出力したタイムコードをGH4に入力しなが

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Loupedeck LiveでDolby Atmos Renderer専用のモニターコントローラーを自作しました(海外でも反響あり)

Loupedeck LiveでDolby Atmos Renderer専用のモニターコントローラーを自作しました(海外でも反響あり)

Dolby Atmos音楽制作に立ちはだかるモニターコントローラー問題昨年よりDolby Atmos音楽制作を行っています。音が前後左右、そして上下にまで広がる空間オーディオの制作はヘッドフォンでも行えますが、スピーカーから音出しするとそれはそれはリアルな気持ちよさを味わえます。

私の場合、狭い作業ルームに少々無理をして12本のスピーカーを設置し、音楽制作環境を整えたのですが、問題になるのはスピ

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世界を繋ぐ地球規模のメトロノーム

世界を繋ぐ地球規模のメトロノーム

NTP(エヌティーピー)・ネットワーク時刻同期に対応したタイムコードジェネレーター「Sync Contoller(シンクコントローラー)」の試作機の動作検証をしています。

studio bluegreenのTakuminさんが開発されている「Sync Contoller」は、インターネット上から正確な時刻を受け取り、ビデオ同期用のタイムコード信号を生成する機械です。

これを使うことで、世界中の

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DigidesignのSYNC I/Oを手放して全く同じ見た目のSYNC HDを買い戻してしまった。

DigidesignのSYNC I/Oを手放して全く同じ見た目のSYNC HDを買い戻してしまった。

「DigidesignのSYNC I/Oなんて使えないからいーらない」って手放したのに、全く同じ見た目のSYNC HDを買い戻してしまった。現行品のSYNC HDはもっとかっこいい見た目をしているけど、これは旧型に申し訳程度に「HD」と書いてある初期型だそう。

一応SYNC HDを入れることによって、映像機器と音響機器の混合セッティングにおいて、「クロックリファレンスをビデオリファレンス(私の場

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リファレンス入力のないKi Proにリファレンス入力はある!

リファレンス入力のないKi Proにリファレンス入力はある!

禅問答のようなタイトルになってしまったが、映像レコーダーAJA Ki Proの Genlock (ゲンロック)について書きたい。

Genlockとは「ジェネレーターロック」の略で、複数の映像の各フレームが立ち上がる瞬間を一致させ、そして同期するために使用される信号。プロ用の映像機材にはGenlock端子、あるいはREF端子と呼ばれる端子があり、ここにGenlock信号を入力することで複数の映像機

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330円で買った映像分配器でGenlockもLTCも分配できた!

330円で買った映像分配器でGenlockもLTCも分配できた!

俺のジャンク道。今回は、ALTINEXというブランドの映像分配増幅器「DA1804NT」なる機材を3台まとめて990円でゲットした話。1台330円です。

これを入手したのは、試したいことが2つあったから。結果的に2つとも実験に成功し、超いい買い物をしたと思っています。メモとして書き残しておきますが、興味のない方は読み飛ばしてください。

※もし本記事で扱う内容に誤った使用法があり、危険が及ぶ場合

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マルチカメラ収録のタイムコード同期について勉強中(前編)

マルチカメラ収録のタイムコード同期について勉強中(前編)

ノウハウの蓄積にと思い、マルチカメラ収録のタイムコード同期について勉強中です。専用の機械を買わずに、とりあえず家にあるものだけでできないかということでやってみたところ、方向性としては実現のめどがつきました。

1. LTCを発生させる
2. カメラ(GH2)のマイクインに(LTCを)音声入力
3. 撮影(録画)
4. 録画データを専用ソフトでエンコード
5. 映像編集ソフトに取り込む
6. ワンク

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マルチカメラ収録のタイムコード同期についての検証(準備編)

マルチカメラ収録のタイムコード同期についての検証(準備編)

複数のカメラを使って、映像収録を行うことを「マルチカメラ収録」(マルチカム収録)と言います。収録した映像を編集するためには、それぞれの映像のタイミングを合わせる「同期」の作業が必要になり、映像編集ソフトにはそのためのいくつかの機能が備わっています。

中でも精度を求めるプロフェッショナルな方々は「タイムコード」を用いた同期を行うそうです。プロ用の業務機材にはタイムコードを扱える機能がついていま

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DIYマルチカメラ収録のタイムコード同期はなかなかの精度だった(検証編)

DIYマルチカメラ収録のタイムコード同期はなかなかの精度だった(検証編)

マルチカメラ収録した映像素材の同期について検証しています。撮影の際に民生用一眼レフカメラのマイクインからLTC信号とトークの音声信号をそれぞれ入力し、それを手がかりにして映像編集ソフトで同期をとります。

今回の実験の諸条件については、前回の記事「マルチカメラ収録のタイムコード同期についての検証(準備編)」にて手順をまとめてありますので、そちらからお読みください。

複数のカメラの音声トラックに同

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タイムコード(TC)信号の生成の仕方、簡易版

タイムコード(TC)信号の生成の仕方、簡易版

先の記事では、タイムコード(TCと略されることもある)の生成方法について割愛してしまいましたが、改めてご説明したいと思います。

通常タイムコードと言うと「LTC」の事をいいます。VITCというものあるのですが、今回は割愛。日本ではSMPTEという業界団体によって規格化されたSMPTEタイムコードを用います。

放送業界では、タイムコードジェネレーターと呼ばれる水晶やGPSを利用した大変正確なタイ

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Pro ToolsとATEMをクロック・リファレンスの同期をとって、映像と音声の波形の精度を検証

Pro ToolsとATEMをクロック・リファレンスの同期をとって、映像と音声の波形の精度を検証

映像やオーディオのデジタル分野において「同期」というと、クロック・リファレンスとポジショナルク・リファレンスの2つがあります。

ポジショナル・リファレンスとは位置情報のことでタイムコードを指します。時間軸における現在位置を「時間/分/秒/フレーム」の単位で伝えます。

一方、クロック・リファレンスは再生速度のことです。適切にクロック・リファレンスの同期を保つと、複数のデバイスを同じポジションから

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堅牢で無骨なルックスがイカす、AJA Ki Proを導入してみました。

堅牢で無骨なルックスがイカす、AJA Ki Proを導入してみました。

映像スイッチャーのプログラムアウトを録画する収録レコーダーに、AJA Ki Pro(初代)を導入してみました。(ATOMOS SAMURAI BLADEは持ち出し用にキープ)

Ki Proは2009年発売なのでやや時代を感じる風貌ですが、中継車や機材室などでのリモート使用が考慮されており、ネットワーク系の機能が充実していて、全ての動作をPCやスマホから遠隔操作が可能です。よって必ずしも本機を

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オーディオファイルのLTCをDAW上でつないでも問題なく使用できた

オーディオファイルのLTCをDAW上でつないでも問題なく使用できた

映像系のマニアックな話ですEl-Tee-See(Make LTC SMPTE Timecode Wav file)というサイトでLTC(タイムコード)信号をWAVデータで生成することができます。

最長90分までの長さを書き出せるのですが、知人のレコーディングエンジニアさんが「Pro Tools上でつないでも問題なく使えた」とおっしゃってたので、私もやってみました。↓↓↓↓

https://

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